さて、53km第1関門。無事通過
半分終わったところだが、もう結構疲れている。
雨は相変わらず、強くなったり弱かったり。
レストエイドを出て、道を渡る。
案内のおっちゃんが
「ここから小さい峠を越えて、後は下りだから」
と教えてくれる。
一旦、下り
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(ストリートビューより拝借)
ここを右折。展望台まで2.8kmとある。
そんなにキツク無いじゃん。とちょっと安心。
しばらく行くと上り開始。
とことこ上っていると、又案内板
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ん?ここでは地蔵峠まで1.1kmとなっているぞ?
そんな距離を上った感覚無いし・・・どういうこと?
???で頭が一杯になりながらも走っていくが、
GPSで1.1km進んでも、峠が終わる気配が無い。
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展望台到着
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展望良い訳が無い。
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晴れていれば、こんな感じらしい。
この峠短いはずだが、もう終わる、もう終わると思っていて
コーナー曲がると上り坂っていうのが、精神的にダメージ大。
まだか、まだか、あの1.1kmの表示はなんだったんだ?
と、ぶつくさ言っているとスタッフの姿が見える。
「ここで上り終わりです」と教えてくれる
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その名の通り、お地蔵様
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それにしても長かった・・・?
と思い、後日調べてみる
ストリートビューで1.1km表示をみると、後ろに登山道らしきものがある。
あの表示から直線で1.1kmってことだったのかな?
展望台から峠までも700m程上っているし。
結局、最初の看板「展望台まで2.8km」の場所から峠の頂上までは
3.5kmあったみたい。
ここから怒涛の下りに入る。
一つ目の山で7.5kmの下りを降りて来たので、既に足はガクガク
ゆっくりとしか下れない。
足を温存してきた人達にガンガン抜かれていく。
先のエイドで一緒だった、原始人の方にも序盤で千切られる。
雨脚も強くなってきている
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道の半分が川!
60km 7時間40分くらい
下っても下っても終わりが無い。
同じペースで走っている方に「長いですね~」
とか話しかけてみる。
「13kmあるみたいですよ」とのこと
えっそうなの!?
昨日の説明会で言ってたみたい。忘れてた・・・。
13kmって・・・野辺山の馬越え峠より長いじゃん。
次第に左膝が痛くなってきて、ますますスピードが出なくなる。
途中、給水エイドがある。
トイレに行きたかったが、ここには無い。
永遠に続くかと思われた、山道からやっと里に出る。
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第5レストエイド 黒川渡合
やれやれ、やっとレストエイドか・・・
あ~、梅干し混ぜご飯のおにぎりだぁ・・・
梅干し入りなら中身取り出せば食べれるが、梅肉混ぜ込んであってこれは無理。
泣く泣く諦める。
コーラがぶ飲みして出発。
ここにもトイレ無し。
そろそろヤバイ。
斜度は緩やかになってきたが、まだまだ下り。
里に入り、応援も再び多くなってきて、元気がでる。
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雨の中でも熱心に応援してくれている。
二本木の湯という温泉前でも大声で応援してくれている。
国道361号線に出てもまだ下る。
トイレが無い。こんなことなら山道でしておけば・・・と不埒なことまで考える。
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(ストリートビュー)
道沿いのお土産やさん「つけもの茶屋」の店員さんが雨の中、外まで出てきて
「おトイレありますよ、使ってください」
と言ってくださる。
をを!地獄に仏とはこのことか。
ありがたく使わせていただく。店に入ると、
他の店員さんも「左奥ですよ」とにこやかに対応してくれる。
雨でびちゃびちゃなのに嫌な顔ひとつせず、ありがたい。
おかげですっきり。
お礼を伝え、再び走り出す。
木曽の町に近づき、段々応援も増えてくる。
第2関門 第6レストステーション 木曽福島体育館
関門閉鎖時間16時
到着時間 13時54分 2時間6分の貯金
入るのに急階段を下りるので、人によっては転がりそう。
エイドにはトマトが並んでる。おいしいので3つくらい食べる。
ここにはトラジッションバックを預けてある。
体育館の玄関を入ると、スタッフがバックを持ってきてくれる。
補給食、漢方を持ち物に加える。
寒くは無いので、インナーや手袋はそのまま袋に戻した。
休憩長くすると、エイド出るのがおっくうになってしまう。
美人スタッフA主任とおしゃべりしてから、よいしょっ!と重い腰を上げる。
エイド出口では応援の方々から盛大な歓声が飛び交う。
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木曽川に帰ってくる。
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熊だ!、熊が出た!?。
70km 9時間3分くらい
街中に入っても地味な上り下りは続く
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一瞬のすれ違いゾーンを抜け
原野駅前、給水エイド到着
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かわいい原野駅舎
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駅舎の裏には土俵を備えた神社がある。
奉納相撲とかやっているんだろうな。
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をっ!?
