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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】044 全業務を「見える」化して生産性向上 8704

2021-03-06 05:46:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社・頑張る社長

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】044 全業務を「見える」化して生産性向上 8704



 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。


 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。


 また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。






 全業務を「見える」化して生産性向上 8704



 北海道北広島市の工業団地に年間数百件を超える見学者が訪れる金属加工会社・ワールド山内がある。1万9520平方メートルの敷地内にある4工場には板金や切削加工から溶接・組み立てまで100台を超える金属加工の機材がずらり。1日約4000点、高品質、短納期、低コストを合言葉に、月平均最大10万点もの製品を生み出す多品種少量生産で約300社の顧客の多様なニーズに対応する。同社は人手不足に悩む企業関係者の垂涎の的だ。


 6つの工程ラインはインターネットに接続され24時間稼動している。製品を何時何分に、誰が、どんな作業をして何分間で完成させたかという加工情報がリアルタイムで自動的に蓄積され、履歴として残る。人の動きも工場内に設置されたウェブカメラが録画して画像解析システムで作業者や作業に要した時間が分かる。


 工程だけではない。図面管理、見積もり、営業管理、製造手配、生産管理、品質管理、会計まで、同社ではすべてのシステムがネットワークでつながり、社員全員がタブレット端末やスマートフォンで確認できる。全業務が「見える」ので営業担当が顧客の前で見積もり受注、納期などを即座に決めることができるなど仕事のロスタイムが少ない。


 人が機械を使いこなすために、基準通りの手順を踏めば自動的に加工実績が取得できる機材の操作マニュアルも作った。だからパート従業員も機械を触れるし、いつ、誰が休んでも同じ品質のものができる。従業員の平均年齢は35歳。2割が女性だ。


 人手をシステムに置き換える取り組みを約20年前から進めてきた同社の山内雄矢社長は「いかに自動化し、記録を残し、利益を出すか。日本のものづくりが世界で戦おうと思ったら人件費では勝てない。設備と知恵です」と話す。「10年前の機械は消費電力も違う。入れ替えのサイクルが早いから減価償却の考えはありません」。設備は常に最新式を目指し、利益の8割を設備の拡充に回す。設備投資の累計は約60億円に上る。


 2018年3月期決算の売上高は19億円。「10年以内に50億の売り上げを目指す」と意気込む山内社長は「最終的には人でなくてはどうしてもできない感覚的なものだけ残し、あとはみんなロボットに換えていく」と言う。「時代の変化に対応できる会社でないと生き残れない。ものづくり企業は作ってナンボの世界です。時代とともに変わっていくお客さまの要求に柔軟に対応するのが一番大事。これからも最新設備を使いながら人間の知恵を入れ込み、感動を与える製品を生み出したい」ときっぱり。



  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成






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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】043 高齢者・障害者の人たちへ『心の元気』届ける事業 8627

2021-03-04 05:46:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社・頑張る社長

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】043 高齢者・障害者の人たちへ『心の元気』届ける事業 8627



 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。


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■ 高齢者・障害者の人たちへ『心の元気』届ける事業 8627



 おしゃれをする気持ちが、生きる喜びへと繋がる瞬間がある。そこに年齢という概念は存在しない。老若男女、誰もが心の中に抱く気持ちなのだ。しかし、意思表示が不得手な障害者、おしゃれを忘れてしまった高齢者へは、介護する人たちのサポートが必要になる。だが、現実は生存に向けた格闘ともいえる日々。そこにおしゃれを楽しむ発想は生じにくい。仕方がないことであるが、それだけで終わらせない取り組みがある。


「シニアの方とハンディを持つ方へ『心の元気のおてつだい』を目指して起業した」というのは、心を支えるアイデアグッズの開発・販売を手掛けるポーラビット(東京都東大和市)の蓑毛(みのも)里枝子代表。子どもの頃から発明好きだったこともあり、身の回りのグッズなどを、ちょっとした工夫で使いやすくするのはお手のものだった。美術短期大学を卒業後、就職し家庭を持つ。子供が成長し、39歳で中学校の教員に。通信教育で小学校、特別支援学校の教員免許も取得したが、父親の介護のため職を離れた。


