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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月5日 徒然なるままに日暮パソコンに向ひて 第52段 仁和寺にある法師

2024-08-06 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月5日 徒然なるままに日暮パソコンに向ひて 第52段 仁和寺にある法師 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

8月5日(月)

 円高になってきましたが、株が暴落、それも日本の株価の下げはダントツとのことです。

 数字だけ見ますと、「恐慌」という言葉が思い浮かぶほどの大暴落です。

 アメリカが風邪を引くのではないかという予測だけで、このような事態になるとは、怖いですね。

 このシリーズは、数年前に部分的に当ブログに投稿しました。

 その内容を追補したり、新規に加えたりして参ります。

 

 

 「徒然草(つれづれぐさ)」は、吉田兼好による随筆集の冒頭の文章です。作者は、兼好であるという明確な証拠はないようです。おそらく大半の方が、何らかの形で、この文章に接しているのではないでしょうか。
 徒然草といいますのは、清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』とならび日本三大随筆の一つといわれています。
 高校生時代に戻った気分で、また、社会人として人生を歩み、自分の高校時代には理解できなかったり、誤解していたりすることを発見しながら、独断と偏見に満ちた、老いぼれコンサルタントが、我流の解釈を僭越ながらお付けしました。
 徒然なるままに、日暮パソコンに向かいて、よしなしごとを、そこはかとなく書き付けてまいります。
 お届けも、徒然なるままにアップロードしますので、読者の皆様も、日暮パソコンに向かいて、末永く、徒然にご覧下さるよう、お願いします。

【 注 】 加筆等再編集して、再掲の原稿を含んでいます。

◆第52段 仁和寺にある法師

 仁和寺は、京都市右京区にあります真言宗の古刹(こさつ:由緒ある古い寺)です。
 私の好きなお寺さんのひとつで、何度も訪れています。御所を移転した「御室御所」は、庭園もさることながら、その建物や内装には、魅入られます。御室桜が有名ですが、御衣黄という薄緑色のサクラの花びらの発祥の地としても知られています。
  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/kyoto/kyoto-ninnaji.htm
 兼好は、仁和寺(にんなじ)の近くに住んでいた期間が長いようで、徒然草の中にも時々登場します。
 第52段にも登場しますが、高校の教科書の多くに掲載されている、人気の高い段です。ここでの教えも、私は、経営コンサルタントという仕事柄、講演や執筆におきまして、挿入話としてしばしば採用します。

【原文】 仁和寺にある法師
 仁和寺にある法師、年寄るまで石清水を拝まざりければ、心憂くおぼえて、 あるとき思ひ立ちて、ただ一人徒歩よりまうでけり。
 極楽寺、高良などを拝みて、かばかりと心得て、帰りにけり。
 さて、かたへの人に会ひて、「年ごろ思ひつること、果たしはべりぬ。聞きしにも過ぎて、尊くこそおはしけれ。
 そも、参りたる人ごとに、山へ登りしは、何事かありけむ。ゆかしかりしかど、神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず。」とぞ言ひける。
 少しのことにも、先達はあらまほしきことなり。

【用語】
  かたへの人: そばの人 → 同僚
  ゆかし: 見たい、知りたい
  先達: 案内をしてくれる人、指導者

【要旨】
 仁和寺のある僧が、かねてより行ってみたいと望んでいました石清水八幡を一人で参詣しました。
 ところが、附属の極楽寺・高良神社を本殿と思い込み、拝んでから帰宅しました。このような貴重な機会を持つことができたとありがたく思って、同僚に話していたそうです。
 兼好は、早合点や思い込みに対する警鐘を発してくれているのです。

【 コメント 】
 仁和寺という格式あるお寺の僧侶ですから、きっと賢い方なのでしょう。老齢になるまで持ち続けていた念願でありました石清水八幡の参詣がようやく叶いました。当時のことですので、当然、「徒(かち)」で行くのですが、同じ京都市内にあるのですから、行こうと思えばいつでも行かれます。
 念願は長年持ち続けてはいたものの、決心がつかずにいつづけることは誰しもにあることです。
 私など、東京に3四半世紀も居住していながら、日本経営士協会関西支部の支部長が上京するまで、東京タワーに登ったことがありませんでした。しかも、その1回だけです。東京スカイツリーときましたら、まだ、一度も昇っていません。おそらく終生、昇る機会は訪れないでしょう。<笑い>
 仁和寺という古刹の高僧ですら、そうですので、凡人の私などと比較してはバチが当たってしまいますね。
 誰かが背中を押してくれたり、何かが契機となって一大決心したりしない限り、中々実現しないことというのはありますね。

