都会のジャングル

　久しぶりに丸栄百貨店の２Ｆへ行きました。
買い物じゃないよ。お仕事です。
セールスの代打で、裏方へ行ってきたのです。
１フロアーごと若い小娘ファッション・フロアー。

多分、１年ぶりなんです。
裏方への入り口が分からなかったんですよ。

迷ってしまった。
私は、スーツ姿のどこから見てもサラリーマン。
駅やビジネス街、どこへ行っても何の違和感も無い、目立たぬ存在だ。
しかし、それは、物事の本質ではなく、１面にしか過ぎないことを思い知らされる。

どこを見ても、同じような派手な店作りに、派手な服が飾ってある。
所狭しと吊ってある。私には、全部同じに見える。
お客も店員もみんな同じ格好にみえる。
何度も、同じような風景に出くわしている気がする。
ここは都会の中の、青木が原樹海である。
「誰かに聞こう。」
何度もそう思った。
しかし、店員さんは全員、へそか、ツーケーを半分出したおねーちゃんなんですよ。
とても話しかける勇気はありませんでした。

私は目立っている。都会では迷彩柄がかえって目立つのと同じ理屈だ。
急がなければ！！
すでに挙動不審者だ。

思い出した。
”ローズなんとか”
店の名前だ。以前とエクステリアがぜんぜん変わっていたが何とか発見しました。

用事を終え、裏方から売場フロアへ。
今度は、出口が分からん。
百貨店の裏方って九龍城みたいなんです。迷路なんです。

たまに外に出てみるのも楽しいものである。