 介護を通し開発したのは、大人用よだれかけの「Bib-one」(ビブワン)。よだれかけを意味する「ビブ」とワンダフル、ワンタッチ、一人一人がかけがえのないオンリーワンの命である「ワン」を合わせ商品名にしたという。吸水力があり肌ざわりの良い今治産タオルを使用し、タオルの両端に特殊な留め具を装着する。面ファスナーが付いた留め具を首の後ろで合わせるだけ。タオルとはいえバンダナ風の柄でクール。留め具は実用新案に登録した発明品だ。「亡き父の介護では、首にタオルを巻いていただけ。何故、もっと早く気づかなかったのか悔みます」と蓑毛さんは語る。その想いから、高齢者にもおしゃれが必要なことを多くの人に伝えたい気持ちで2016年4月に起業した。


 開発のきっかけは、父親の病気を機に引きこもり状態になった母親のしぐさにあった。スカーフを上手く結べない姿を見て、ワンタッチで着脱できる「マグネット留め具付ワンタッチスカーフ」を作った。外に出たがらない母が、スカーフをすることで化粧をするようになり、服装も気にするようになった。おしゃれすることで明るく楽しそうに振る舞う母を見て、蓑毛さんも幸せな気持ちを感じられたという。その応用が大人用よだれかけを商品化することにつながった。「高齢者だけでなく障害者にも使える。もちろん健常者の人も気軽に使ってほしい」と今後の展開を語る。


 現在の活動拠点は、中小機構が運営する中小企業大学校東京校内に置かれた創業支援施設「BusiNest(ビジネスト)」のオフィススペース。本格的な販路開拓はこれからで、BusiNestのコーチなどの支援を受けながら戦略を立案中。だが、事業目的は、超高齢社会での社会貢献であり、より多くの人に『心の元気』を届けること。「そのためには独自展開よりも他企業との連携を模索していきたい」と話す。



  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成






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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】042 挑戦をカルチャーに、ITサービスで海外M&A支援 8620

2021-03-03 05:46:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社・頑張る社長

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】042 挑戦をカルチャーに、ITサービスで海外M&A支援 8620

 

 

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■ 挑戦をカルチャーに、ITサービスで海外M&A支援 8620



 丹野裕介氏は早稲田大学卒業後、リクルートに入社。組織・採用コンサルティング業務に従事した後、2012年に中小企業の海外進出支援コンサルティグ会社Tryfunds(トライファンズ、東京都港区)を起業した現在30歳の気鋭だ。「挑戦をカルチャーに」が企業ビジョンで「企業が課題に直面したとき、あきらめる前に『もっとやれる』と思えるお手伝いをしたい」と話す。



 同社は事業の戦略立案、市場調査、組織開発、財務アドバイス、資金調達、WEBサイトやアプリケーションなどIT導入、助成金活用まで30種以上のサービスメニューで総合的な支援を提供。始めにヒアリングで将来ビジョンや、経営課題を聞く。次に課題解決の特定に向けディスカッションし、事業遂行計画を提案。最終報告・振り返りまで見守る。事業の成功報酬を得るほか、顧客と共同で事業を運営して挑戦の成功までを支援するケースもある。取引実績は約400件という。


 


 海外58カ国ともネットワークを構築済みで、先頃世界中の事業の売り手と買い手をつなげるM&Aマッチングプラットフォーム「BIZIT M&A」も開設した。日本企業の海外進出は、計画段階で時間がかかりすぎて最適のタイミングを逃しがちだ。だが海外でのM&Aはハードルが低く、海外には自社の事業を売却したいという売り手が少なくない。中国や韓国の企業は意思決定が早く、日本企業に先んじてアジア圏内のM&Aに動いているという。「日本企業の海外進出を後押しできれば」と丹野社長。



 プラットフォームでは事業資産の概要を掲載するほか、資産売買のために必要な情報取得、売買の双方のコミュニケーション、書類管理などのサービスを提供。利用は会員制で登録は無料だが、コンプライアンスなど必要な審査を通過した者のみ案件検索などが利用できる。当初の画面上では売り手の企業名は伏せてあり、買い手は気になる売却案件があればシステム上の秘密保持契約に同意の上、情報開示をリクエストする。売り手は相手のプロフィールを確認して自社の情報開示をしてもいいと判断すれば自社の詳細データを買い手に送付して、双方は画面上で交渉する。売却成立後、トライファンズは買い手から手数料を徴収する。金融機関やアドバイザーなどの仲介者が介在することも可能だ。今後は月額の有料プランを用意し、サービスを拡充していく方針だ。



