
蒜山でのファーストエイド研修で多くのことを学んだ。山岳遭難者のうち40歳以上が74%、60歳以上が46%という現実を突きつけられると、否が応でもファーストエイドの基礎的な実践力をつける必要性を感じる。

3S+ABCDEはとても論理的で系統的にうまくまとめた手順だと思う。これは国際山岳連盟医療委員会や国際登山医学界のガイドラインやコンセンサスで作り上げられた手順のようだ。
S - Safety
S - Scene
S - Spine
A - Airway
B - Breathing
C - Circulation
D - Disability
E - Exposure Environmental
ザックの中に、この呪文か暗号みたいな言葉をしのばせておくのもいいかもしれない。遭難者を前にすると気が動転するはずなので、逆に冷静さを取り戻すためにもこの呪文を取り出して原理原則を確認する行為は無駄ではないはずだ。

日本登山医学会主催のファーストエイド講習会のベーシックコースが立山町にある国立登山研修所と大町市にある長野県山岳総合センターで夏冬各2回開催されている。今回の蒜山研修だけでは理論も実技も消化不良の状態なので、しっかり学んでスキルアップするためにこの講習会に冬から参加しようかと今考えている。
