観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

19種のシギ・チドリを観察できました。

2021-10-17 17:29:21 | 秋の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

---------------------------------------------------

藤前干潟

今日の干潮時間 9時59分 潮位 72cm

今日の満潮時間16時30分 潮位238cm

 

このところ、来館者対応やイベントの開催・準備・打ち合わせ等々で外に出る余裕が無かったのですが、久しぶりに開館前に干潟に向かうことができました。

明け方前には干潟が出始める潮だったので、到着したときには干潟が広がりかけていました。

そして、昨日から一転、風はビュービュー吹くし、今日は寒かったですね。

昨日までは観察館も冷房をかけていたのですが、今日は明け方は曇りで堤防の上に立つと北西の風が強く半年ぶりに寒さを感じました。

 

引き始めた干潟には、カモ類を除いてシギ・チドリ類が全く居ないです。

導流堤の干潟を見ると、遠くの流木に止まるハヤブサの姿が。原因はこれのようです。

流木にしばらく止まっていたハヤブサが去っていくと、ハマシギやトウネンの群れがパラパラと干潟に飛来してきました。

10月の中旬を過ぎ、いよいよ秋の渡りも終盤です。

ほとんどのシギ・チドリは冬羽への換羽が進んでいます。

トウネンの飛来数も減ったかと思っていましたが、今日は300羽を超える数をカウントすることができました。

先々週ごろから観察できていたウズラシギも観察できました。

1羽は幼羽の個体で淡い燈褐色をしており、縦斑が目立ちません。

しばらくすると、他のシギに遅れて5羽のオグロシギが飛来してきました。

飛翔時には黒い尾羽が目立ちます。

オグロシギは春の渡りの時期には飛来数は少ないですが、秋の渡り後半には飛来数が多くなります。

反対にオオソリハシシギは春の方が飛来数が多く、秋は飛来数が少なくなります。

ダイゼンと一緒に飛来したオバシギも数は少なくなりましたが、今日は5羽が確認でき、コオバシギも1羽観察できました。

ウズラシギと共に、ここのところ毎日、干潟で観察されているエリマキシギも見ることが出来ました。

ウズラシギもエリマキシギもどちらも汽水域の干潟よりも淡水の田んぼや水たまりで観察することが多いシギで、これだけ長い期間観察できる事は稀です。

今日は19種のシギ・チドリを観察できました(もう少し頑張ればきっとあと3種類は見られたと思いますが・・・)。

もうすぐ、10月下旬になると、トウネンやオグロシギなど多くのシギ・チドリ達はすっかり南の越冬地に向かって去り、春が来るまでの冬の藤前干潟のシギ・チドリはダイゼンやハマシギが主になります。

 

【藤前干潟のイベントのご案内】※新型コロナウイルス感染症の拡大状況・天候によっては変更・中止することがあります。

★展示中~2022年1月10日(月・祝)文一総合出版とのコラボ企画展【今日からはじめる ばーどらいふ展!】@名古屋市野鳥観察館2階詳細はこちら

 

10月30日(土)・31日(日)「シーサイドパークナゴヤ」への出展協力@メイカーズピア(出展はあおなみ線沿線活性化協議会)→詳細はこちら

 

★10月23日(土)「第35回’21秋の藤前干潟クリーン大作戦」(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会HP)

※参加者の受付は終了しました。

 

11月20日(土)「ひがたにくるトリ、どんなトリ?」@名古屋市野鳥観察館、稲永ビジターセンター詳細はこちら(藤前干潟ふれあい事業(名古屋市HP))

 

11月20日(土)「藤前干潟の渡り鳥調査隊」@名古屋市野鳥観察館詳細はこちら(PDF)

 

★7月24日(土)~11月30日(火)企画展「もし君が干潟の生きものだったら~カニからみると~」@環境省稲永ビジターセンター(主催:中部地方環境事務所)

私たち人間が干潟の生きもの(例えば、手のひらほどの大きさのカニ)になったら世界はどのように見えるのでしょうか?

そんなことを感じ、考える展示になっています。展示物はセンタースタッフの方々の力作が勢ぞろいです。お楽しみに!

 

★7月24日(土)~12月19日(日)企画展「藤前干潟のハンター展」@環境省藤前活動センター(主催:中部地方環境事務所)

藤前干潟に飛来するハンター(主にタカやハヤブサの仲間)を紹介する展示です。

飛来数が増えたミサゴや、人気のあるハヤブサなどの藤前干潟のハンターの魅力的な姿を知ることができると思います。

写真やイラストでは野鳥観察館のスタッフも協力させていただきました。

 

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ350、ダイサギ64、コサギ1、アオサギ29、マガモ2、カルガモ29、コガモ458、ヒドリガモ15、オナガガモ205、シマアジ8、ホシハジロ2、スズガモ27、ミサゴ12、トビ3、オオバン12、ハヤブサ1、シロチドリ5、メダイチドリ45、オオメダイチドリ2、ダイゼン25、キョウジョシギ1、トウネン301、ハマシギ299、サルハマシギ2、ウズラシギ3、コオバシギ1、オバシギ6、エリマキシギ2、アカアシシギ1、コアオアシシギ9、アオアシシギ5、イソシギ2、ソリハシシギ8、オグロシギ5、オオソリハシシギ1、セグロカモメ10、ウミネコ531

 

※明日、月曜日は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の満潮時間 4時22分 潮位228cm

月曜日の干潮時間10時39分 潮位 67cm

火曜日の満潮時間 5時00分 潮位241cm

火曜日の干潮時間11時13分 潮位 67cm

※10月20日の第三水曜日は野鳥観察館の休館日です。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 始まりました! | トップ | カンムリカイツブリ飛来 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

秋の藤前干潟」カテゴリの最新記事