気持ちのいいペース

ゆる~いウルトラマラソン

木曽町グレートトラバース100kmウルトラマラソン~その2~

2015年09月10日 10時45分56秒 | 木曽町グレートトラバース100km

さて、53km第1関門。無事通過
半分終わったところだが、もう結構疲れている。
雨は相変わらず、強くなったり弱かったり。

レストエイドを出て、道を渡る。
案内のおっちゃんが
「ここから小さい峠を越えて、後は下りだから」
と教えてくれる。

一旦、下り

(ストリートビューより拝借)
ここを右折。展望台まで2.8kmとある。

そんなにキツク無いじゃん。とちょっと安心。

しばらく行くと上り開始。

とことこ上っていると、又案内板

ん?ここでは地蔵峠まで1.1kmとなっているぞ?
そんな距離を上った感覚無いし・・・どういうこと?

???で頭が一杯になりながらも走っていくが、
GPSで1.1km進んでも、峠が終わる気配が無い。





展望台到着



展望良い訳が無い。



晴れていれば、こんな感じらしい。

この峠短いはずだが、もう終わる、もう終わると思っていて
コーナー曲がると上り坂っていうのが、精神的にダメージ大。

まだか、まだか、あの1.1kmの表示はなんだったんだ?
と、ぶつくさ言っているとスタッフの姿が見える。
「ここで上り終わりです」と教えてくれる



その名の通り、お地蔵様



それにしても長かった・・・?

と思い、後日調べてみる
ストリートビューで1.1km表示をみると、後ろに登山道らしきものがある。
あの表示から直線で1.1kmってことだったのかな?
展望台から峠までも700m程上っているし。
結局、最初の看板「展望台まで2.8km」の場所から峠の頂上までは
3.5kmあったみたい。


ここから怒涛の下りに入る。
一つ目の山で7.5kmの下りを降りて来たので、既に足はガクガク
ゆっくりとしか下れない。
足を温存してきた人達にガンガン抜かれていく。
先のエイドで一緒だった、原始人の方にも序盤で千切られる。

雨脚も強くなってきている



道の半分が川!

60km 7時間40分くらい

下っても下っても終わりが無い。
同じペースで走っている方に「長いですね~」
とか話しかけてみる。
「13kmあるみたいですよ」とのこと
えっそうなの!?
昨日の説明会で言ってたみたい。忘れてた・・・。

13kmって・・・野辺山の馬越え峠より長いじゃん。
次第に左膝が痛くなってきて、ますますスピードが出なくなる。

途中、給水エイドがある。
トイレに行きたかったが、ここには無い。
永遠に続くかと思われた、山道からやっと里に出る。





第5レストエイド 黒川渡合

やれやれ、やっとレストエイドか・・・
あ~、梅干し混ぜご飯のおにぎりだぁ・・・
梅干し入りなら中身取り出せば食べれるが、梅肉混ぜ込んであってこれは無理。
泣く泣く諦める。
コーラがぶ飲みして出発。
ここにもトイレ無し。
そろそろヤバイ。

斜度は緩やかになってきたが、まだまだ下り。
里に入り、応援も再び多くなってきて、元気がでる。



雨の中でも熱心に応援してくれている。

二本木の湯という温泉前でも大声で応援してくれている。

国道361号線に出てもまだ下る。
トイレが無い。こんなことなら山道でしておけば・・・と不埒なことまで考える。


(ストリートビュー)

道沿いのお土産やさん「つけもの茶屋」の店員さんが雨の中、外まで出てきて
「おトイレありますよ、使ってください」
と言ってくださる。
をを!地獄に仏とはこのことか。
ありがたく使わせていただく。店に入ると、
他の店員さんも「左奥ですよ」とにこやかに対応してくれる。
雨でびちゃびちゃなのに嫌な顔ひとつせず、ありがたい。
おかげですっきり。
お礼を伝え、再び走り出す。