 同社のビジョンに賛同する出資者を得て、現在の資本金は1億5828万円(資本準備金含む)。非正規も含めると40人強の従業員を抱える丹野社長は、「意思ある挑戦が次の未来を創り出す」と前を向いている。


 


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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】041 日本の住宅内装をカラフルに変える 8613

2021-02-28 05:46:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社・頑張る社長

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】041 日本の住宅内装をカラフルに変える 8613

 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

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■ 日本の住宅内装をカラフルに変える 8613

 造船業から撤退した日立造船、音響事業を切り離したパイオニア、カメラ事業を売却したコニカミノルタ…。事業再生の一環として、「祖業」(創業事業)から撤退して生き残りを図った企業群だ。これら大企業のスケールには及ばないが、祖業である内装工事業から撤退し、壁紙の販売事業に特化することで業績を反転させた中小企業が大阪にある。


 フィル(大阪市大正区)の濱本廣一社長は、15歳で内装工事の世界に入り、23歳で壁紙など内装を請け負う職人として独立した。27歳となった2000年に同社を設立し、壁紙の通販サイト「壁紙屋本舗」を開設。しばらくは、床や壁紙を張る工事仕事とネット通販の2本柱で会社を経営していた。ところが2008年のリーマンショックを契機に、内装工事業は赤字に転落。「過当競争による受注価格の下落により、忙しいのに儲からない」(濱本社長)状態に陥った。


 当時、濱本社長は「誰よりも早く、安く、きれいに白い壁紙を張るだけの人生で終わりたくない」と感じていた。日本の住宅内装の99%以上は白系の壁紙。「さまざまな色・デザインで出来た面白い壁紙を世に広めたい」と思い定めた濱本社長は、壁紙の販売に特化し、内装工事業から撤退することを従業員に告げた。職人たちは猛反発した。従業員の半数近くに当たる職人7~8人のほとんどが辞め、壁紙通販部門の従業員だけが残った。内装工事からの撤退に伴い、年間売上高7億円超の半分以上に当たる4億円超の売り上げがなくなった。


 それでもネット通販を強化するため、英語とフランス語、中国語と韓国語が分かる外国人をそれぞれ1人ずつ採用し、半年間、ネットを通じて海外の壁紙情報を徹底的に調べさせた。当初は、日本製壁紙を輸出するのが目的だった。ところが、調べれば調べるほど「日本製のクオリティーでは輸出できない」ことが分かった。そこで海外製壁紙の輸入販売に方針転換し、片っ端から海外の壁紙メーカーとコンタクトし、輸入代理店契約を次々と結んでいった。海外企業によると、これまでも日本企業に売り込んでいたが、「こんな派手な柄は日本人には受けない」と断られるケースが多かったという。


 2011年に開設した輸入壁紙専用の通販サイト「WALPA(ワルパ)」は、今では欧米を中心に約150ブランド・2万種類以上の壁紙を取り扱う。また、東京都・恵比寿、銀座、大阪市大正区の3カ所に展開する実店舗では、実物大のカラフルな壁紙に触ることができ、ワークショップを定期的に開いて壁紙の張り方も教えている。「特殊な糊を使い、誰でも簡単に張ったり、剥がしたりできる」と話す濱本社長。夢は「日本国民全員に壁紙を張らせたい」である。

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】040 歯周病の予防も期待できる「歯のコーティング剤」 8606

2021-02-27 05:46:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社・頑張る社長

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】040 歯周病の予防も期待できる「歯のコーティング剤」 8606

【元気な企業紹介・成功企業の紹介】は、毎回拍手をいただいています。

 皆様から寄せられたり、私が支援したり見聞した企業で、元気な会社、成功している会社・お店等などを紹介します。貴社経営のご参考にして下さい。

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■ 歯周病の予防も期待できる「歯のコーティング剤」 8606

 歯にサッと塗るだけで、歯を白く美しくみせる―。「歯のコーティング剤」を世界で初めて開発・販売したのが、ハニックス(東京都千代田区)だ。歯科材料、歯科薬品などの販売を目的に、深山虎男氏が1947年に設立した個人商店を起源とする。1964年に厚生省(当時)の許可を取得し、化粧品として発売して以来、着実に成長を遂げてきた。現在の代表取締役は2005年に就任した浦井薫子氏。創業した父・深山氏から引き継いだ。人体に安全な商品であることの信頼性と口腔ケアの機運を高めようと、薬事効果の研究部門を強化するため20 12年にハニック・ホワイトラボを第二創業して代表取締役を兼任。工場を中小機構のインキュベーション施設「千葉大亥鼻イノベーションプラザ」(千葉市中央区)に構えた。

