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「氷点」三浦綾子著を読んでの感想

最近三浦綾子さん著「氷点」を読んでいた。
何かで多くの人に読まれていると聞いていて、読んでみようと思った。
1964年から約1年間、朝日新聞に連載されて人気があったらしい。
僕は期待して読み始めたのだが、おもしろくなかった。
登場人物のほとんどが薄っぺらい嫌な人間として描かれている。
僕は辰子と陽子だけ魅力を感じたが、それは他の人物をひきたてる役割だったと思う。
文章も嫌な文章で早く読み終えてしまおうと思い、
昨日、今日で後半4分の1位を一気に読んで読み終えた。

僕は登場人物に感情移入して一緒に生きていく読み方をするのが好きなのだけれど、
この本の人たちはとにかく醜い。
嫌な人たちだと思いながら嫌々読んで、やっと読み終えた。
そして本の終わりにある解説を読んだ。
そこには、この小説は【原罪】を描いているとのことだった。
人は皆、罪を持っている。
僕はそうだったのかと、やっとこの小説の中身を少しだけ理解出来そうにも思った。
アダムとイヴからの話。
キリスト教の話。
僕は一応、母が喜ぶからと洗礼まで受けてはいるのだけれど、
最近は教会にはイースターとクリスマス・イヴにしか行かない。
昨年はクリスマス・イヴと僕が写真展を観に来て欲しいと行った2回だけ。

どうも僕は人は罪深いと聞いても、素直に認められない。
人は努力するべきなのだ。
一生懸命努力すれば報われるのだ。
と僕は思っている。

でもあきらめるのも大切なのかな。
最近「べてるの家」の本を読んでいると考える。
でも今のところ、僕は人はもともといい人たちなのだと思いたいと僕は考えています。
まあこの本を読んで良い経験が出来たかなとは思います。
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