風になれ

大自然のふところで山歩きを楽しむ生活。
いつの日にか、森にそよぐ風になれたら・・

久しぶりの東京

2014-11-12 | Weblog


 カミさんと久しぶりに東京に出かけた。皇居近くのホテルの39階の部屋にしたので、皇居はもちろん東京タワーやレインボービリッジまで見えて、オノボリサンにはぞくぞくするほどの東京の景観が楽しめた。東京に住む娘と昼過ぎにホテルで落ち合う。



 夜は姉の自宅に招かれた。姪や甥の家族も勢揃いして賑やかに憩う。姪や甥の子供たちの成長した姿を眺めながら近況や思い出話が尽きない。



 姉夫婦に隠れ家のような瀟洒なレストランに案内され、ご馳走になる。すばらしく上品な味の料理を堪能した。話題はお互いに歳を重ねたので病気や健康のことが中心となるのは自然のこと。話は尽きない。あっという間に時間が過ぎてお別れの時間になり、姪の車でホテルまで送ってもらった。



 朝、気持ちよく目覚めた。天気もよさそうだ。


原発再稼働に向けて一歩動き出した

2014-11-08 | 田舎暮らし


 ようやく日本が原発再稼働ゼロの状態から抜け出せそうだ。原発再稼働をめぐる鹿児島県知事の同意で九州電力・川内原子力発電所が再稼働に一歩動き出す。
 東京電力福島第一原発事故から3年8ヶ月。その間に原発の代替ベースロード電源として火力発電に大きく傾いた。火力発電への依存が高まり、LNG、石炭、石油など燃料調達費の高騰により電力会社のコストが大きく膨らんだ。そのコストはすべて需要家の企業や家庭が負担することになり、景気を押し下げ、日本経済に悪影響を与え続けている。
 鹿児島県知事の原発再稼働同意は、企業の活力を殺ぎ、電気代が負担になる所得者層を苦しめるだけの原発再稼働停止に風穴を開け、日本経済にも光明となりそうだ。



 東京電力福島第1原発の事故を忘れた訳ではない。しかし同時にそろそろ冷静さも取り戻さなければいけない。生活者の家計や企業への重い経済負担を和らげる方向に転換する時期だ。これ以上、日本国を毀損しないために、安全性確認のハードルを一段と高くした基準(過剰で過度な安全基準の感があるが)を満たした原発をスピード感をもって順次再稼働していくことが大切だと思う。


錦織圭のATPツアー・ファイナル戦が楽しみ

2014-11-07 | Weblog


 いよいよ9日から男子テニスのATPツアー・ファイナル戦が始まる。
 年間成績など世界の上位8人で争われるファイナル戦に錦織君が初登場する。一次リーグの組み合わせで錦織君のB組にはフェデラー(スイス)、マリー(英国)、ラオニッチ(カナダ)がいる。「もう勝てない相手はいない」と明るくつぶやいた錦織君の活躍するゲームを早く観戦したい。



 テニス界において日本人の体格、身体能力では世界の上位には食い込めないと諦めていた。それに光明を見いだしてくれたのは松岡修造さんの活躍だった。
 その伏線に堂々世界ランキング5位の錦織君の姿がある。彼の身長178cmはプロの世界では小柄だけど、コートの中で「エアケイ」で強烈なジャンピングストロークを打つ姿は小柄でもなく貧弱に見えない。現在彼のコーチをつとめるマイケル・チャンの全盛期を彷彿とさせる。長身ぞろいの世界のトッププロと伍して戦う姿は少しも見劣りしない。
 アジア勢男子初の世界トップ5の圭君の活躍を今か今かと待ちわびている。


日米の大きな同時変化を愉しむゆとり

2014-11-06 | Weblog


 アメリカの中間選挙で民主党が惨敗して、オバマ政権が弱体化し、世界経済に大きな影響を及ぼしそうだ。昨日、日経平均株価が16,900円、為替が114.7円/ドルとなり、円安株高傾向が鮮明になった。黒田日銀総裁の追加金融緩和策の決定とオバマ政権の支持率低下によって世界の政治経済に大きな変化が起きつつある。日銀のマネタリーベース80兆円まで拡大する政策は将来的に日本をさらに未知の世界に踏み入れたことになる。
 今、日米で起きている大きな変化がいずれ市民生活にも確実に大きな影響を与えるはず。不安が高まる変化の時代は、庶民には世の中の変化を愉しむゆとりと達観する悟りが必要なのかもしれない。



