風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

またもや 朝日新聞が

2016-03-17 | 田舎暮らし


 またもや朝日新聞がやらかした。「避難基準値、半数測れず 川内原発周辺の放射線量計」の見出しで14日付け朝刊で報じた内容に規制庁と鹿児島県が猛反発している。
 半世紀も朝日新聞を読み続けている僕も、このセンセーショナルな記事を読んだ時、直感的に、まさかそんなことはありえないと記事内容を疑った。「事故時の住民避難の態勢が十分に整わないまま、原発が再稼働した」と断じた箇所には正直唖然とした。

 素人の僕でも、高線量と低線量、双方が測れる装置を組み合わせてモニタリングポストを配置する考え方は理解出来る。それを半数が「事故時の住民避難の判断に必要な放射線量を測れない」とした上で、規制庁のコメントとして「不十分だったり未設置だったりする状態で再稼働するのは問題」と書くのはあまりにも事実を歪めて報道している。



 今朝、朝日新聞はネットに「規制委、朝日新聞記事に抗議 本社、避難の判断指標重視」と題する言い訳めいた歯切れの悪い記事を出した。何度読んでも規制委や県が問題視した本質には何一つ答えていないと思った。「規制庁の職員が言っていないことが書かれている」ことにも答えていない。もちろん事実に基づかず不安だけを煽る記事を流布したことに対する反省や謝罪もない。
 朝日は吉田調書をめぐる謝罪でまだ懲りていない。朝日ファンの一人として日本を代表する新聞社の体質の現実にあらためて深い悲しみを覚える。