これは片手袋を撮り始めてすぐに出会った、軍手の指先だけの写真です。
軽い気持ちで始めた片手袋研究でしたが、こいつのおかげでその世界の奥深さに気付かされましたね。
だって「二つで一組の手袋が片方だけになって、しかもそこからさらに指先一本だけになって落ちている」んですよ?もはや片手袋だか何だか分からなくなって、「一体なんなんだ!」と叫びましたよ。
でもそのおかげで、片手袋が哲学的命題を投げ掛けてくるような存在である事に早くから気付けた訳ですが。
そして今日。
七年以上になる僕の片手袋研究の歴史において僅か二回しか出会ってないのですから、やっぱり貴重な存在です。
片手袋界のはぐれメタル、っていうかちりめんじゃこに入ってるちっちゃいタコ。それがこの“指先一本手袋”ですよ(あまり意味のない例え)!
ただ、長年嫌って言うほど片手袋について哲学的思考の訓練を重ねてきたので、今日の僕はコイツと出会っても昔のように慌てる事なく、そっと心の中で「おかえり!」と優しく呟けましたよ。
まあ、言い換えれば七年間で確実に頭がどうかしちゃった、という事かもしれませんが…。