昨晩は粉雪が降り続いた。車もモーターバイクもすっぽり雪に包まれてしまった。
夕食に軒先のつららで水割りを作った。大好きなテネシーウィスキーJack Danielが一段と旨い。氷柱は溶けにくい氷なので、ついついウィスキーを注ぎ足し注ぎ足しして知らぬ間に量が増えてしまう。正月だからまあいいかあ、と自己正当化して気持ちよく飲んだ。
日中は沢木耕太郎さんの深夜特急を読み返して過ごした。深夜特急第一便は作家沢木さんの原点だ。何度読んでも爽やかで面白い。無鉄砲な一人旅は若者を鍛え、人間の幅を広げてくれる。人として一番大切な心を豊かに深めてくれるものだ。
若者は一人旅に出ろ、だ。五木寛之さんだって青年時代にモスクワを旅した。
僕の原点は21歳の時のネパールヒマラヤだ。3ヶ月の予定で日本を出て、結局、半年間も過ごして留年した。感受性豊かな年頃で得た貴重な経験は何物にも代えがたい。
あの旅で経験した失敗も言葉の通じない人々との交流も今でも昨日のことのように鮮明に覚えている。辺境の地で過ごした日々が僕を鍛えてくれた。人生や人間について多くのことを学ばせてもらった。
今日も深夜特急の続きを読もう。