木曽の町に近づき、段々応援も増えてくる。

第2関門 第6レストステーション 木曽福島体育館

関門閉鎖時間16時

到着時間 13時54分  2時間6分の貯金

入るのに急階段を下りるので、人によっては転がりそう。

エイドにはトマトが並んでる。おいしいので3つくらい食べる。

ここにはトラジッションバックを預けてある。
体育館の玄関を入ると、スタッフがバックを持ってきてくれる。

補給食、漢方を持ち物に加える。
寒くは無いので、インナーや手袋はそのまま袋に戻した。

休憩長くすると、エイド出るのがおっくうになってしまう。
美人スタッフA主任とおしゃべりしてから、よいしょっ!と重い腰を上げる。

エイド出口では応援の方々から盛大な歓声が飛び交う。




木曽川に帰ってくる。



熊だ!、熊が出た!?。

70km 9時間3分くらい

街中に入っても地味な上り下りは続く




一瞬のすれ違いゾーンを抜け
原野駅前、給水エイド到着



かわいい原野駅舎



駅舎の裏には土俵を備えた神社がある。
奉納相撲とかやっているんだろうな。



をっ!? 
道が途切れている。
トレイル突入。

だが、ちょっと待って欲しい。
公式コース図


ん?右上に・・・



ん~~~? 深く考えるのは止めよう。・・・
さすが、OSJってところで。



アップダウンも無いし、トレイルというより只の未舗装路。
500mも無く終了。



75km



どーんと突き抜けた道を進む。



をう、また未舗装路。



しつこいっちゅーねん。
今度は、川縁の道で水捌け悪い。蛇行しながら進む。

そこを抜けると第2すれ違いゾーン
応援の方もいっぱい。
前から現れたのは、地蔵峠で千切られた原始人さん。
ここで私、原始人さんにそれほど距離は離されてないと勘違い。
じゃあ、ここの周回はそんなに距離は無いんだと、思い込む。

すぐに第7レストエイド 「義仲館」
木曽義仲公を紹介した学習館の前広場だ。


(去り行くときに「撮り忘れた!」と慌てて撮った写真)

ここで用意されたものは・・・「おやき」だ。
野沢菜だけだったら又食べられないな~と心配していたが
野沢菜、小豆、かぼちゃ、切り干し大根など用意されていて、ひと安心
かぼちゃをチョイス。
ちゃんと温めてあって、雨に濡れた身体にはうれしい。

「次、後7kmで最終関門ですよ」と教えてもらう。

既にこの頃、左膝の痛みが半端無く、上り坂でも無いのに9~10分台/km

とぼとぼ進むが一向に進まない。
しかも、頭の中では「おかしいな~、ここの周回意外と長いなぁ~」
と勘違いしたまま。

ようやく周回路の頂点を折り返し復路へ
なんとか、再びすれ違いゾーン。
ここでようやく、自分の遅さに気が付く。
往路のランナーにエールを送りつつ、又、別の道へ



いちいち歴史を感じるものばかり。



80km 10時間35分くらい

最終関門目指しているが、自分が遅いのもあり、なかなか近づかない。

短い最初のすれ違いゾーンに帰ってくる。
まだ、往路のランナーががんばっている。

国道19号の下を潜り抜け、最後の峠に入る。

左膝の痛みが尋常じゃなくなってくる。

ちなみにここまでは、エイドと写真撮影以外は一応走っている。

・・・が、なかなか着かない最終関門、進まない足、
この先の上り坂、来月の大会への影響、残り時間、など考え始め・・・

止まった。 あ~あ・・・

完走から完踏に目標変更。とぼとぼと歩き始める。


隣のランナーと「長いね、距離おかしくね?」などと話しながら
歩いていると、すれ違いざまの車から「もう少しで関門ですよ~」
と教えてくれる。
「・・・別の案内の人は後2kmって言ってたよね・・・」
「車だともう少しなんじゃね?」
疑心暗鬼である。

そんな時、天使が現れる。
民家の軒先で私設エイドを開いてくれている親子さん。
雨が降っているのもかまわず、女の子がコップを手にこちらまで走ってきてくれる。
「がんばって下さい」「ありがと~」
暖かい麦茶。身体に染み渡る。
お父さんにもお礼をいい先を進む。



85km 



第3関門 「木曽駒高原」

関門締め切り 18時 
関門到着   16時43分

ゴールまで15km 残り3時間17分 
ここまでくれば、残りすべて歩いても大丈夫。

レストエイドはスイカ! 
雨が降っててもウマイ! 3切れもいただく。

「ごちそうさまでした~」と、見えなくなるところまでは走る
「がんばって~」と、皆さん拍手で見送りしてくれる。


続く
コメント
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