気持ちのいいペース

ゆる~いウルトラマラソン

木曽町グレートトラバース100kmウルトラマラソン~その3~

2015年09月13日 09時12分37秒 | 木曽町グレートトラバース100km
最終関門をさっそうと走り出す。

見えなくなったら、歩きだす。

ラスト10kmは下り坂なはずなので、上りは全部歩いたとしても
制限時間の20時には間に合うはずだ。



熊だ、熊が出る
説明会で熊鈴の話出てたな~。


前のランナーが立ち止まり、空を撮影している。
釣られて空を仰ぎ見る。



を~!
いつのまにか雨が上がり
今日初めての青空が顔を覗かせている。



2km程上ると下り坂に入る。
案内のおっちゃん曰く、「少し下って、また少し上るよ」とのこと。

下りに入り、走ろうと思うが、
膝が痛くて走れず。少し早歩きでしのぐ。



点滅式パイロンが30m置きに配置される。
これからすぐに日が暮れ暗くなる為の配慮だ。
しかし、30m置きってのはすごい。何本必要なのだろう。

コーナー曲がると下りは終わり。
また上りに入る





遠くは見えないが、霧も晴れてきて、山肌がくっきり見えるようになる。



90km 12時間30分くらい。

ここを越えると下りに入る。
左足を引きずりながら早歩きで進む。



すぐに第9レストエイド 「キビオ峠」

スタッフ皆で拍手で迎えてくれる。
「ここまでくれば、後は下りですよ~」
・・・いや、その下りが嫌なんですが・・・。

クリームを挟んだ牛乳パンをいただく。うまぁい。
そして、ホットアクエリアス
温まるわぁ。

椅子に座って、ランナーの皆さんとくっちゃべる。
14時間切りたいな~とかそういう話題
皆さんまだまだ元気そう。
あ~、こういう瞬間が楽しいなぁ~。

ちょっと長めの休憩を取って、出発
拍手で送り出してもらう。


ここから九十九折の急坂になっている。
のしのしと歩いていくと何人かに抜かれていくが
思ったより少ないのは、人数がばらけているのか、多くの人が歩いているのか?

早歩きをしているうちに、を? 踵着地だとまだ走れることに気が付く。
普段はフォアフットなんで気が付かなかった。
違う筋肉を使う事でまだまだ耐えられるようだ。

にしても、痛いことには変わらないので
30m置きの点滅パイロンを利用して、30mごと歩いたり、走ったりを繰り返す。

峠が終わると共にパイロンも終了。
パイロンから電柱に変え、歩きと走りを交互に行う。

18時半を越え、陽が山影に入ると急激に暗くなってくる。
外灯も少なく、足元が見えなくなってくる。
トラバックに入れておいたライトを取り出し点燈する。



ちらほら民家が見えてくる。
真っ暗な中から突然、「がんばれー!」と声を掛けられビックリする。
それも1件や2件じゃなく、沢山の家の玄関や交差点で応援してくれている。
ライトを振り、「ありがとー! ただいまー!」答える。
しかし、歩きたいのに歩けなくなるのは、うれしい悲鳴だ。

94km 最後の給水エイド
「もう少しです。がんばってください」
との、励ましをもらい最後の旅路へ。

94kmエイドを出たら、なんか急に復活してきて
走れるようになる。
とはいえ、8分台だが・・・。

街が近づきどんどん応援も増える。
もう19時なのに盛んに声を掛けてくれる。

酔っ払いのオヤジがハグしてきたのは参ったが・・・。
それでも、気持ちはありがたい。

JR中央本線の高架下には大勢の方が応援に集まってくれている。
それを見た瞬間、涙腺崩壊しそうなくらい感動する。



写真がボケボケなのは涙で滲んでいるわけでは無いです。
暗くてピントが合わないんです。
ここは昨日歩いた古い町並み
帰ってくることが出来た~!

と思ったら、古い町並みの出口は激下り。
しょーがない、ここは歩く。

商店街に出て、昨日泊まった旅館の近くの橋を渡る。

ランナーは前に一人いるが、後ろは見えず。
山村代官屋敷前で一旦止まり、
今日一日中着ていた、ウインドブレーカーを脱ぐ。
衣類を整えながら、小学校の坂道を上る。

目の前に花道が広がる



ちょうど、前のランナーが
ぬかるみを避けながらゆっくりゴールに入るところ

時間もあるし、記念にパチリ、としていると

DJ、タッキー社長
「次のランナー入ってきてます・・・」
「記念撮影をしているのは、Pink_Manさ~ん」
「実は私と同じジムに通ってま~す」
をいをい、そんな個人情報を・・・(苦笑)

バンザイしながらゴール!!



14時間16分33秒


いろいろ辛かったけど
最終的にはこう思った。

楽しかった~!!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする