観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ハマシギ、新しい群れが入って増えてきました。

2019-05-03 19:09:29 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 5時05分 潮位201cm

今日の干潮時間11時16分 潮位 39cm

今日はお天気が良かったこともあり、昨日、藤前干潟に8年ぶりに飛来したクロツラヘラサギを見に来るお客様が多い日でした。

春の移動の途中に立ち寄ってきたので今日も観察できるのか心配でしたが、開館時間前に姿を確認でき、その後は終日、庄内川河口部導流堤脇の干潟や堤防上で観察できました。上の写真の中央は、開館前の潮が高いときに堤防上にいるクロツラヘラサギ。

シギ・チドリの動きは昨日と同じで、潮の引き始めは庄内川河口部導流堤の干潟に群れが集まり、そのうち少数は庄内川左岸にも移動しました。

今日は環境省の藤前干潟の鳥類調査のお手伝いで、朝から藤前地区で新川左岸のカウントを行っていました。8時を過ぎた頃に庄内川導流堤(庄内川右岸)にいたハマシギやダイゼン達が導流堤を飛び越えて、一斉に新川河口(新川左岸)の干潟に飛来してくるのが確認できました。

数分前に、他の調査員が庄内川導流堤(庄内川右岸)でカウントしていたハマシギとほぼ同数の1,000羽余りを新川河口(新川左岸)でカウントできました。

さらに、潮が引くと、その群れの半分程度は藤前海岸前に現れた干潟へ移動。

そして、干潮時間が終わって再び潮が満ちてくるとハマシギの群れは再び庄内川河口部の干潟へと戻っていきました。

 

昨日(5月2日(木))のハマシギの飛来数は、前日の5月1日(水)の約半数でした。昨日(2日)は、早朝にハマシギ352羽をカウント出来たものの干潮時間になる前に藤前干潟からいなくなってしまいましたが、午後にはハマシギ400羽が戻って来たので少し安心していました。

昨日のこのハマシギの群れの動きを再考してみると、どうやら、昨日の朝にハマシギの群れ(約350羽)が殆ど藤前干潟から抜けて北に向かい、昨日以前に雨が続いた為に藤前干潟よりも西の地域で停滞していた群れ(約400羽)が、昨日午後に到着したようです。

さらに、その後、昨日の夜から今日(3日(金))の朝までの間に600羽のハマシギの群れが新たに藤前干潟に飛来して、今日のカウント数(約400+約600=約1,000羽)になったようです。

もうハマシギの数は、昨日のカウント数よりも増えないと思っていましたが、再び1,000羽を超えることが出来てうれしく思います。

今日のカウントは環境省の鳥類調査のお手伝いなので、正確なカウント数は控えますが、アオアシシギが今季最大数の70羽以上が記録され、導流堤の干潟では赤色の夏羽のコオバシギも記録された他、葦原では多くの数のジシギの仲間が観察されています。

トウネンはまだ2桁の飛来数ですが、これからトウネンの数が増え、ハマシギも残ってくれると、かなり見ごたえのあるシギ・チドリの春の渡りになるはずです。

ただ、昨日午後と今日に入ってきたハマシギはまだ暫く動きが不安定なので、5月1日(水)までのように多くの数が左岸に飛来するかは分かりません。

最後は久しぶりのミサゴの写真です。ミサゴは、現在は繁殖のために散っていますが、藤前干潟には2~4羽が残っているようです。青空の中に飛んでる姿はきれいです。

 

【名古屋市野鳥観察館 愛鳥週間イベントのご案内】

明日からの3日間、5月4日(土)~6日(月)は「愛鳥週間イベント」を開催します。

 

「野鳥のおはなし」、「渡り鳥調査隊」、「探鳥会」に申込みいただいたみなさま、ありがとうございました。熱中症等に気を付けてお越しください。

なお、「野鳥のおはなし」、「渡り鳥調査隊」、「探鳥会」は、当日参加を若干名、受付けます。

ご参加をお待ちしております。

詳細はこちら(PDF)

 

 

【5/4、5/6は、TSN-554PROMINARをご覧いただけます。】 

バードウォッチャーにフィールドスコープが愛用されている興和光学株式会社様より、コンパクトさが特徴のフィールドスコープ「TSN-554PROMINAR」を、明日(5月4日(土祝))と5月6日(月休)にお借りできることになりました。(昨年もこの時期にお借りしました。)

同時期に発売された軽量モデル「TSN-502」は普段からお借りしているので、「TSN-502」と「TSN-554PROMINAR」を見比べていただけます。フラッグシップモデルTSN883/884と同じフローライトクリスタルレンズを搭載している「TSN-554PROMINAR」の見え味を、ぜひこの機会にご体験ください。

「TSN-554PROMINAR」および「TSN-502」をご覧になりたい方は、来館時にスタッフまで気軽にお声をおかけください。

 

【広報なごや5月号(港区版)で藤前干潟の野鳥が紹介されています。】

 月1日に発行された広報なごや5月号の港区版で、今がベストシーズンの藤前干潟の野鳥を取り上げていただきました。

写真いっぱいのもりだくさんな内容になっています。ぜひ一度ご覧ください。

広報なごや港区版(12面)はこちら(PDF・名古屋市のHP)

 

 

5月4日(土)の干潮時間11時48分 潮位 25cm(大潮)

5月5日(日)の干潮時間12時20分 潮位 15cm(大潮)

5月6日(月)の干潮時間12時52分 潮位  9cm(大潮)

※野鳥観察館は、ゴールデンウィークは(5月6日(月)までは)毎日開館します。  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする