ジャパネスク特集、第3弾でございます。
こうざん先生は尺八の演奏家です。
思えば、一期一会でございました。
あれは数年前の春の宵のことでした。
高蔵寺に住んでいたころ、新しく始めたバンドの練習の帰り、仲間と2人、小さな居酒屋に立ち寄ったのでございます。
カウンターのみ10席ほどの狭い店でした。
常連らしき客が数人すでに居りました。ちょっと酔ってるご老人が声を掛けてきました。
「演奏の帰りですか?」
「練習の帰りです。」
「ギター、見せていただけませんか?」
ケースを空け、赤いセミアコ(エピフォン リヴィエラ)を取り出した。
音を聞きたいとおっしゃるので、少し弾いた。
常連さんから先生と呼ばれていた。推定70歳。
尺八の演奏会の帰りだとおっしゃる。黒いハードケースを開けて、楽器を見せていただいた。無造作に数本、入っていた。
「どれが一番高い楽器と思いますか?」
見当もつかなかった。
”一節(ひとふし)”といって、竹の一つの節で出来ている物らしい。
「30万くらいですか?」
笑われた。はっきりとは教えてくれなかったが推定数百万、長い節というのは珍しく、希少価値だそうだ。ひとしきり尺八話を聞く。
最も聞かせたいところは最も音を小さく吹くところで、それを表現できるマイクが存在しないとか、いろいろな楽器と共演するのが面白いとか。
先生が、
「せっかくなので、ここでなんかやりましょう。」
ギターを手に取り、ゆっくりとしたテンポでクラプトンのリトルウィングを弾いた。先生はアドリブでメロディーをつけてくれた。
狭い店内で、ロックと日本の心が溶け合って行った。
先生は名刺をくれた。
「演奏会やるときは是非呼んでください。」
とおっしゃっていただいた。
そのバンドは程なく活動停止したので、ステージでの共演は夢のままでございます。
高山先生、お元気でしょうか。
こうざん先生は尺八の演奏家です。
思えば、一期一会でございました。
あれは数年前の春の宵のことでした。
高蔵寺に住んでいたころ、新しく始めたバンドの練習の帰り、仲間と2人、小さな居酒屋に立ち寄ったのでございます。
カウンターのみ10席ほどの狭い店でした。
常連らしき客が数人すでに居りました。ちょっと酔ってるご老人が声を掛けてきました。
「演奏の帰りですか?」
「練習の帰りです。」
「ギター、見せていただけませんか?」
ケースを空け、赤いセミアコ(エピフォン リヴィエラ)を取り出した。
音を聞きたいとおっしゃるので、少し弾いた。
常連さんから先生と呼ばれていた。推定70歳。
尺八の演奏会の帰りだとおっしゃる。黒いハードケースを開けて、楽器を見せていただいた。無造作に数本、入っていた。
「どれが一番高い楽器と思いますか?」
見当もつかなかった。
”一節(ひとふし)”といって、竹の一つの節で出来ている物らしい。
「30万くらいですか?」
笑われた。はっきりとは教えてくれなかったが推定数百万、長い節というのは珍しく、希少価値だそうだ。ひとしきり尺八話を聞く。
最も聞かせたいところは最も音を小さく吹くところで、それを表現できるマイクが存在しないとか、いろいろな楽器と共演するのが面白いとか。
先生が、
「せっかくなので、ここでなんかやりましょう。」
ギターを手に取り、ゆっくりとしたテンポでクラプトンのリトルウィングを弾いた。先生はアドリブでメロディーをつけてくれた。
狭い店内で、ロックと日本の心が溶け合って行った。
先生は名刺をくれた。
「演奏会やるときは是非呼んでください。」
とおっしゃっていただいた。
そのバンドは程なく活動停止したので、ステージでの共演は夢のままでございます。
高山先生、お元気でしょうか。