 思い込みや早とちりというのは、これも誰しもが経験することです。
 仁和寺の、この僧は、極楽寺・高良神社を拝みましたが、自分では、石清水八幡宮の全てを参拝したと思いこんで、本来の目的であります、山上にある八幡宮本殿を拝まないで帰ってしまったのです。
 他の人達が、山の方に昇っていくのを見てもまだ、自分は、目的を全て果たしたと思ったのです。思い込みが、「正常化バイアス」を働かせてしまうのですね。
 同僚に「長年の念願でありました石清水八幡の参拝を果たしました。八幡宮は、噂以上に荘厳でした。それにしても、参詣者の皆さんが、山の方へ登って行きましたが、何かそちらにあったのでしょうかネ。でも、私は、八幡宮の参拝が目的でしたし、それを果たせましたので、山には登りませんでした」と、本殿を参拝するという本来の目的を達成していないのに、まじめな顔をして話したといいます。
 なにごとでありましても、軽く見ずに、兼好が言うように「案内者がいるほうが、大失敗を避けることに繋がる」ものなのでしょう。
 私達、経営コンサルタントの立場でも、多くの経営者は、「経営コンサルタントなどいなくても、これまでもやってこられたので、これからもやって行けるはずだ」と、私達におっしゃったり、自分自身を納得させていたりするのです。

 このように、私達は「○○のつもり」ということが多々あります。これを私は「つもり症候群」といい、研修等で、しばしばお話をします。この第52段は、その時の引用として紹介します。

■ 「日暮パソコンに向日て」 バックナンバー

   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/eb88c477696adc4e2e78376c81b7274b

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。
     この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。

   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930

  ■【今日は何の日】 8月6日 ■ 広島平和記念日 原爆の悲劇は続く ■ 仙台七夕まつり

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 【一口情報】 記念日の制定 805
 当ブログで紹介している「今日は何の日」のような記念日はだれもが勝手に決めて良いのでしょうか?

 日本には、「ひな祭り」のような伝統的な行事として定着している記念日から業界や企業がPRのために設定したものまで、約1200もの記念日があるいわれています。

 それを統括しようとしたのが、日本記念日協会です。同協会のサイトでは、その趣旨を下記のように掲載しています。

 記念日については、今まで総合的に扱う機関・団体がなく、情報が誤って伝えられたり、せっかく記念日を設けても広く一般に浸透しないなどのケースが少なくありませんでした。そこで、1983年より、記念日についての研究、情報の収集、広報活動を行ってきました日本記念日委員会が、記念日に対する人々の理解と関心を高めるため、1991年4月1日に日本記念日協会として正式に発足、活動を開始しました。記念日についての情報の総合窓口として、マスメディアの方々にはもちろん、各企業、業界、団体、自治体、個人の方々にとっても、必ずや意義のある存在となることを目指しておりますので、皆様方のご理解をいただければ幸いです。

 登録に関わる費用は、同サイトによると下記のようになっています。

 日本記念日協会の記念日登録料は、1件7万3500円(税込み)とさせていただきます。

 記念日登録証が必要な場合は、別途1件1枚につき3万1500円となります(ガラス面の額入り、税込み、送料込み)。

  図 日本記念日協会 ←クリック

(ドアノブ)

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

 明細リストからだけではなく、下記の総合URLからもご覧いただけます。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17

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■バックナンバー
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【経営コンサルタントはかくありたい】1804 激流時代には完璧情報収集主義を排除 053

