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ブルース・スプリングスティーン「High Hopes」の感想

ブルース・スプリングスティーンのニューアルバム「High Hopes」から一曲ずつ感想を書いていきます。
まず今日はアルバム最初の曲、表題曲「High Hopes」
僕はこの曲を聴き始めた時は希望の曲をブルースがいつものようにポジティブに歌っているのだと思った。
でも聴いていくたびに希望よりも苦しさ、あがきを感じてきた。
国内盤も出て、この曲の解説、歌詞も読んでよりいっそう苦しい曲に思えてきた。
僕はこの曲のサビの部分
I got high hopes
を希望のある言葉だと思っていたが、これは無理して叫んでいる。
そして今日気がついたのだけれどこれは過去形ではないか。
俺は大きな希望を【持っていた】と
若い頃は理想を高々と掲げていたが、今は重くなってきたのだと。
そして曲の終盤には
いくら払えば自分の人生を買えるのだ、妻や子供を持てるのだ、
と問いかける。
悲痛なブルースの声とトム・モレロのギターが叫んでいる。
俺は大きな希望を持っていたのだと。
でもそれでも僕は僕自身今でも希望を持っているのだと思いたい。
そう僕は思いながらこの曲を聴きたい。
でもそう簡単には希望の歌を歌えなくなっているのだと思った。
この曲は他の人の作った曲でカバー曲だけど、
ブルース・スプリングスティーンの曲になっていると思う。
I got high hopes
ブルースの叫びが僕の頭に残る。
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