 日本大学松戸歯学部と進めていた共同研究は、虫歯菌の増殖抑制効果が期待できる天然樹脂ロジンを配合した歯牙塗布用組成物として特許を取得し結実している。昨年12月には、同社のコーティング剤に、さらに歯周病の予防効果があることを示す同大との共同研究結果を日本歯周病学会60周年記念京都大会で発表した。浦井社長は「当社のコーティング剤は、歯を白くする化粧品でありながら、虫歯と歯周病の両方の予防効果が期待できる世界でオンリーワンの口腔ケア商品」と研究開発の成果を誇る。共同研究は千葉大学薬学部や浦井社長の母校である東京薬科大学とも進行中。学会での成果発表を足がかりに、まったく新しい口腔ケア商品の開発に成功し、医科・歯科用に発売する。

 口腔ケア商品は、実は人命にとって大切なものである。東日本大震災では断水や歯ブラシの供給不足が災いして歯磨きができないことから、特に高齢者には誤嚥性肺炎を発症する恐れがあると聞き、被災地に歯の汚れを拭き取る「ペーパー歯みがき」を3万個送り届けた。同社のペーパー歯磨きは、口腔洗浄剤をメッシュ構造の丈夫な紙に染み込ませた独自商品。未開封なら8年間保存できるため、防災備蓄品としての需要がある。

 薬科大卒の浦井社長は薬剤師としてのキャリアが長く研究者気質だが、経営手腕も光っている。「当社の商品は高付加価値商品ですから、低価格化競争に向かいがちなインターネット通販への積極参入は得策ではないかもしれません」と市場を慎重に見極める。インターネットは主に話題喚起で活用するにとどめて、販売はドラッグストアチェーンと自社サイトを中心に全国展開。売上げは堅調に推移している。将来は口腔ケア分野で製薬事業への進出も検討しているという。

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【経営コンサルタントの育成と資格付与】
since 1951 特定非営利活動法人・日本経営士協会
 
 日本経営士協会は、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。
 
 詳しくは、サイトでご覧下さい。

 

 
   ↓ ↓  クリック
 日本最古の経営コンサルタント団体・日本経営士協会とは
 資格取得についてや入会の手続等
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 経営コンサルタントによるセミナー
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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】039 伝統製法を守り販路拡大に挑む『東京麦茶』世界ブランドへ

2021-02-20 05:46:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社・頑張る社長

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】039 伝統製法を守り販路拡大に挑む『東京麦茶』世界ブランドへ 8530-B220

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■039 伝統製法を守り販路拡大に挑む『東京麦茶』世界ブランドへ 8530-B220

 

 本格的な暑さが到来する季節となった。

 夏の必需品といえば数多くあるが、その中で伝統的な飲料といえば『麦茶』が筆頭にあげられるだろう。

 平安時代から始まり江戸時代に普及した日本人の『ソフトドリンク』といっても過言ではない。

 大手飲料メーカーの戦略もあり、ここ数年、麦茶の需要は右肩上がり。

 その大半はペットボトルで占められているという。

 多忙な現代人にとって、家庭で煎じる麦茶は手間のかかる商品となってしまったのだろうか。


 だが、本物志向の需要は少なくない。

 それに応えるかのように昔ながらの製法を固く守り抜き、無農薬の大麦の味を最大限に引き出す麦茶で新たな需要を創りだそうとする取り組みが行われている。

 今年で創業78年という川原製粉所(東京都練馬区、川原渉社長)は、2017年11月に自社工場で生産する麦茶を『東京麦茶』の名称でブランド化し、新たに作ったロゴマークと合わせ商標登録を申請した。