 ノーベル物理学賞受賞が決まった中村修二氏(米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授)が青色LEDを開発した当時の勤務先である日亜化学工業に面談の意向を示したところ同社から丁重に断られた。当然過ぎるくらい当然のことだろう。中村氏は母校の徳島大学にノーベル賞で頂く3千万円の半額を寄付する考えを表明されたが、同社との和解金額8億円については何も語らなかった。
 同社との関係改善を本気で望むのであれば、あるいは郷土の四国、愛媛や徳島で温かく迎えられたいのであれば、同社との訴訟騒ぎを若気の至りと同社の役職員や同僚に頭を下げて詫びて、和解金額8億円を同社に返すくらいの身を切る覚悟を示さないと実現しないだろう。人の道にもとる過去の行為の清算がなされない限り、ノーベル賞といえども輝きを失う。





ファーストエイド研修を振り返る

2014-11-05 | 山歩き


 蒜山でのファーストエイド研修で多くのことを学んだ。山岳遭難者のうち40歳以上が74%、60歳以上が46%という現実を突きつけられると、否が応でもファーストエイドの基礎的な実践力をつける必要性を感じる。



 3S+ABCDEはとても論理的で系統的にうまくまとめた手順だと思う。これは国際山岳連盟医療委員会や国際登山医学界のガイドラインやコンセンサスで作り上げられた手順のようだ。

S - Safety
S - Scene
S - Spine

A - Airway
B - Breathing
C - Circulation
D - Disability
E - Exposure Environmental

 ザックの中に、この呪文か暗号みたいな言葉をしのばせておくのもいいかもしれない。遭難者を前にすると気が動転するはずなので、逆に冷静さを取り戻すためにもこの呪文を取り出して原理原則を確認する行為は無駄ではないはずだ。
 


 日本登山医学会主催のファーストエイド講習会のベーシックコースが立山町にある国立登山研修所と大町市にある長野県山岳総合センターで夏冬各2回開催されている。今回の蒜山研修だけでは理論も実技も消化不良の状態なので、しっかり学んでスキルアップするためにこの講習会に冬から参加しようかと今考えている。


蒜山でファーストエイドを学ぶ

2014-11-04 | 山歩き


 三連休に岡山県北の山、蒜山でファーストエイドを学んだ。
 今回は蒜山で開催された国立登山研修所の中高年安全登山指導者講習会(西部地区)にスタッフとして参加。講習には東は奈良・京都から西は沖縄・鹿児島まで23府県から50名以上の山好きが集まった。
 一日目は『ファーストエイド』などの机上講習。講師は国際山岳医の大城和恵医師と国立登山研修所講師の北村憲彦氏という錚々たる顔ぶれ。SSS+ABCDEの基本を学んだ。  



 二日目、僕は上蒜山から中蒜山まで縦走するグループの先頭に立つリード役。9:00上蒜山の登山口を出発する。朝から曇り空で、上蒜山山頂直下の登りで雨が降り出した。
 中蒜山まで縦走している頃からガスが消えて眺望が開けてきた。頂上で気分よくランチタイム。



 下りは黒ボクの粘土質で滑りやすい中蒜山を慎重に下った。14:30塩釜冷泉に下山。石の森広場で『ファーストエイド』の実技講習を行う。講師の鋭い的確なコメントに感心しながら聞き入る。



 本来、山は危険地帯。そこに踏み入るのだから怪我や事故が起きて当然。山岳遭難でファーストエイドの知識と経験があると救える命や軽症にできる怪我もあるはずだ。特に近年、高齢者の登山者が増えたため、山岳遭難はここ10年間で倍増している(平成25年度2,172件 ← 平成16年1,104件)。これからもっとファーストエイドの勉強をしながら力を高めていかなくては。