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北東気流の街に生まれて
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西加奈子さん「くもをさがす」を読んでの感想

西加奈子さんがカナダで癌に成り闘病生活を送ったことを記した本ですが、正直な所あまり良いと思わなかったです。
「ニシカナコ」さんはいわゆる勝ち組だな。認めたくないけれど僕はうらやましいと思いました。
カナダに移住して家族を持っていて友人もたくさんいて、カナダでもすぐ近所づきあい友達も出来る。
僕にはうらやましいです。
僕は近所の幼稚園に子供がうるさいと投書する孤独な老人なのだろうな。
でも西加奈子さんは必死で闘病記を書くことで癌への恐怖を克服しようとしていたのだろうと思いました。
文章を書きまとめながら自分のことを他人事にしているなと思いました。
それにしても本に登場する圧倒的な西加奈子さんの友人知人の多さに僕とは違うなと思いました。
西加奈子さんは絶えず死ぬことへの恐怖を感じていた。
でも僕は「もうこれで充分だ。よかった」と思って今死んでも後悔無く死ねる気がする。
別に自殺する気も無いけれど僕は死に場所を求めている。今亡くなれたら幸せかなと思ったりもしています。
ある意味闘病記は強さを求め続けるものなのかなと僕は思います。
それは治療をあきらめたら死んでしまうので必然的にそう成るのでしょうが、べてるの家で言う「降りて行く生き方」とは違うかなと思います。
そこに僕は違和感を感じたように思います。
僕も疲れてネガティブに成っているかな。まあ今現在の正直な気持ちを書きました。
それでも「日本人は情けを持っている。カナダ人は愛を持っている」と書いてありましたがなるほどなと思いました。
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