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天候はもう一つすっきりしないものの、梅が落ち始めました。梅漬けの梅はこの位完熟したものは実が柔らかくおいしくつかります。地面にビニールシートを敷き落ちても傷つかないように周到に・・・
全部で6kgの収穫でした。きれいに洗い水を張った桶に入れて本日の作業はここまでです。一晩アクを抜いてあす朝に漬けこみます。夏になれば土用干しです。
梅干しの歌って知っていますか?知らない人も意外とおられるのです。
明治43年の尋常小学校の唱歌です。
『梅干しのうた』
二月・三月 花ざかり
ウグイス鳴いた 春の日の
楽しい時も 夢のうち
五月・六月 実が成れば
枝からふるい落とされ
近所の町へ持ち出され
何升何合 量り売り
もとよりすっぱい この私
塩に漬かって からくなり
シソに染まって 赤くなり
七月・八月暑いころ
三日三晩の土用干し
思えば 辛いことばかり
それでも 世のため人のため
しわは寄っても 若い気で
小さい君等の仲間入り
運動会にもついてゆく
まして いくさのその時に
なくてはならない
このわたし
九月・十月秋の日々
山はもみじやかえでが色づいて
里の庭々 秋の声
ふたたび 仲間は
おにぎりやシソに
巻かれて 旅に出る
わたしはさびしく樽の中
十一月・十二この月に
山には雪がちらちらと
里には木枯らし吹き荒れて
庭ではペッタンペッタン餅をつき
樽の中では ブルブルと
私はふるえて 年を越し
正月元旦年明けて
書き初め 羽根つき
コマまわし
家で家族が笑顔で雑煮たべ
梅の姿がふくらんで
花の香りを待ちながら
私は樽の中より
おめでとう
面白い歌ですね。「歌は世につれ・世は歌につれ」時代背景がよく出ています。梅を擬人化した背景が見えそうです。