2014年から毎年、年初には「片手袋探し&七福神巡り」を行うのが恒例となっておりました。勿論個人的にやっていたのですが、今年は東京別視点ツアーさんがそれをイベント化してくれました。初めてガイドとして皆様をお連れする訳ですから全く知らない場所より、過去三回行ってきた「谷中七福神巡り」を選択するのが無難と判断。
一応、例年通り個人的にもやっておきたかったので、年初の七福神巡りは初めての「浅草名所七福神」を選んでみました。
決行日は一月三日。天気は最高に気持ちの良い快晴。まずは一か所目、かっぱ橋道具街にほど近い矢先神社からスタートする為、最寄りのバス停で降りました。
そしたらもう、いきなり二つの片手袋と出会ってしまいました。この日はとても暖かかったので、正直片手袋の方はそんなに期待していなかったんですけどね。
一か所目の矢先神社です。こちらは福禄寿をお祀りしています。で、ここで衝撃の事実が発覚。
“浅草名所七福神”は九か所巡らなければならない!
いや、事前に全く調べず、「とりあえず一か所目の神社に地図とかあるだろ」という軽い気持ちで始めたものですから、驚きましたよ。七福神で九か所って…。しかも歩く距離がいつもの谷中より相当長い!体感としては二倍くらいに感じましたよ。
で、「距離が長い=片手袋が滅茶苦茶多い」という事も分かってきまして。
当初の予想を裏切り、ものすごい勢いで片手袋と出会います。
あと三が日だったので、さすがに人が多い!各神社、七福神巡りだけでなく普通に初詣の参拝客がいるので、場所によってはお賽銭を諦めざるを得ませんでした。
二か所目の鷲神社で既に参拝を諦める事態に。脇から頭だけ下げてきました。
長い参拝の列には高確率で片手袋が落ちてます。これは放置型に見せかけて介入型でしょうね。
こちらは三か所目。吉原神社。
あと今回の特徴として、吉原や山谷など、普段なかなか足を踏み入れる事のない場所も通るんですね。勿論十数年前とはだいぶイメージが変わっているみたいなんですが。
吉原神社から吉原、山谷を抜けて白髭橋袂にあるこの石浜神社に向かうのが一番キツかったかな。かなりの距離があるんですよね。
でもポンポンとタイミングよく片手袋が現れてくれるので、全く飽きは来ません。この“軽作業類介入型街路樹・植え込み系片手袋”を撮ったら、ちょうど日が射してきてテレンス・マリックみたいな雰囲気の写真になりました。
今戸神社に向かう道中も沢山片手袋が。ちなみに今回は沢山出会い過ぎたので、全ての片手袋はアップしてません。
六か所目の今戸神社も参拝客が多すぎて、脇から頭を下げました。
ちなみに今戸神社は招き猫発祥の地らしいのですが、境内のベンチが全てあの有名ネズミだったのは洒落が効いてましたね。
七か所目、待乳山聖天。こちらは大根で有名ですが、お祀りしてるのがヒンドゥー教のガネーシャらしいですね。あと境内に小さなモノレールがあるのも楽しいです。
いよいよゴールとなる浅草に足を踏み入れると、もう物凄い人出!嫌な予感がしながら八、九か所目の浅草寺と浅草神社に行ってみると…
はい!もう見た瞬間諦めました!一度だけ大晦日から年明けになる瞬間に浅草寺に並んだ事があるので勿論覚悟はしてましたが、それにしても凄い行列でした。
という訳で、最後の二か所でお参りできない、という何かスッキリしない、中途半端な結末となってしまいました…。そのせいなのか、単純に長い距離を歩いたせいなのか、結構クタクタになってしまいましたよ。
でもまあ、片手袋的には大満足の結果に終わりましたし、年が明けて皆が何となく晴れやかな顔をしている中を歩くのってすごく楽しかったです。
「片手袋的に幸先の良いスタートを切れたぞ!」
初めての片手袋探しツアーに向けて、確かな手ごたえを感じた僕なのでした。
(『七福神巡りと片手袋探しの記2017②~「片手袋GO」編~』に続く)
P.S 七福神終わった後も、浅草にはそりゃあもう大量の片手袋が…、