2024-08-05 12:21:00 | 【専門業】 経営コンサルタントはかくありたい

■【経営コンサルタントはかくありたい】1804 激流時代には完璧情報収集主義を排除 053

  経営コンサルタント歴40年余、人生の半分を経営コンサルタント業界の、お世話になってきました。

  その恩返しとして、日本最古の経営コンサルタント団体「日本経営士協会」で、会長職を含むなど、役員を長年やらせていただきました。

  若手コンサルタントの育成をライフワークとして、生涯現役の活動を行っています。

  その結果、 「コンサルタントのコンサルタント」と言われるようにもなりました。

  この経験を通して、これから経営コンサルタントを目指す人だけではなく、すでにプロとしてご活躍の先生方に、少しでもお役に立てればと考えて、徒然に書いたものをご紹介します。

 


■1804 激流時代には完璧情報収集主義を排除 053

 スピード経営が叫ばれて久しい昨今ですが、なぜ、スピード経営の必要性が叫ばれてきているのでしょうか。
 「経営は環境対応業」とある人が言ったということを聞いています。「言い得て妙」と捉えて、私のコンサルティングにも活かしています。ただし、それが全てではありません。
 経営環境は、既述の通り、時々刻々と変化して来ています。その変化を①一時的な変化(【一時的流行】)と、②現在の流れ(【現流】)と、③将来まで継続する変化(【潮流】)との3種に分類します。
 「変化」に見える大半が、①の一時的流行であって、「変化」ではないのです。一方で、「現流」といわれたり、「潮流」と言われたりする変化も含まれる、玉石混淆寺大なのです。
 このような時代に、「情報を充分に収集してから判断しないと誤った判断をしかねない」という「完璧主義」にとらわれすぎますと、その一部は腐りかけた陳腐な情報への変化していることに気がつかないでいます。とりわけ苦労して収集した情報ほど、それに固執しがちです。
 すなわち、情報収集において、完璧主義を貫きすぎますと、いくら時間があっても充分ではなく、「まだ知らないことがたくさんある」という脅迫感のようなものに襲われて、判断や意思決定を先延ばしにしがちです。いつ、機会損失に遭遇するのかわかりません。
 情報収集や条件整備は、「現段階では、これがベスト」という決断ができることが重要です。そして、その状況の下でだせる、最善策は何かを見極めて、行動に移していくことです。「拙速巧遅」という言葉の意味がありますが、この言葉の意義を重考(繰り返し考える)してみる必要があります。

【コンサルタントとしての対応】
 対応策は、いろいろあります。

 私がこれまで、講演会やSNS、著書・論文などでお伝えしてきましたことを参考に、ご判断ください。

 また、今後、このシリーズや他のシリーズでもお届けする内容もヒントになると思います。

■【経営コンサルタントはかくありたい】 バックナンバー ←←クリック

  独断と偏見ではありますが、長年の経験から、経営コンサルタント業界に携わったり、経営コンサルタント業にご興味のある方のために、思いつくまま、徒然に書き記してまいります。

 

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月4日 経営四字熟語2-7 層考展案 階層化展開で思考レベルが向上する 思考を階層化して、展開する

2024-08-05 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月4日 経営四字熟語2-7 層考展案 階層化展開で思考レベルが向上する 思考を階層化して、展開する 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。 

 日本から、春と秋が消えてしまい、「二季」になってしまいました。すなわち、夏と冬です。
 ところがアパレル業界では、これではビジネスになりません。この業界のある人と話をしていて、私が冗談半分で「五季」で考えたらどうですかと提案しました。

◆第2章 思考力を高めてビジネス全快
*
 四字熟語の中には、物事の発想や思考に関する熟語もあります。「理科系の人は理屈っぽい」とか「あの人に理屈でまくし立てられますと、太刀打ちできない」などという言葉をしばしば耳にします。
 たしかにビジネスの世界では、上手に説明ができなかったり、自分が主張していることが相手に正確に伝わらなかったりすることが多く、自分の非力さを痛感することが多いです。
 四字熟語の中に、思考に関して示唆ある熟語が想定以上に多くあります。その中には、相手の言っていることを正確に理解できるようになるための示唆を与えてくれるものがあります。どの様に発想したら、相手に自分の思いをわかっていただけるのかを感じ取らせてくれる四字熟語もあります。思考力のハウツー本としてではなく、四字熟語の中に、思考力を高めるヒントを見つけていただきたいと思います。

