■【信頼できる経営コンサルタントの選び方 10のポイント】2 「どのような本を書いているか」で判定できるか?
経営コンサルタントに依頼してみたいけど、「いくらくらいかかるのか?」「本当に効果があるのだろうか?」など、ご心配な経営者・管理職の皆様は多いかと思います。
何万人という中から、自社に最適な経営コンサルタントを見つけ出すことは至難の業です。経営コンサルタントを選定せざるを得ないときにどのようなポイントに重点をおいたらよいのでしょうか?独断と偏見でまとめてみました。
経営者・管理職向けですが、裏を返しますと、経営コンサルタントや士業の先生にも参考となると信じます。
■2 「どのような本を書いているか」で判定できるか?
経営コンサルタントが本を書いていることが、経営コンサルタントを見わけるのに必要かどうかを考えてみましょう。
私ども経営コンサルタントが企業を訪問しますと「先生は、どのような本をお書きですか」という質問をしばしば受けます。
しかし、コンサルティング現場では時間が必要で、経営コンサルタントとしての仕事が多忙でありますので、本を書いている時間というのはなかなか取れないモノです。
本を書くとしましても、せいぜい短期間に、集中的にまとめられる程度の本を書くのが精一杯です。
しかし、有能な経営コンサルタントで、細切れの時間を利用して本を書いている人もたくさんいます。また、まとまった一冊の本ではなく、共著であったり、雑誌などへの投稿であったりすることもあります。
有能な経営コンサルタントは、いろいろな企業を深く見ていますし、時代の先を読むために先進的な情報を常に感じ取っています。
ですから、それら有能な先生は、本を書く材料は頭の中や資料として充分持っています。それらをベースに、自分の考え方をまとめるために、どんなに多忙でありましても、研究論文には取り組んでいるはずです。
有能な経営コンサルタントは必ずしも本を書いているわけではありません。同様に、有能な経営コンサルタントは、そのように時間に追われていますので、講演などもあまり多くなく、テレビなどマスコミに出演することも少ないでしょう。
本を出版していらっしゃらない経営コンサルタントは、無能だから本を書いていないということではありません。
従って有能な経営コンサルタントは、必ずしも有名とはいえないのです。
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