かたてブログ

片手袋研究家、石井公二による研究活動報告。

『片手袋の発生場所・条件①』

2012-11-19 10:00:00 | 片手袋研究発表

片手袋が発生しやすい場所や条件はあるのか?何度も言うように片手袋はまちのいたる所で見付ける事が出来るので、そのような偏りはないようにも思える。

2970921_7しかし、例えば左の写真を見て欲しい。自動販売機の前に落ちている片手袋。この写真を撮ったのは冬である。

冬場で手袋をしているが、小銭を財布から取り出したり、自動販売機のボタンを押したりする為に手袋を片方取る。そして、それを脇などに挟んでいるうちに落としてしまう。そんなストーリーが容易に想像出来る。

P9210473

この写真の片手袋はどうか?

これも何故ここに落ちているのか分かりやすい。水飲み場で蛇口をひねる為に厚手の手袋を片方外したが、飲んでいるうちに落としてしまったのだろう。

つまり、冬場であれば手袋を脱着する機会の多い場所は全て片手袋が発生しやすい場所なのだ。

自動販売機や水飲み場の他にも、駅の切符売り場、レストランやスーパーのレジ付近などが考えられるだろう。

また屋外だけでなく、公共施設など長時間手袋を外す事になる室内も意外に片手袋を発見しやすい場所だ。

どこにでも落ちている片手袋ではあるが、その中でも見付けやすい場所と言うのが確かに存在するようだ。

今日は冬場のファッションアイテムとしての片手袋について考察したが、次回は軍手やゴム手袋など、作業系の片手袋が発生しやすい場所や条件について考えてみよう。


『淡々と冒険』

2012-11-17 19:31:58 | 写真

Img_0415片手袋研究の過程で何となく始めたこのブログ。

これまた何となく、出会った片手袋の写真に一言コメントを添える形が定着してますけど。

今日みたいに、本当に、本当に、ごくごく普通~の何の変哲もない片手袋の写真だと、いくら一言とは言え流石に困ります。

「書く事がない日は、書く事がないという事を書けばいい」と言ったのは確か糸井重里さんだったでしょうか?

まあまあ、こんな日もありながら片手袋研究は続いていきます。


『メディアの中の片手袋②』

2012-11-16 20:22:20 | 番外

2010118今回はずっとご紹介したかったけど、著作権的な事が心配で控えていた物件です。

漫画を引用する際のルールを調べましたので、今回ご紹介させて頂きます。

“2010.11.8 読売新聞 『コボちゃん』 第10144回 作:植田まさし”より画像引用

一コマ目:散歩でもしているのか、コボちゃんとおじいちゃんが道端の片手袋を見付ける

二コマ目:おじいちゃん「手袋が落ちてる季節になったなー」。このセリフで注目すべきは、“作者の植田まさしは冬に片手袋が落ちているのを当たり前の事として捉えている”という事が伺える点だろう。さすが大量の四コマを描き続けてきた四コマの神。あらゆるものに対して観察眼を備えている。

三コマ目:落ちている片手袋の指が一軒の家を差している。ここも流石。僕も長年片手袋を研究してきたが、落ちている片手袋がどういう指の形をしているのか?というのも大きな興味の一つだからだ。

四コマ目:やはり片手袋はこの家の女性の落としたものだった。このコマも重要で、女性は鍵を出す際に落としてしまった事に触れている。いずれ月曜日の研究発表で触れるが、片手袋の中には確かに「どうしてその場所に落ちているのか?」が比較的容易に想像出来るものがあるのだ。

いや~、植田まさし恐るべし…。その多作振りとクオリティの安定具合から、僕の友人が“植田まさしロボット説”を唱えていた事があるが、片手袋一つ取ってもこれだけ鋭い観察をしているのだから、それもあながち嘘じゃないかも…。

僕は、僕と落ちている片手袋が遭遇したほんの一瞬を記録しているだけだが、この漫画はたった四コマで「片手袋の発見→発見者の熟考→落ち主への返却」という、片手袋をめぐる幸せなサイクルを疑似体験出来るのだから凄い。

これだけ長年片手袋を研究している僕ですら、落とし主のもとへ返却される瞬間を目撃した事はない(厳密に言えば一回だけあるのだが、その体験談はまた後日)ので、貴重な資料だ。

【本日の結論】→植田まさし、恐るべし。


『ガラス越しの面会』

2012-11-15 19:58:40 | 写真

Img_1743本格的にシーズンインするこれからの季節。

例年、僕はなるべく歩きや自転車での移動を心掛ける。

車やバイクだと、路上で片手袋を目にしても記録出来ずに通り過ぎなければいけないからだ(わざわざ降りて写真を撮る事もあるが)。

しかし先日、知り合いの運転する車の助手席に乗っていたら、工場地帯を走っていた事もあり大量の片手袋が落ちているのだ(工場地帯と片手袋の関係については月曜日の研究発表でいつか触れます)。

まさか「ちょっと止めて貰えます?」とは言えず、唇を噛み締めて我慢する僕。唇から滴る赤い血。

しかし、信号待ちで停車した車の横に運良く片手袋が!知り合いには片手袋収集の事を話していなかったので、こそこそとウィンドウ越しに撮影しました。

よってそんな苦労を考慮し、本日の写真を見て「何が写っているかよく分からない」などと言わない事!

終わり!

※注:文中、“唇から滴る赤い血”との表現がありますが、あくまで比喩です。