2-07 層考展案 階層化展開で思考レベルが向上する
       ~ 思考を階層化して、展開する ~


 論理思考の一環で、思考の質を高める方法として別項にて記述されています「俯瞰細観」と同様に重要な思考法を示唆するのが「層考展案(そうこうてんあん)」です。「層考」とは、思考を「層」すなわち「階層」で行うことです。「展案」とは、「案」すなわち「アイディア」が「展開する」ということで、「層考展案」とは、「思考を階層化すること」です。
 例えば、「収益が上がらない」という企業で、その課題について検討しようとしますと、多くの企業では、思いつきで二~三の理由を挙げて、それでお茶を濁している場合が多いです。中には、「その理由をブレインストーミングで追求しよう」と取り組み始める企業もあるでしょう。後者の場合には、KJ法でブレインストーミングの結果を整理しますと、整理された事象を前にして作業しますので、全体を俯瞰することができて検討しやすくなります。
 このときに・・・

【 注 】

 少々長い文章ですので、「老いぼれコンサルタントの日記」では冒頭部分だけを紹介しています。

 お手数でも、続きは、下記URLよりお読みくださるようお願いします。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/68d01c7db356df83268ce9047be59f10

 四字熟語 総合URL

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/61712c48d4d523d0935f3067fbc1e8fa

■【今日は何の日】

 ここでは、発行日当日の【今日は何の日】をご紹介しています。

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ 「はしの日」は、隅っこに小さくなって過ごす? 804
 「は(8)し(4)」から、何の日であるかは想像できるのではないでしょうか。
 先日、日本語の表音の乱れについて記述しましたところ、私と同じように、標準語のアクセントがおかしくなっていることが気になるというコメント(コメントは特定の人に制限しています)を戴きました。
 8月4日は、「箸の日」であり「橋の日」でもあります。
 箸と橋を区別して発音できますでしょうか。

  箸  / \
     は し
  橋  _ /

 私独自の表記法ですので、正しく伝わるかどうかわかりませんが、少なくてもNHKのニュースのアナウンサーには、標準語で話してほしいものです。
  http://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/872f24953ff4fd022ba7b7ab6add19e5

* 

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

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■バックナンバー
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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月3日 鎮国寺7 池の庭 仁和寺を総本山とする御室派の別格本山

2024-08-04 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月3日 鎮国寺7 池の庭 仁和寺を総本山とする御室派の別格本山 

  平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信掻くべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に会社を任せて数年になります。

 老いぼれコンサルタントが日々起こったことや感じたことなどを徒然に記述してゆきます。
   また、毎日のように、私のところに業務報告に来ては、二人で昔話をするのが日課となっています。話し上手な彼は、まるで小説の朗読でもするかのように思い出話をしてくれます。私自身の記録として、それを文字変換して、そのままここに記述してゆきます。

 経営コンサルタントとして「生涯現役」とはいえ、会社の経営とコンサルティングとは異なります。
 私の後任経営者である竹根の部下の中に、かつての私の薫陶を受けたものも多く、彼等は、いまだに私との接触を望んでくれています。嬉というか、ありがたいと思っています。
 彼等は、いくら優秀な経営コンサルタントといえども、時には自分の顧問先のことで悩んだり、方針に困ったりすることがあります。また、逆に、自分の努力で顧問先が元気になったりしますと、それを誇りたいという気持ちもあるのでしょうか、私に同行訪問を希望してくれます。
 彼等から声がかかりますと、私の「お節介焼き精神」がうずき、つい安請け合いをして、「いつの予定かね?」と答えてしまいます。

 ところで「薫陶(くんとう)」という言葉の使い方を間違えてはいけないと思って広辞苑を引いてみました。
 (香をたいてかおりをしみこませ、粘土を焼いて陶器を作りあげる意)
 徳を以て人を感化し、すぐれた人間をつくること。「師の―を受ける」
 どうやら私の使い方は間違えていないようです。
 私が現役時代に、部下に接するときに「薫陶」を意識してきたのです。彼等は皆プロの経営コンサルタントですので、あれやこれやと事細かな指針をだして、厳格に教え込むことはしてきませんでした。あくまで私自身の人間性、それを他の人は「徳」と行ってくれていますが、人間性を重視して教育したり、「共育」したりして来ました。
 行動面だけではなく、精神面も含めてじっくりと教育し、共育私用としてきましたが、彼等から見ると「仕事には厳しい上司だけれど、仕事を離れるやいい親爺さんだ」そうです。そう言われるのが、また、うれしいですね。