 同社が使用する原料は、宮城県などの契約農家から仕入れる栽培時に農薬を使用しない大麦。

 これをレンガ造りの石釜で、石英の砂である珪砂と混ぜて焙煎する。

「職人たちが気温、湿度などを見極め、火加減を微妙に調節しながら熱していく。

 熟練さが求められる」と3代目の川原社長は創業時から変わらない焙煎法を説明する。

 焙煎された麦は炒りの状態にムラがでるように仕上げるのがコツ。

「これで麦の香ばしさが引き立つ」と秘訣を語る。


 生産効率を上げるため、多くのメーカーでは大麦に熱風をあて一気に焙煎する製法を採用しており、麦が均一に炒られている。

 ここに差別化が生じ、小規模事業者が販路を切り開く途ができる。

 川原社長は就任して2年。

 麦茶のほか、きな粉やお菓子の原材料などを問屋に収めるBtoBから消費者向け展開を志向してきた。

 その一環としてブランドを立ち上げ、補助金を活用してホームページを作り、ネットショッピングへの準備を始めている。


「一般消費者向けの展開はこれから。今は展示会などで反応をみている段階」と川原社長は言う。

 注文に応じて生産する体制から、販路をつくり販売に攻勢をかける展開へ。

 その取り組みは始まったばかりだが、他の食品業界や支援機関などとのコミュニケーションを積極化させ調査も怠らない。

「需要は国内だけでなく海外にもある」と海外展開も視野に入れている。

 東京で麦茶を生産する会社は2、3社しか残っていない。

 川原社長の展開は、昔ながらの味を新事業で守り抜くスタイルともいえる。

 

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 038 動物実験をなくすため…人の皮膚構造を再現 8523-Ab16

2021-02-13 05:46:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社・頑張る社長

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 038 動物実験をなくすため…人の皮膚構造を再現 8523-Ab16

 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

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■038 動物実験をなくすため…人の皮膚構造を再現 8523-Ab16


 医薬品や化粧品の開発において必要とされてきた、マウスやラットなどを用いた動物実験。

 ただ、2013年に欧州連合(EU)域内で化粧品開発に関する動物実験が全面的に禁止されたほか、製薬業界でも同様の動きが出ており、化粧品や医薬品の開発に向けた動物実験代替法の開発が世界的に強く求められている。

 これに対し、理化学研究所の認定ベンチャーであるオーガンテクノロジーズ(東京都港区)は、人の皮膚に近い構造を再現した人工皮膚モデル「Advanced Skin」(アドバンスドスキン)を製品化した。


 人間の皮膚は「表皮」と「真皮」の2層から成る。

 従来の人工皮膚モデルは、基底層、有棘層、顆粒層、角層の構造を持つ表皮4層のみを再現したものがほとんどで、主に安全性評価に用いられていた。

 Advanced Skinは表皮4層に、真皮2層を加えた合計6層というヒトの皮膚組織構造を再現する。

 単なる安全性評価だけではなく、従来の皮膚モデルでは難しかった機能性成分や薬用化粧品の皮膚への効果を評価できるようにした。

 杉村泰宏代表取締役は「例えばアトピー性皮膚炎の肌モデルを人工的につくり、アトピー対策製品を塗布すれば、その効果を客観的・科学的に評価できる」と説明する。


「実はAdvanced Skinは創業10年目にして初めての製品」と杉村さんは笑う。

 オーガンテクノロジーズは東京理科大学の辻孝教授(現・理化学研究所チームリーダー)が手がける臓器再生研究の実用化を目指して2008年に創業した。

 杉村さんはモルガンスタンレー証券などに勤めた後、人材コンサルタント会社を起業し、2015年に請われて同社の経営者になった。

 ところが就任した途端、資金繰りに苦しめられた。

「再生医療分野は事業化するまで10年以上かかることが当たり前の世界。

 共同研究費などは入るものの、売り上げが上がらない状況はきつかった」と振り返る。


 昨年10月にようやくAdvanced Skinを発売。

 化粧品・医薬品業界だけでなく、関連する機器・装置業界にも納入され、4月には2017年度中小企業優秀新技術・新製品賞の優秀賞を受賞した。

 杉村さんは「世の中に評価されたことで、研究者のモチベーションは大きく上がった」と話す。


 現在は毛穴や皮脂、汗の分泌による保湿やバリア機能を再現できないが、毛包や皮脂腺、汗腺などの皮膚付属器官を備えた次世代の人工皮膚モデルを開発中だ。

 さらに毛髪の再生でヒト向け臨床試験を2019年度に開始する構想を持つほか、現在の治療法の弱点をクリアする次世代の歯のインプラント治療法の開発も手がけている。

「再生医療ベンチャーを成功させるビジネスモデルの一つとして、再生医療はビジネスになるということを示したい」と杉村さん。

 その顔には、いわゆる「死の谷」(研究開発と事業化のギャップ)を越えた自信がみなぎっている。

 

