毎度のポスターは、ササ氏が、知人のデザイナーに特別友情価格で依頼して作成してもらっている。
まず、このキャッチコピーを考える。
今年の場合、「君が金メダルなら、僕は銀メダルでいいよ」。
オリンピック・イヤーですからね。ちょっと緩めのチューニングをしました。
出囃子を決める。これも毎年、考えています。歌のないインストで、ロック的でないモノと決めています。
今年は、初めて、メンバーに3曲の中から選んでもらいました。ペンギンカフェ・オーケストラになりました。
過去には、コクトーツインズ、ツール・ド・フランス(クラフトワーク)、ブルガリアンボイスなど。
去年の「七人の侍のテーマ」は我ながら傑作だと自負しています。クロサワの映画音楽集を聞いたのですが、
素晴らしい曲ばかりでした。音楽だけを切り取っても、十分に成立するほど、クロサワ映画のクオリティの高さ
の証明だと思いました。
毎年、けっこう楽しんで決めています。
そして、MC。そもそも、ロックバンドが、舞台の上で軽薄な軽口をたたくなど言語道断と思ってました。
カッコつけて、これでもかというほどキザでクールにキメる、ロックってそういうもんだろ、と思ってました。
また、そういうステージ態度のバンドが好きでした。
でも、メンバーは、しゃべらせたがる。抵抗する。せめて曲名を紹介しようと言われて、
「お稽古の発表会じゃあるまいし」と反発していた。
しかし、来て頂いたお客さんのためと説得され続け、そんなカッコわるいことしないと反発し続けた。
ある日、折れることにした。MCなしで、クールにキメて受け入れられるのは、スターの特権だと気が付いた。
お客との関係性のこと。半ば、義理で見に来たアマチュアのしかも初めて見るバンドに、舞台の上から
無愛想にされたのでは、よほど達観した人物、例えば、社長経験者とか、校長先生とか、僧侶とかでないと
楽しんで見ることは難しいであろう。
もちろん、そんな客は来ないわけで、同僚とか、友人の類に、お盆の忙しい中、なものですから。
MCがカッコ悪いのなら、カッコ良いMCをすれば良いと思いなおした。
毎年、ネタを仕込んでいる。だんだんこなれてきて、最近は、MCというより、漫談に近くなっている。
ウケるとうれしい。メンバーも楽しみにしてくれている。実は、密かに、漫談のLIVEもやりたいと思っている。
人間は、変わっていかなくてはならないと思っている。そうしないとダメ、ではないのだけど、そうした方が
エンターテイメントとして幅が出るし、楽しいからだ。
演奏以外でも、LIVEって、本当に楽しい。