◆【カシャリ!ひとり旅】福岡県宗像市 鎮国寺7 池の庭 仁和寺を総本山とする御室派の別格本山

 鎮国寺(ちんこくじ)は、福岡県宗像市吉田966にあります、真言宗御室派の総本山、京都の仁和寺の別格本山で、山号は屏風山といいます。
 ご本尊は大日如来、九州西国霊場第三十一番札所、九州八十八か所霊場第八十八結願所番、九州三十六不動霊場第三十四番札所、九州三十三観音(ぼけ封じ)霊場第一番札所です。
 弘法大師(空海)と縁の深いお寺です。
 大師が、第16次遣唐使船で入唐する時に、強い暴風雨に遭遇しました。この時に、海の守護神である宗像大神をはじめ諸仏菩薩に祈誓を込めましたところ、荒れ狂う風波は瞬く間に静まり、無事に唐に着くことができたのです。
 806年に帰国して、まず宗像大社に礼参しました。
 奥の院岩窟に於いて修法を始めますと「この地こそは鎮護国家の根本道場たるべき霊地」というお告げがあり、一棟の建物を立て「屏風山鎮国寺」と号しました。
 入唐前の祈誓の折に、波間に不動明王が現れたことから、現在護摩堂に不動明王立像が安置されています。
 また、宗像三柱の御本地仏として、大日如来、釈迦如来、薬師如来の三尊を刻み、本尊と定められました。(鎮国寺公式サイト及び【Wikipedia】を参照して作成)
  鎮国寺は、宗像大社を訪れた折に、ついでにお寄りしたのですが、「ついで」とは失礼な、立派なお寺さんです。
 宗像大社(辺津宮)から400mのところにあります、つつじの名所です。その季節にはスケジュールを組んで訪問することをお勧めします。私が参拝したのは6月でしたので、つつじはわずかに残っている程度でした。しかし、アジサイは真っ盛りという季節でした。そこへは徒歩で移動しましたが、麦秋も良かったです。


 

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ 司法書士の仕事をご存知ですか? 803
「司法書士」という国家資格には、ビジネスパーソンにはおなじみでも、一般の人にはあまり馴染みのない職業かもしれません。
 一口に言いますと登記等をスムーズに進めるための手続をして下さるお仕事です。
 近年は、弁護士の領域における裁判所への出廷も許されるようになりました。
 当然、資格取得は大変なことです。
 会社法を始め、種々の法律の知識がないと資格取得ができないのです。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 明細リストからだけではなく、下記の総合URLからもご覧いただけます。

 詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17

 

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【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】2-07 層考展案 階層化展開で思考レベルが向上する 思考を階層化して、展開する

2024-08-03 12:01:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

  【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】2-07 層考展案 階層化展開で思考レベルが向上する 思考を階層化して、展開する   

 
  四字熟語というのは、漢字四文字で構成された熟語であることはよく知られています。お恥ずかしいながら、その四字熟語というのは、すべてが中国の故事に基づくものとばかり思っていましたが、実はそうではないことを発見しました。
 経営コンサルタントという仕事をしていますが、その立場や経営という視点で四字熟語を”診る”と、今までとは異なった点で示唆を得られることが多のです。「目から鱗が落ちる」という言葉がありますが、四字熟語を講演や研修の場で用いたり、自分の仕事や日常会話に活かしたりするようにしましたら、他の人が私を尊敬といいますとオーバーですが、自分を見てくれる目が変わってきたように思えたことがあります。
 四字熟語の含蓄を、またそこから得られる意味合いを噛みしめますと、示唆が多いですので、企業経営に活かせるのではないかと考えるようにもなりました。これを「目鱗経営」と勝手に造語し、命名しました。
 以前にも四字熟語をご紹介していましたが、一般的な意味合いを中心にお話しました。このシリーズでは、四字熟語を経営の視点で診て、つぶやいてみます。以前の四字熟語ブログもよろしくお願いします。
 
