さて、新しい自転車に新しい靴。
もう、インテリアオブジェになってから一カ月が過ぎた。
まだまだ凍えるほど寒いが、そろそろ稼働しよう。
その前に、靴にクリートを取り付けなければならない。
これが、ちょっと面倒なので、放置しているとも言える。
スキーのビンディングと同じ原理でカチッとはめて、横に振るとカチッと外れるための装置。
ボルト3本で止めている青と黒のプラスチックのパーツが、それ。
これの取り付け位置を決定し、1mm単位で修正を繰り返して、ベストポジションをさがさなくてはならない。
前の自転車は、ショップで「標準的な位置に仮に付けときました。」と言われたのをそのまま乗り続けた。
いいかげんなセッティングであったというわけである。
人間のカラダとは、良くできていて、それでも、カラダの方で合わせてくれる。
しかし、実は、この数mmの調整で、疲れやすくなったり、ヒザを痛めたりするかもしれないのである。
また、たった数mmの調整で、痛みや疲れから解放されることもあるという。
分かっちゃいるけど、めんどくさいので、なんとなくどこも痛くもなかったので、そのままで13年通した。
しかし、新しい自転車になったので、今回は、キチンと調整して、キチンと乗ろうと思う。
ネット上には、「クリート」で検索すると、指南記事がいっぱい。いろんな考え方があり、ベストと言うのは、
ひとつではないと知る。奥深い世界である。
まずは、足の拇指球を探る。
足の裏、親指の付け根、下の写真の弧の頂点あたりにある、5mmくらいの小さな丸い骨を探し当てる。
これが、なかなかわかりづらい。
つまり、足の裏のこの拇指球のあたりが、踏み込むときにもっとも力が入る場所だということ。
ママチャリでも、だいたいこのあたりをペダルの回転軸の真上に置いて踏むと、力強く、楽に進みます。
さて、拇指球は、見つかった。これが、基準点。しかし、ここからが無理難題。
これがペダルの中心になるように、クリートをシューズの裏に取り付けるワケだが、シューズの底は、硬質樹脂製。
その上から、触ってももちろん拇指球などわからない。わかる道理がない。いや、分かったならば、もう自転車は
やめて、ミスターマリックかセロの後継者を目指した方がよい。
ハンドパワーが使えない大多数の民は、これを、靴のサイドで判定する。
およそなら、足の内側、親指下あたり、最も出っ張っている付近である。
口述するが、後で微調整をするので、本来、ここまでこだわる必要もないと言えばない。
しかし、今回は、よりキッチリしたい。後悔したくない。
という観点から、もう少し精度を上げたいと思った次第。
まず、ペタッと足底を床に着けて、拇指球から、足のサイドに垂線を引いてマーキングする。
ネットには、車のドレスアップ用の裏に両面テープの付いた鋲を使う方法が出てた。
何か、お金のかからない何かで代用できないか。
これは、タイヤに空気を入れるバルブのキャップ。
切る。
これは、安いけど粘着力の強い防水カットバンを切ったもの。
貼る。
お灸みたいだ。
で、靴の外から、この点をマ―キングする。
で、今回は、より正しいセッティングに向けて、「ERGON (エルゴン) TP1 シマノ SPD-SL用」というツールを
購入した。2700円ほど。
まず、実際にペダルを踏み込むイメージとして、床に、クリートが水平になるように踵を少し上げた状態で靴を置き、
先ほどのマーク位置から付属の緑色のシールを貼る。下の矢印状の頂点が、ペダルの中心となるよう、クリートを
セッティングする。
クリート自体にペダルの中心となる位置があらかじめマーキングされている。
で、こうやって、ツールにはめて、クリートの前後左右位置と角度、3つの要素が数値化できるので、記録さえ
しておけば、靴を買い替えても再現ができるというスグレモノ。
説明書に日本語がなく、使い方はネットで調べる。つまり、そんなに普及していないということのようだ。
しかし、このスケールなくして、どうやってmm単位の調整が可能なのだろうかと思ってしまった。
こう置いて、裏からネジを締められるようになっている。
で、こんな感じ。
さて、これから、トレーニング用のローラー台に乗りながら、微調整してゆくのである。
ネット上には、専門家、マニア、趣味の人、乗ってもいない理屈王など、玉石混交の情報が飛び交っている。
が、しかし、この調整次第で、まったく別の乗り物になってしまうというほど重要な部分であるというのは、
衆目の一致するところところのようだ。
なんか、長くなりましたが、書くべきことの3/1も書けてません。奥の深い世界。