 

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】037 外壁改修工事の完成後を視覚化 8516-Ab09

2021-02-06 05:46:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社・頑張る社長

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】037 外壁改修工事の完成後を視覚化 8516-Ab09

 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

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■037 外壁改修工事の完成後を視覚化 8516-Ab09


「色のサンプルを何度も見て決めたのに、イメージとだいぶ違う」「完成予想図の外壁は、こんな色ではなかった…」住宅の外壁改修工事にありがちな、こんなガッカリを解消する画期的なシミュレーター『カラーエクスプレス』が順調な伸びを示している。開発したのはインターローカス(横浜市)。

 理学博士で同社代表取締役の篠田淳一氏と、萩原一郎・東京工業大学教授(当時、現明治大学教授)の共同事業案が、科学技術振興機構のプレベンチャープロジェクトに採択されたことを機に2005年9月に設立されたベンチャー企業だ。

 現在は、中小機構が運営するインキュベーション施設「東工大横浜ベンチャープラザ」に入居している。


 住宅の外壁改修工事は、ペイントや外壁材のサンプル写真を参考に、施工後の外観を施主が想像して発注するケースがほとんど。

 イメージ通りの仕上がりになることはあまりなく、施主が不満を少々残すことが珍しくないようだ。

『カラーエクスプレス』は、住宅や店舗などの写真を使って外壁や屋根の塗装後のイメージを視覚的に捉えることができるシステム。

 施工後のカラーやサイディング(外壁材)のテクスチャー(質感)を自宅という実例で体感できる画期的なツールだ。

 カラーサンプルには業界の標準色となっている日本塗料工業会の色見本や大手塗料メーカーの実際の塗料を採用した。


 システムの初期バージョンはパソコンでしか使えなかったが、工事業者がタブレット端末で施主にシミュレートできるようにアプリケーションを開発。

 さらに施主自らシミュレートできるようにスマホ用のアプリケーションも追加した。

「これなら施主も手元で自宅外壁のイメージがつき、新たなカラーバリエーションを楽しめる」と篠田社長はバージョンアップに自信をのぞかせる。


 塗装工事業者やリフォーム業者向けに開発した『カラーエクスプレス』は、シミュレーションシステムにとどまらない。

 建設業界の重層構造を変革する可能性を秘めている。

 建設業界は元下間の重層構造で成り立っている。

 住宅建設などで外壁工事は建築本体工事を請け負った施工業者が下請け工事として外注するケースが多く、下請けとして受注した外壁工事から、利益を応分に確保するのは困難な事情にある。


「塗装やリフォーム業者が自力で顧客を獲得することで、下請け企業から元請け企業に脱却できるかもしれない。

 業界の活性化にもつながるのではないか」と語る篠田社長は、『カラーエクスプレス』が建設業界の下請け構造を改革する一助にもなりうると期待している。施主から施工業者に「カラーエクスプレスで完成後の外壁を見せてほしい」というリクエストが相次ぎ、外壁工事の必需品となることが理想だという。

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■■【経営コンサルタントのお勧め図書】166 「生涯健康脳」を創る

2021-02-01 05:46:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社・頑張る社長

■■【経営コンサルタントのお勧め図書】166 「生涯健康脳」を創る

 「経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。

 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。

今日のおすすめ

 『生涯健康脳―こんなカンタンなことで脳は一生健康でいられる!―』

(瀧 靖之著 ソレイユ出版)

世界最先端の脳画像の第一人者が語る脳の話(はじめに)

 今回は、楽しい、役に立つ本をご紹介しましょう。「健康な脳」を創るお話です。紹介本で扱う脳は、「大脳(知覚、知覚情報の分析・統合等)」「小脳(運動機能と知覚の統合等)」「脳幹(神経系の中枢、自律神経機能等)」の三つの大きな区分の中の「大脳」(脳全体の体積の80%を占める)に焦点が当てられています。「良性健忘(もの忘れ)」や「認知症(脳の血管に生じる疾患やアルツハイマー病から引き起きる)」は「大脳」で起こります。

