快風丸

俺の船に乗らないか。

水の中で

2007-07-03 08:47:31 | Weblog
 久しぶりにプールに行った。

僕は、泳ぎが堪能ではありません。得意な泳法は「ブロークン・クロール」、どの
くらいブロークンかというと、かつて友人に
「溺れているのかと思った。」
と言わましめたほどだ。
したがって、水泳は有酸素運動になりにくい。最近、なまったカラダを引き締める
には、不向きな泳法だ。

初めて水中ウォーキングしてみた。これなら、長時間の継続が可能だ。
結構歩いている人がいる。皆、真っ直ぐ前を見て無表情のまま、一心不乱に歩いて
いる。その姿は行者だ。そのまなざしの向こうにきっと何かがあるのだ。

 歩き続けた。水に入ると、思考が停止する。浮力によって、体が軽く感じる。だ
んだん自分の体じゃないような感覚に囚われる。軽いトランス状態だ。
 生き物がかつて水中で暮らしていたのは、大気中よりも水中のほうが、状態が安
定しているので、生きやすいからだ、と高校時代、生物の授業中、半分居眠りしな
がら聞いたような気がする。
 
 そうか、今、生命の起源をたどる旅をしているのだ。自分は、単なる生命体に過
ぎず、また、水によって生かされている、あやふやで不確かな存在なのだ。

 まだ歩く、皆歩く、一列になって、もくもくと歩き続ける。

プールから上がった。
これはなかなかいい運動になるぞ。水中で姿勢を安定させるために、体幹の筋肉を
使うようだ。続けると腹が引き締まるぞ。
そして、サトリが開けるぞ。