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北東気流の街に生まれて
細川貂々さん「生きづらいでしたか?」の感想
「生きづらいでしたか?」細川貂々さん 書評
僕は当事者研究を自分一人で、また居場所で仲間ともやって来たけれども行き詰ってしまった。どうやって当事者研究をやればよいか分からなくなってしまった。何かヒントが見つかればいいと思ってこの本を読んだ。コミックでやさしく気楽に読めた。そして対話の楽しさを思い出せた。
貂々さんは初めて当事者研究の集まりに行った時に「えっ。初対面の人の前で自分の弱さを出せちゃうの?嫌われない?」と驚いたらしい。この疑問が貂々さんの当事者研究への入り口になったようだ。僕は慣れて当たり前になっていたけれど確かにそうだなと思った。「あの場所では安心できたんですよねー」の言葉も印象深く感じた。
僕の居場所の仲間が興味を持ったようなのでこの本を貸した。僕は読みながら本に自分の思ったことを直接書き込んでいて、仲間にも感じたことを本に書いてと言ったら消せる蛍光ペンで書いてくれた。僕は仲間はここがポイントかあと思って面白く感じた。僕と同じ所もあれば、ここに引くのかと思う所もあった。
「それから起きたことの苦労をみんなで語り合って良かった所さらに良くする所を語り合う」にアンダーラインが引いてある。仲間もここがポイントか。読んでいて仲間の顔が浮かんだ。僕と仲間は当事者研究がお互いの共通語なのかな。僕は仲間とも居場所とも行き詰ってしまったけれど、この本を読んで何かきっかけ、動けるヒントにしたい。
そして僕の永遠のテーマ、居場所探し。何もしなくても居られるのが居場所かな。どこに居るかより誰と居るかが大切かな。僕は当事者研究を楽しんでやれているか?僕達のことを僕達の言葉で語り合いたい。そして僕が考えた他人事メソッド。困っている自分を他の自分が実況中継する方法をもう一度使ってみよう。
この前、居場所で初参加の人が「普段言えないことをここで言えた」と言ってくれた。これこそ僕が居場所で目指したいことだと思った。僕はどう当事者研究会を上手く進めるかよりも、みんながどう機嫌良く生きられるかが本当の当事者研究なのかなと思う。
北海道の浦河べてるの家で始まった当事者研究。浦河と僕の居場所では集まる人も関心事も違うのだ。僕の居場所なりに当事者研究が出来ればいい。僕は自分を見失っていた。この自分探しが当事者研究の一番の狙いかなと思う。それを仲間と出来たらさらにいい。居場所はいろいろな人がいるからおもしろいのだ。僕はそんなことを考えました。この本はより良い当事者研究へのきっかけになると思います。
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