Kおばちゃんのつぶやき

日々徒然に思うことの備忘録

やり手の元貴族(レーゲンスブルク)

2006-09-18 23:32:02 | ドイツ
ここのとこ3日間はお休みだった。3連休。
その割にはやらなきゃいけないことばかり・・・おまけにガスの検査までやって来た。例のガス湯沸かし器の事故以来か?随分と丁寧に御検分していかれました。
我が家にはものすごーーく旧い湯沸かし器があるのだが・・まあ調子がいいから今回も放免してもらった。いつもの殺し文句は「この湯沸かし器を交換するより、家を交換したい!」っていうもの。kおばちゃんの本心である。

さて、さて今日の話題を書こうと2〰3日まえからぐずぐずしていたら、とんでもない話題になってしまったようで・・(って直接の問題ではないが)

今年ドイツで世界遺産に登録されて話題になっている町がある。そして、今問題になっているローマ教皇ベネディクト16世Benedikt XVIのイスラム教に対する問題発言がなされた町として有名になってしまった町がある。そう、バイエルン州の古都レーゲンスブルクRegensburgである。

この人口12万ほどの町にkおばちゃんは何故かご縁があって何回か訪問したことがある。一番初めの訪問はもう10年以上前の話。世界最古のソーセージ屋があると聞いたので、是非食べてみようと訪れた。

そもそも、この町はローマ時代から重要な都市として形成されバイエルン大公の居城がおかれたり、フランク王国の統治下に入った後も政治・経済の中心として重要な役割を果たし、13世紀半ばに自由帝国都市(Freie Reichsstadt)としての特権を認められ神聖ローマ帝国における帝国議会がこの地で幾度か開催され、1663年以降、それまで各地で開かれていた帝国会議は、レーゲンスブルクに常置されるようになった・・という。そして、帝国都市がプロテスタント都市となってゆくなかで、ここはローマカトリック教の町として残り、現在でもドイツのゴシック様式としては大傑作のカテドラルがある。

そして、現ローマ教皇はここの大学で若い頃?教鞭をとった関係で今回の訪問とあいなったようである。

その訪問を伝える地元のHPの画像のなかでkおばちゃんが「あれ?この人はもしかすると・・」と思った興味深い1枚があった。それが、これである。

   

この写真の教皇の右側で背中を向けている女性が、kおばちゃんの想像力をかきたてたのである。

ここ、レーゲンスブルクのもうひとつの名物はトゥルン・ウント・タクシス城と博物館Schloss Thurn und Taxis und Museumというものがある。そして、このタクシス家は現存しており、現在の若きおプリンスはフォーブスに『最も若いお金持ち』と掲載されるほどなのだ。今年の画像はこれ

もともと、このタクシス家は自出の歴史によると、イタリアの出でオーストリアの皇帝フェルディナンド3世とスペインPhilipp IVにより盾形の紋章ともどもタクシス家は認められたそうである。その紋章が、冒頭の写真。

その後、この一家はイタリアで発展しつつあった郵便制度をビジネスとして取り入れ、帝国の郵便制度として保護、発達していったのであったそうである。もちろん『独占ビジネス』として・・・そして、まあ、平たく言えば『大もうけ』をしたのである。商才に長けた一族であったらしい。

現在でも、ドイツやオーストリアで見かけるホルンの形をした黄色の郵便ポストや、もともとは郵便を載せて走った「ポストバス」といわれるものの「発案者」であったということである。kおばちゃんがその昔お土産で買った絵葉書はそんな発達を描いていた。

    

そして、そんなタクシス家の現在の当主はビクトリアという女性である。HPより

彼女はもともと没落貴族の娘であったが、カフェで働いているところを見初められ・・ということらしい。(映画のようだ!)そして、現在も多方面でビジネスを発展させ、このタクシスという名前の利権をがっちりと守り続けている。

ひねくれた、kおばちゃんはだから教皇と一緒に映っている写真の後姿の女性は『彼女ビクトリア』に見えてしまったのだ。どう思います?そう見えません?

まあ、真偽の程はまったく判らないので・・あくまでもkおばちゃんの意見です。

それにしても、ここレーゲンスブルクでの教皇の発言の顛末いったいどうなつことやら・・・ニュースでは「ドイツ南部での・・」としか発表されていないが、教皇自身の謝罪の言葉の中に「レーゲンスブルクでの・・」という表現をしていたので間違えはない思うが・・こんな大問題になるなんて・・と、心配しているkおばちゃんです。

ドイツではとっくの昔、身分制がなくなっているはずだが8月30日のブログにも書いたが、未だに生き続けている怪物であるようですね。
コメント
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