自分の周りの空を写します
北東気流の街に生まれて
ブルース・スプリングスティーン 2009.11.8.M.S.G.「THE RIVER」完全演奏ライブ
アルバム「ザ・リバー」全曲演奏を行ったライブ。
ブートDVDを観ての感想です。
僕はブルース・スプリングスティーンを「ザ・リバー」で知った。
ロックの疾走感、そして切なさにひきつけられた。高校生の時だった。
初めはよく分からず、とにかく今まで聴いたことの無いものに感じていた。
それから30年近く経った今、30年後の彼らのライブを30年後の僕が聴いた。
ライブはレッキング・ボールから始まった。
そしてアルバム「ザ・リバー」の全曲演奏になった。
このノリに僕はひきつけられたんだ。
アルバムよりもいくらか遅いテンポの演奏。その分、歌詞が聞き取れる。
そしてより重い思い入れを感じた。
アルバムと同じ曲順で進む。
「TWO HEARTS」僕はこの曲がこのアルバムの中で一番好きだ。
もの凄い疾走感。そして熱い歌詞。
『僕の特別な人』を探すのだ。
何回僕はこの曲を聴いて、何回この事を思ったのだろう。
ライブでこの曲を聴いて何かうれしかった。
そして「THE RIVER」
今の「ザ・リバー」だと感じた。
彼らにとっても僕にとっても。
これは本物だ。今まで生きてきたのだと感じた。
ライブはそのままアルバム2枚目に進んだ。
僕はこのアルバムの2枚目は苦手だった。
1枚目の一気に駆け抜けるのとは異なり、重苦しさを感じていた。
少し前までは僕はほとんど1枚目だけを聴いていた。
その2枚目の後半の曲「PRICE TO PAY」
払わなければいけない代価。
僕は若い頃これを避けてきた。
そして代価を避ける為に僕は欲しい物を求めようとしなかった。
このことにやっと気がついてから本当の僕の生き方が始まったのだと思う。
この日のライブでこの曲でのブルースが一番熱く感じた。
次の曲「DRIVE ALL NIGHT」
僕は昔、彼女とうまくいかなくなり、つらい時、この曲を自分で歌っていた。
今もこの曲を聴くとつらい。
でも僕の中でブルース・スプリングスティーンの歌が人生の一部になっている。
この曲は雨、雪の中を彼女に靴を買う為に車で探し続けると歌っているが、
僕はこの曲を聴くと雨に濡れた冷たさを思い出す。
でも同じ雨に濡れても、僕が2009年にボストンへスプリングスティーンを観に行った時も雨だった。
GA席での抽選待ちで雨の中並んだのを思い出す。
本当に運が良くて2日間ともにステージ前2列目に行けた。
Faith will be rewarded を本当に感じた。
こんな事を思い出してライブの映像を観た。
以前ブルースが話した言葉で
ブルースの曲を人生の伴にしてくれたら
と話していたのを思い出した。
僕はまさにそうしているとはっきり言える。
今のブルースが歌うのを今の僕が聴いた。
「THE RIVER」全曲演奏、重く感じた。
ライブは「ザ・リバー」全曲演奏が終わると、もう僕には体力が残っていなかった。
後は何となく聴いてしまった。
でも「ダンシング・イン・ザ・ダーク」
僕の部屋で何回聴いたことだろう。
そして「Can't help folling love in love」
人生っていいなと思いました。
ライブでのアルバム全曲演奏は2009年のワーキング・オン・ア・ドリーム・ツアーで行われたのだけれど、
正直なところ1回だけ、通常のライブか全曲演奏のライブを観られるとしたら僕は通常のライブを選んだだろう。
アルバムに思い入れはあるが、通常のライブも観たことが無かった僕には通常のライブの方だっただろう。
運が良く僕が観たボストン2公演は伴に通常ライブでさまざまな曲を聴けた。
そしてアルバムの総決算をしてEストリートバンドは終わってしまうのではと僕は考えたこともあった。
でもまたツアーが決まりほっとしている。
また観れたらいいなと思う。
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