快風丸

俺の船に乗らないか。

川原の道

2008-05-17 00:47:45 | Weblog
 僕の好きな風景は川原の道。学生のころ、加茂川を思い出すからかもしれない。永遠のイメージ。絶え間ない流れ。

 名古屋にも川が流れている。庄内川、とうとうと流れ、行き着く先は知らず。
海は流れの果て、しかし川はその果てを知らず、ただ流れるのみ。

 何かがうまくいかないとき、歩きたい衝動に駆られる。自転車でもなく、歩きたくなる。歩ける自分を再発見したいのだろうか。何かが狂ったとき、ほかの何かもおかしくなっちまう。雪隠詰め。四面楚歌。八方塞がりのとき、歩け。

 失意の中で、歩き続けた。仕事がうまくいかないとき、家庭もうまくいかないのは世の常。そんなステレオタイプの中、歩いた。川沿いの道をただ歩いた。サービス休日出勤の夜、自己有用性は確認できず、それでも生きていると歩いた。

 このままずっと歩き続けたいと思った。家にも帰りたくなかった。どこへもたどりつかなければいいなと思った。

 マリーアンドファナーズの新曲”歩き続ける”はこのときの気持ちを歌っています。あぁ8/15が待ちきれない。