藤前干潟
今日の満潮時間 8時30分 潮位219cm
今日の干潮時間14時08分 潮位 94cm
今日の庄内川河口は暖かく穏やかな日で、バードウォッチャーやカメラマンの方が多く来館されました。
名古屋市内の小中学校は今日は終業式ということで、お昼頃からは家族連れの来館もありました。明日から冬休みなんですね~。
昨日飛来したツクシガモを見に行ったところ、1羽増え、3羽になっていました。
干潟の泥の中にくちばしをつっこんで餌を食べるツクシガモたち↓。
このツクシガモを観察していると、すぐ近くに若いハヤブサが現れました。
何度も急降下しては浮上して、急降下しては浮上して、を繰り返すハヤブサ。
獲物を追い込んでいるらしいことはわかりましたが、最初のうちはヨシ原の向こう側に降下していたため、何をしているのかはっきりとはわかりませんでした。
しかし、次第にヨシの生えていない下流に移動してきて、何をしているのか見えました。コガモを捕まえるため、ハヤブサはコガモの上を何度もかすめていました(水しぶきを上げているのは、ハヤブサから逃げるために水に潜ったコガモ)。
何度もコガモを捕えようとするのですが、その度にコガモは水に潜るため、ハヤブサは捕えることができません。
そのうちに、コガモ(↓の左上)は徐々に逃げて、近くにいたオナガガモの群れ(↓の手前)に何とか合流。こうなると、ハヤブサは手出しができず、あきらめて去っていきました。しかし、15分程度はコガモを捕えるため、急降下と浮上を絶え間なく繰り返しながら飛び続けていたと思われます。
コガモが間近に逃げてきて、ハヤブサもとても近くに来たので、ツクシガモもさすがにこの時は干潟から川へ入り、オナガガモの群れと一緒になってしばらく泳いでいました。
一般的には、上空からの奇襲を得意とするハヤブサ。
逃げて川に潜ったカモのすぐ上をチュウヒがホバリングし、しばらくして息を我慢できなくなって浮上したカモを捕まえるところは見たことがありますが、ハヤブサはそのようなホバリングは得意ではないと思われ、急降下と浮上を繰り返しながらコガモを捕える瞬間を狙っていたのではないかと思われます。
この他、今日の干潟で観察できた鳥たちをご紹介します。
護岸のすぐ近くを飛んでいたズグロカモメ↓。写真に写るのは若い個体でしたが、成鳥も飛んでいました。
カワウの群れ。頭や足の付け根が白色の(繁殖期の婚姻色が出ている)個体も多くなってきました。
ハヤブサが去ってしばらくすると、干潟に飛来したシロチドリ↓。餌を泥の中から見つけ出していました。
たまに上空を確認する姿がかわいらしいです。
しばらく座って動かずにいるシロチドリもいました。
上の個体は全身が淡い色合いですが、下の写真の個体は目の周りなどがはっきりとした色合いでした。
そして、今日は、ミサゴの飛来数は少なかったものの、狩りで川に飛び込むミサゴを何度か観察できました。
ウグイの仲間と思われる魚を捕まえたミサゴ↓。
また、野鳥観察館の水たまりには、今日はウグイスが水浴びに来ているのを観察できました。
最後は、冬至の日の今日の夕日です。
【1月14日のテレビ番組のお知らせ】
来年1月14日にNHKのテレビ番組「さわやか自然百景」で藤前干潟が紹介される予定です。
この番組、日曜日のちょうど朝食の時間帯に放送されるということで、ご覧になっている方も多いのではないでしょうか。
10~11月に撮影された藤前干潟の自然の風景が紹介されるのではないかと思います。ぜひご覧ください。
(再放送は、BSプレミアムにて1月20日(土)午前8時15分~午前8時30分)
今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ3、カンムリカイツブリ154、カワウ1,711、ダイサギ6、コサギ11、アオサギ29、ツクシガモ3、マガモ13、カルガモ28、コガモ48、オカヨシガモ14、ヒドリガモ7、オナガガモ568、ホシハジロ107、キンクロハジロ19、スズガモ168、ホオジロガモ1、ミサゴ8、トビ1、ハヤブサ1、シロチドリ51、ダイゼン23、ハマシギ541、イソシギ2、ダイシャクシギ5、ユリカモメ29、セグロカモメ5、オオセグロカモメ2、カモメ1、ズグロカモメ23
明日の満潮時間 9時04分 潮位213cm
明日の干潮時間14時44分 潮位 98cm