 「健康な脳」を創るお話に入る前に、いろいろな角度から脳の基礎的な知識について学んでみましょう。著者は中心となる「脳のMRI画像」のデータに「認知力」「生活習慣」「遺伝子」を加えた、四つの分野のデータを数千集め、現段階での研究成果を発表しています。「脳のMRI画像」のデータをベースにした研究では、著者が世界的な第一人者と言われています。

 「脳のMRI画像」をベースにした脳の基礎的な知識は、新しい知見がありとても面白いです。そのいくつかをご紹介しましょう。詳しくは紹介本をお読みください。

〔認知機能とネットワーク〕

 『脳を断面で見ると、表面に当たる「灰白質」と内部に当たる「白質」とに分かれ、「灰白質」は機能領域(言語力、論理思考力等)毎の神経細胞の集合で認知機能をつかさどり、体積が大きければ大きいほど、能力が高いです。「白質」は神経細胞と神経細胞をつなぐネットワーク組織の集まりです。脳は使えば使うほどその機能領域のネットワークを増やして、体積が大きくなります。』と著者は言います。脳は生まれつきの体積と、脳を使って増えた体積の合計なのです。

〔脳の中枢は「前頭葉」と「前頭前野」〕

 『「前頭葉」は、言葉を話す・コミュニュケーションをとる・思考する・意思決定をする・情動、行動を制御する・新しいものを創造する・記憶をコントロールする等人間として最も高度な働きをします。この働きは「前頭葉」の最も前にある「前頭前野」に集中しており、「灰白質」の全体の30%を占めます。「前頭前野」の大きさは、人間だけの特徴です。』と著者は言います。「前頭葉」は、‟おでこ”の部分ですね。

〔脳の自浄作用〕

 『アメリカのロチェスター大学で、脳細胞と脳細胞の間に脳脊髄液という液体が流れていて、眠っているときに脳細胞間の隙間が60%も広がり、髄液が速いスピードで流れて、排出される老廃物が増えることが発見されました。』と著者が指摘します。良い睡眠が脳を守るのです。

〔「海馬」の働き〕

 『「海馬」は記憶をつかさどります。「短期記憶」を一旦「海馬」に貯め、長期に亘って記憶する必要なものを「長期記憶」として保存し、必要な時に保存された「長期記憶」から引き出す能力を持つ、まさに「記憶の司令塔(ハブ)」』、と著者は指摘します。「海馬」は両耳側の部分(「側頭葉」の一部)です。

「生涯健康脳」は自分で創るもの

 著者が、「生涯健康脳」を自ら創る実証研究の結果を挙げています。その中からいくつかをご紹介します。

【「有酸素運動」が脳を活性化させる】

 「有酸素運動」とは、ウォーキング、水泳、ジョギングなどです。いくつかの研究機関で、有酸素運動を「するグループ」と「しないグループ」に分け、一定期間継続して研究した結果を見ると、「するグループ」では、脳の萎縮がストップするとか、「海馬」の体積が増えるという結果を得ています。「しないグループ」ではこの逆のことが起こっていると著者は指摘しています。一日30分のウォーキングで十分だと著者は言います。何とか続けたいですね。

【十分な時間と質の良い睡眠が脳を守る】

 前項で記しましたように、脳には自浄作用があります。それを効果的に働かせるのが、「十分な時間と質の良い睡眠」そして十分な時間は7時間と著者は言います。質の良い睡眠とは「ノンレム睡眠(眼球運動を伴わない深い睡眠)」を言います。簡単なようで、難しいですよね。ストレスで寝つきが悪い時も有りますよね。

 また就寝前の食事や、テレビ・パソコンなども、「メラトニン」という睡眠導入ホルモンの分泌を妨げるとして、就寝2時間前はこれらを避けるよう著者は指摘しています。これもなかなか難しいですね。遅く帰ったり、急ぐ必要がある場合など、思い通りにはいかないですね。しかし知識として持ち、できる限り努力するのは良いことですね。

【ストレスは「海馬」を委縮させる】

 長期間にわたって、ストレスを受け続けたりすると、脳の様々な部分特に「海馬」が委縮する研究結果が出ていると著者は指摘します。ストレスをコントロールする「コントロール・アビリティー」を強くしたり、ストレス解消法を身に着けることが大切です。