道が途切れている。
トレイル突入。
だが、ちょっと待って欲しい。
公式コース図
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ん?右上に・・・
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ん~~~? 深く考えるのは止めよう。・・・
さすが、OSJってところで。
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アップダウンも無いし、トレイルというより只の未舗装路。
500mも無く終了。
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75km
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どーんと突き抜けた道を進む。
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をう、また未舗装路。
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しつこいっちゅーねん。
今度は、川縁の道で水捌け悪い。蛇行しながら進む。
そこを抜けると第2すれ違いゾーン
応援の方もいっぱい。
前から現れたのは、地蔵峠で千切られた原始人さん。
ここで私、原始人さんにそれほど距離は離されてないと勘違い。
じゃあ、ここの周回はそんなに距離は無いんだと、思い込む。
すぐに第7レストエイド 「義仲館」
木曽義仲公を紹介した学習館の前広場だ。
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(去り行くときに「撮り忘れた!」と慌てて撮った写真)
ここで用意されたものは・・・「おやき」だ。
野沢菜だけだったら又食べられないな~と心配していたが
野沢菜、小豆、かぼちゃ、切り干し大根など用意されていて、ひと安心
かぼちゃをチョイス。
ちゃんと温めてあって、雨に濡れた身体にはうれしい。
「次、後7kmで最終関門ですよ」と教えてもらう。
既にこの頃、左膝の痛みが半端無く、上り坂でも無いのに9~10分台/km
とぼとぼ進むが一向に進まない。
しかも、頭の中では「おかしいな~、ここの周回意外と長いなぁ~」
と勘違いしたまま。
ようやく周回路の頂点を折り返し復路へ
なんとか、再びすれ違いゾーン。
ここでようやく、自分の遅さに気が付く。
往路のランナーにエールを送りつつ、又、別の道へ
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いちいち歴史を感じるものばかり。
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80km 10時間35分くらい
最終関門目指しているが、自分が遅いのもあり、なかなか近づかない。
短い最初のすれ違いゾーンに帰ってくる。
まだ、往路のランナーががんばっている。
国道19号の下を潜り抜け、最後の峠に入る。
左膝の痛みが尋常じゃなくなってくる。
ちなみにここまでは、エイドと写真撮影以外は一応走っている。
・・・が、なかなか着かない最終関門、進まない足、
この先の上り坂、来月の大会への影響、残り時間、など考え始め・・・
止まった。 あ~あ・・・
完走から完踏に目標変更。とぼとぼと歩き始める。
隣のランナーと「長いね、距離おかしくね?」などと話しながら
歩いていると、すれ違いざまの車から「もう少しで関門ですよ~」
と教えてくれる。
「・・・別の案内の人は後2kmって言ってたよね・・・」
「車だともう少しなんじゃね?」
疑心暗鬼である。
そんな時、天使が現れる。
民家の軒先で私設エイドを開いてくれている親子さん。
雨が降っているのもかまわず、女の子がコップを手にこちらまで走ってきてくれる。
「がんばって下さい」「ありがと~」
暖かい麦茶。身体に染み渡る。
お父さんにもお礼をいい先を進む。
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85km
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第3関門 「木曽駒高原」
関門締め切り 18時
関門到着 16時43分
ゴールまで15km 残り3時間17分
ここまでくれば、残りすべて歩いても大丈夫。
レストエイドはスイカ!
雨が降っててもウマイ! 3切れもいただく。
「ごちそうさまでした~」と、見えなくなるところまでは走る
「がんばって~」と、皆さん拍手で見送りしてくれる。
続く