Kおばちゃんのつぶやき

日々徒然に思うことの備忘録

蝶々さんは・・・(マンハイム)

2006-09-25 14:13:20 | ドイツ
ここのところしばらくブログを書かなかった・・
ちょっと旅行なんぞ(国内です)していましたので。そのうちそのこともアップしたいと思っていますが、思った以上に疲れてしまって・・・骨休みのはずが・・お年ですかね?

最近飲酒運転に関する話題が多いが、kおばちゃんが思うに飲酒をして『大丈夫、運転できる』と思うところからもう酔いが回ってる証拠だと考えていいんじゃないかな?だって的確な判断ができないんだから・・・

今日はお茶を濁す訳ではないけど・・・ちと昔のお話で・・

日本の(!)代表的なオペラといえば『蝶々夫人Madama Butterfly』だと世界的に認識されているような気がする。
ただ、ここでkおばちゃんが『日本の!』としたのは、これはけっして日本人が作曲したわけでもないし、物語を作った訳でもなないし・・ただ日本が舞台になっている・・というだけで!のマークをつけてみた。

原作はアメリカ人弁護士ジョン・ルーサー・ロングの小説で、これをダヴィッド・ベラスコが戯曲とし、その後イタリア人のジャコモ・プッチーニがオペラとして作り直したようである。
原作者のジョン・ルーサー・ロングも日本を訪れたことはなかったし、プッチーニもしかりであったようだ。
ロングの方は長崎の学校の校長をしていた夫を持つ姉にモチーフをもらったようだ。そして、プッチーニの方は、音楽的には日本音楽の楽譜を調べたり、レコードを聞いたり、さらに大使夫人に会ったりと日本の風俗習慣や宗教的儀式に関する資料を集め作り上げたようだ。

従って『蝶々夫人』の作品は、外国人のつくったものでありながら、そこそこ日本の『香り』がするので、内外で『日本の・・作品』ということで認識されているように思う。

kおばちゃんも若かりし『卒業旅行』の時、ツアーのバスの運転手さんのお別れパーティーのとき、ドイツ人の彼が「このまえニューヨークに行ったとき『蝶々夫人』を聞いて感激したよ!」といってくれたのを懐かしく思い出す。彼にとっては『日本』=『蝶々夫人の国』だったんだなーと思う。
あの時、kおばちゃんアリアを歌ってあげたかったんだけど・・・あんな高い声は出ない!と断ってしまった。残念!!(いやかえってよかったか?)

そして、外国で『蝶々夫人』の上演を眼にする機会が何回かあった。
一番初めの画像は数年前にドイツのマンハイムで見たもの。マンハイム自体は30万ほどの都市。文化的な歴史もある町のオペラ座での上演。でも写真のとおり・・蝶々さんが洋服を着ている。(内掛けのように着物を羽織っているが・・2幕以降はずーーと洋装だった)ピンカートンと恋仲(夫人といいながら正式には結婚していない・・要はお妾さん)になってからだから・・ということでしょうが。なんとも中途半端な感じ。侍女の『スズキ(苗字にはあらず)』にしてもなんだかなぁ~。である。

最近のドイツの斬新?な演出ではもっと「どこの国のいつの話?」と思うような演出もあるが、まあオーソドックスな方ということで・・・

特に有名な歌手が出てるわけでもなく、有名な歌劇場ではなかったが、そこそこお客さん(地元の)も入っており、なんとなく日本人として嬉しく思う反面ちょっと複雑な思いのkおばちゃんでした。

kおばちゃんのお友達には『こんな作品で日本を評価してもらいたくない。こんな野蛮な国ではない!!』と怒る者もいるが、まあなんにせよ『日本』という国を認識してもらうんだから、硬いこと言わないで・・と思っておりますんですが・・・
コメント (2)
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