観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

トウネンとキリアイ

2019-08-31 18:36:35 | 夏の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 6時10分 潮位267cm

今日の干潮時間12時40分 潮位 13cm

 

今日は雨が一瞬だけポツポツしたものの、本降りにはならずに、お天気がもちました。

昨日もキリアイがトウネンの群れの中で観察されたので、今日も探しに行ってきました。 

干潟が現れ始めると、導流堤の上で満潮時間を休息したトウネンの群れが干潟に飛来してきましたが、今日はどうも落ち着きがありません。

見渡すと対岸の南陽工場の煙突に1羽、そして下流部の上空にもう1羽のハヤブサの姿が見えました。

シギ・チドリの数が増えてくると、決まってハヤブサが頻繁に飛来するようになります。

それでも、我慢できないトウネンの群れが引き始めた干潟を目指してやって来ます。

成鳥も確認できますが、8月も終わりになって、幼鳥が主体の群れです。

トウネンの飛来数は年によってムラがありますが、トウネンが多い年には色々な種類の鳥たちも一緒に藤前干潟に飛来してきます。

今日は、トウネン60羽の群れの中にキリアイ2羽が混じっていました。トウネン60羽に対して、キリアイ2羽の飛来は、トウネンの飛来数が少ない割に効率がいいです。

しばらくするとソリハシシギやアオアシシギも飛来し、他の場所の干潟が新たに干出しはじめると餌を求めて移動していきました。

 

今日の藤前干潟(庄内川河口)には、カラシラサギやキリアイなどの姿を求めて、多くのカメラマン、バードウォッチャーがやって来ていました。

トウネンよりはキリアイはからだの大きさが大きいですが(↑は2羽ともキリアイ)、双眼鏡から目を離すと見失ってしまうことが多いです。ですので、堤防下から観察・撮影するより距離は遠くなりますが、堤防の上から見まわした方が見つけやすくなります。

また、今日のキリアイ2羽やアオアシシギの群れの中のオバシギ(↑)を見つけられたでしょうか?
距離が遠くなると双眼鏡や望遠レンズのファインダー越しでは探すのが厳しく、フィールドスコープの必要性を改めて感じます。

荷物が一つ増えてしまいますが、干潟で野鳥を探す際は是非フィールドスコープをお持ちください。

◆◆◆お願い◆◆◆ 

稲永公園や堤防の歩道は、一般の方も使用しますので、三脚や椅子などは周りに配慮して設置・使用いただくようお願いいたします。 

 

今日のカラシラサギ情報ですが、今日は早朝に導流堤の上で休んでいる姿が観察できていましたが、日中は姿を見つけられず、潮が満ちてきた15時頃に左岸の干潟で観察できました。

今日の干潮は潮位がかなり低くなり、藤前地区の干潟も干出していました。ダイゼンやオオソリハシシギの群れは藤前地区の干潟に移動していたので、カラシラサギも藤前地区にいたのかも知れません。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ314、ササゴイ1、ダイサギ32、コサギ24、カラシラサギ1、アオサギ35、マガモ47、カルガモ240、スズガモ7、ミサゴ10、コチドリ2、メダイチドリ1、ダイゼン30、ケリ13、トウネン65、ハマシギ2、オバシギ11、キリアイ2、アオアシシギ27、タカブシギ1、キアシシギ6、イソシギ4、ソリハシシギ32、オオソリハシシギ4、ホウロクシギ5、チュウシャクシギ5、ウミネコ202 

 

【藤前干潟野鳥写真展を開催中】

今日から、稲永ビジターセンター2階の会議室で、藤前干潟の野鳥の写真展を開催しています(9月29日(日)まで。主催は藤前干潟ふれあい事業実行委員会。)。

(※展示している写真は、今年の4月27日(土)~5月26日(日)に、名古屋市野鳥観察館で実施した愛鳥週間写真展「藤前干潟の野鳥」で一般のみなさんから募集・展示したものと同じです。また、この写真は11月に名古屋市環境学習センター(エコパルなごや)でも展示予定です。)

展示会場である稲永ビジターセンターの2階の会議室は奥まっていて少々分かりにくいのですが、藤前干潟にお越しの際はこちらにもお寄りください。

稲永ビジターセンターの2階入り口の脇を奥に進むと、会議室(展示会場)があります。

 

【名古屋・ジロング湿地提携 人的交流事業「令和元年度派遣中学生の募集」開始】

名古屋市は、オーストラリアのジロング市と湿地提携をしており、2年に1回、ジロング市に中学生を派遣しています。

今年度は中学生を派遣する年で、この派遣中学生の募集が開始されたそうです(募集締め切りは9月29日、問い合わせ先は名古屋市環境学習センター(TEL:052-223-1067))。

詳細は、名古屋市ウェブサイトや、野鳥観察館や稲永ビジターセンターなどに置いてあるチラシをご覧ください。

 

【藤前干潟に関連するイベント等】   

☆8月24日(土)~9月29日(日)秋の野鳥写真展2019「鳥のいる風景」@名古屋市野鳥観察館2階 

 

☆9月15日(日)・9月16日(月・祝)「秋の野鳥イベント2019」@名古屋市野鳥観察館詳細はこちら(PDF)

 

☆9月28日(土)「藤前干潟の渡り鳥調査隊」@名古屋市野鳥観察館詳細はこちら(PDF)

 

☆「第2回あおなみ線沿線お散歩フォト」募集中(主催:あおなみ線沿線活性化協議会)→詳細はこちら(名古屋市のHP)

 募集期間:(第2期)6月1日(土)~9月30日(月)

※あおなみ線沿線活性化協議会に協力する関連施設等のイベント→こちら(名古屋市HP) 

 

☆10月5日(土)「干潟のカニやハゼをかんさつしてみよう!」@稲永ビジターセンター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)

講師は、名古屋港水族館の職員さんです。※講座の対象は小学校1~3年生(保護者同伴)

 

☆10月13日(日) 22世紀奈佐の浜プロジェクト「奈佐の浜海岸清掃」詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会HP)


 

☆10月26日(土) 2019年秋の藤前干潟クリーン大作戦詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会HP)

 

☆11月16日(土)藤前干潟の音カフェ「音でえがく藤前干潟」@稲永ビジターセンター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)

講師は、パーカッショニストの本多”taco-bow”正典さんです。

 

☆12月7日(土)藤前干潟サイエンスカフェ「ヨコエビ~小さな干潟の生きもの~」@稲永ビジターセンター(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)

講師は、大阪市立自然史博物館の有山啓之さんです。

 

☆12月21日(土)ふれあいトーク「タマゴ式鳥絵塾」@名古屋市環境学習センター(エコパルなごや)(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)

講師は、野鳥図鑑画家の谷口高司さんです。

 

★稲永ビジターセンター企画展「あなたの知らない藤前干潟」展

藤前干潟の生きものや直面している問題などを紹介しています。

展示期間:7月26日(金)~11月30日(土) ※休館日除く

展示場所・問い合わせ先:稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821 )

 

★藤前活動センター企画展「藤前干潟の物語~藤前干潟・歴史旅~」

藤前干潟の古代から今までの歴史を紹介しています。

展示期間:7月26日(金)~11月17日(日) ※休館日除く

展示場所・問い合わせ先:藤前活動センター(TEL:052-309-7260)

   

明日の満潮時間 6時56分 潮位269cm

明日の干潮時間13時20分 潮位 23cm 


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