goo

「内田樹 困難な成熟」を読んでの感想

「内田樹 困難な成熟」を読んでの感想です。
読み終わって最後、文庫版あとがきを読んだらこの本の印象が変わった。
成熟する。大人になるとは自分の失敗、過ちを認められることかな。
1つの経験で今までの自分の過去が違った意味を持つことになる。そのことに謙虚になれるか。

いくつかの技を僕はこの本で教わった。
武道ではあわてないこと、後手に周らないことが大事。
後手に周っても「ふふふ、こうなると思っていたよ」と言い切る。
大変なことが起きても「それでも僕は運が良かったよ」と思い込む。
そんな技を教わった。

そして結局人付き合いでは「まあそういうこともあるのだろう。分からないけど」と思って判断を保留する勇気を持つのが必要。
寛容さ、他者への想像力。これが集まりが持続するカギ。

僕はまだ幼い。自分に自信が無いから自分の失敗、至らなさを認めようとしない。
僕は笑って「僕はダメだなあ。すぐ間違えてしまう」と言える大人になりたい。
あとがきに書いてあったように、また何年かしてこの本を読み返したい。その時に何を感じられるかな。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )