ギタリストたるもの、エフェクターというものは、できれば使わないのが望ましい、やむを得ず使わざるを
得ないとしたら、極力、数を少なく、効果は薄く、控え目な使用を心がけるべし、と信じて生きてきた。
しかし、どこで演奏するにも備え付けのアンプを使う以上、アンプより前段で音を作る必要がある。
自前のアンプを持って回れるならベストだが、サイズが大きく、重い機材は保管も移動もままならない。
ライブハウスのアンプ、イベント会場のアンプ、出たとこ勝負なので、経年で劣化している場合が多い。
いわゆる「ヘタっている」という状態。
それをセッティングで抑え込むような時間的な余裕もないことがほとんど。
なので、アンプはナチュラルクリーン、すなわち普通のなんの変哲もない音にセッティングし、アンプにプラグ
インする前、すなわち、エフェクターで基本的な音を作っておくのである。
あと、最低限の飛び道具、ワウとディレイ。料理で言うと、オーバードライブは塩、ワウは味噌、ディレイは、
醤油のようなものである。塩だけでもおいしく頂けるが、味噌と醤油があれば、さらに多彩な味付けができる。
料理をするのは、お客様においしく召し上がっていただくため。楽しんで料理をして、ゆっくりと味わっていただきたい。
で、必要最小限のエフェクター群を、今までは、購入した時の箱に入れて運搬し、現場で箱から出してセッティング
していた。ボードにすりゃ楽なのはわかっているが、それを持つことが、すなわち積極的にエフェクターを肯定する
ことを潔しとしてこなかった。
しかし、どう考えても、この運搬、セッティングは合理的ではない。限界だ。
これ見よがしのアタッシュケースではない、なんか良いエフェクターボードはでき無いかと日夜考えてきた。
ネットには、これでもかとばかりに情報がある。
ペダルトレインという製品がかなり魅力的だったが、まだ、それでも大げさなのだ。
近くの楽器屋が、全国に名をとどろかす、エフェクターボード作成のオーソリティーであることもわかった。
ドクターミュージック。
美しい配置、配線処理、芸術的ともいえるこれらは、見ているだけでも楽しい。
http://www.doctormusic.co.jp/effectboard.html
しかし、その手を煩わすほど複雑なシステムでもない。
で、アクリル。5mm厚。3mmじゃダメみたい。
最小のサイズ、配線もフットスイッチの間隔も無理の無いように配置する。
パワーサプライとバッファーを追加した。
で、マーキングします。
さあ、面白くなってきたぞ。
今日はここまで。