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「沈黙」遠藤周作を読んでの感想です

「沈黙」遠藤周作を読んでの感想です。僕は困った本を読んでしまったなと感じています。僕の信仰生活を脅かすように思います。
この本は宣教師ロドリゴの日本に来ての布教活動を書いていますが、その上手く行かない過程で神さまはいるのか?と疑問を持ち始める。
イエスさまを信じて死んで行った貧しい農民の死は華々しい殉教とははるかに遠い惨めな死に方。
当時の日本のキリシタン禁制の下でクリスチャンであることを貫いて死んでいく貧しい農民たち。
もし神さま、イエスさまが誰かが勝手に考えただけで本当はいなかったとしら、死んでいった人たちの死は滑稽になってしまう。
それでなくても今も世の中は問題だらけ。
なぜ神さまは何もせずに沈黙しているのか?
神さまは本当はいないのでは?神さまがいたなら何か手を下しているはずだ。
僕はこの論理に反論出来ないなと思いました。
そして自分が棄教、転べば拷問を受けている農民は解放されるという恐ろしく究極の選択を迫られるロドリゴ。僕はロドリゴの選択が真の愛なのかなと思いましたが、どうなのかな?
僕のお母さんがしきりにこの本を読むことを勧めていたけれど、僕は買った文庫本の文字が小さくて読むのを止めてしまった。僕はお母さんとこの本について語り合いたかったなと思います。
しばらく僕はこのことを考え続けると思います。
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