【「飲酒」は脳を委縮させる】

 『「飲酒」は、脳を委縮させることが研究結果として出ている。しかも残念ながら許容量はない。自粛すればするほど良い。』と著者は指摘します。お酒の好きな人には困った情報ですね。

「生涯健康脳」創りは今日からスタート(むすび)

 ビジネスの基本は、言うまでもありませんが、健康です。その中で、以外と日頃気を配っていないのが脳の健康ではないでしょうか。

 平均寿命と健康寿命の差(約10歳)の要因の40%は脳に係わる疾患と著者は指摘します。

 脳は「可塑性」、すなわち、前項で記しました「健康脳」創りをすれば、プラスに変化しますし、しなければマイナスに変化します。脳には、子供から高齢者まで年齢に関係なく、「可塑性」があるのです。

 健康で機能性の高い「生涯健康脳」を創り、益々ご活躍ください。今日からスタートしても遅くはありません。

【酒井 闊プロフィール】

 10年以上に亘り企業経営者(メガバンク関係会社社長、一部上場企業CFO)としての経験を積む。その後経営コンサルタントとして独立。

 企業経営者として培った叡智と豊富な人脈ならびに日本経営士協会の豊かな人脈を資産として、『私だけが出来るコンサルティング』をモットーに、企業経営の革新・強化を得意分野として活躍中。

  http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/2091.htm

  http://sakai-gm.jp/

 

【 注 】

 著者からの原稿をそのまま掲載しています。読者の皆様のご判断で、自己責任で行動してください。

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】  036 災害時に見直されるFM放送技術 8502-Aa19

2021-01-30 05:46:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社・頑張る社長

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】   036 災害時に見直されるFM放送技術 8502-Aa19

 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

 また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。

■ 災害時に見直されるFM放送技術 8502-Aa19
 


「最初に話を聞いた時は難しいと思った。何しろ着地点が見えない。

 並々ならぬ努力をしなければならないと覚悟した」。

 日本通信機(神奈川県大和市)の楡幸一社長は2014年6月、山口放送のニーズを受けたNHKアイテックから「FM同期放送」の開発を打診された。


 FM同期放送は、複数の送信局が同じ周波数で放送できる技術だ。

 AM放送は電波が広範囲に届く強みを持つ半面、難聴・雑音対策や海外放送局との混信が課題。

 一方で、ノイズや混信に強いFM放送は、AM放送に比べて電波の届く範囲が狭いのが弱点だ。

 範囲を広げようと複数の送信局が同一周波数を出力すると、電波が重なる等電界エリアでは局間の距離差による周波数差や遅延時間差などが発生し、音質が低下してしまう。

 このため、従来は局ごとに異なる周波数を利用せざるを得なかった。


 これに対し、日本通信機はテレビの地上デジタル放送技術で培ったデジタル信号処理技術の可能性に賭けた。

 変調器の信号をすべて高精度デジタル処理化した試作機を完成させた。

 高精度の基準信号により周波数差を1ヘルツ以下に抑え、音声信号もデジタルで変調する。

 全地球測位システム(GPS)による1秒パルスを基に、遅延時間差を1マイクロ秒以下に抑え、等電界エリアでも同一のタイミングを実現した。


 2015年4月から工場内で擬似的に干渉状態を作り出す実験を行い、山口放送などと協力してフィールド実験を始めた。

 ただ、フィールド実験は放送休止時間の毎週月曜日午前1時から5時までしかできない。電波測定車で受信電界や音声品質を観測し、「大雪や大雨の中で移動しながら実験するのは、非常に大変だった」という。

 打診から約2年後の2016年4月、山口放送の長門局-美祢局間で国内初の高精度デジタル同期放送を開始。

 中国放送、ラジオ福島、福井放送などでも、FM放送用の周波数を利用したAM番組の放送「ワイドFM」(FM補完放送)の導入が進んでいる。


 ラジオ放送は2011年3月の東日本大震災をはじめ、災害時の有効性が見直されている。

 複数局から同一周波数で出力できるFM同期放送は、周波数の有効利用に貢献し、災害対策として期待されるワイドFMの周波数割り当て逼迫問題の解消につながる。

 また、車で移動する際も再チューニングが不要で、聴取者の利便性は向上する。

 これらの点が評価され、本年4月中旬に表彰式のあった第30回「中小企業優秀新技術・新製品賞」では最高賞である中小企業庁長官賞を受賞した。

 苦労が実った瞬間だった。


  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成



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