  第2章 思考力を高めてビジネス全快
 四字熟語の中には、物事の発想や思考に関する熟語もあります。「理科系の人は理屈っぽい」とか「あの人に理屈でまくし立てられますと、太刀打ちできない」などという言葉をしばしば耳にします。
 たしかにビジネスの世界では、上手に説明ができなかったり、自分が主張していることが相手に正確に伝わらなかったりすることが多く、自分の非力さを痛感することが多いです。
 四字熟語の中に、思考に関して示唆ある熟語が想定以上に多くあります。その中には、相手の言っていることを正確に理解できるようになるための示唆を与えてくれるものがあります。どの様に発想したら、相手に自分の思いをわかっていただけるのかを感じ取らせてくれる四字熟語もあります。思考力のハウツー本としてではなく、四字熟語の中に、思考力を高めるヒントを見つけていただきたいと思います。
■2-0 7 層考展案 階層化展開で思考レベルが向上する
       ~ 思考を階層化して、展開する ~


 論理思考の一環で、思考の質を高める方法として別項にて記述されています「俯瞰細観」と同様に重要な思考法を示唆するのが「層考展案(そうこうてんあん)」です。「層考」とは、思考を「層」すなわち「階層」で行うことです。「展案」とは、「案」すなわち「アイディア」が「展開する」ということで、「層考展案」とは、「思考を階層化すること」です。
 例えば、「収益が上がらない」という企業で、その課題について検討しようとしますと、多くの企業では、思いつきで二~三の理由を挙げて、それでお茶を濁している場合が多いです。中には、「その理由をブレインストーミングで追求しよう」と取り組み始める企業もあるでしょう。後者の場合には、KJ法でブレインストーミングの結果を整理しますと、整理された事象を前にして作業しますので、全体を俯瞰することができて検討しやすくなります。
 このときに、重要度を加味し、とりあえず、重点度の高い方策から手を付けていくという方法が考えられます。この発想は、「九牛一毛(きゅうぎゅううちもう)」という効率重視の考え方です。中国では「九」という数字は、「たくさん」という意味を表すときにしばしば使われます。すなわち「九牛」とは、「たくさんの牛」という意味です。「一毛」とは「一本の毛」ということです。「たくさんいる牛の内、その一頭の毛が一本抜けても目につかない」すなわち「取るに足りない些細なこと」という例えになります。
 同様な表現として「大海一滴(たいかいいってき)」「蒼海一滴(そうかいいってき)」という四字熟語があります。構成比率の高い事象を重視するというABC分析の考え方に通じます。
 前項に戻りますが、KJ法で、グループ化するだけではなく、各グループ内でさらにグループ化をしますと、一層課題が明確になってきます。これを階層化して表記しますと、全体が見通しやすくなり、さらに課題の本質に迫ることができます。
 このように階層化することに慣れて来たら、初めから階層化して思考展開しますと、ブレインストーミングやKJ法程には時間をとらずに、一覧性ある形に整理できます。これを「ロジックツリー」と呼んでいます。
 ロジックツリーは、トップボックスと呼ばれる、ツリーの頂点から思考をスタートします。トップボックスに、課題を簡潔に表記し、それをいくつかに分解します。このときに、「漏れなく、重複なく」ということを意識して、分解します。別項で紹介していますMECEの利用です。
 例えば、トップボックスに「収益を上げるには」と記入します。収益を上げる方策を、「漏れなく、重複なく」という原則に則って分解します。例えば「売上向上」と「コスト削減」というように分解できます。これが、トップボックスの下にぶら下がる、「第一層」と呼ばれます。
 第一層の直下層が「第二層」です。本例では、第一層が「売上向上」と「コスト削減」という二つのボックスで構成されています。ボックス毎に、さらに分解をして行きます。第一層の分解でもいえますが、分解するときには、「レベルをあわせる」ことが原則です。例えば、「売上増をはかる」ということと、「売上単価を上げる」とでは、後者は前者を実現するための方策ですから、前者の下位に位置する方策です。このようにレベルに沿わない事象を同一レベルで同居させないことがポイントの一つです。
 「売上向上」というテーマを、さらに「漏れなく、重複なく」の原則に従って分解します。例えば、「売上高=売上単価×数量」という公式に基づけば、「売上向上」をするには第二層は「売上単価を上げる」か「売上数量を増やす」かというように分解できます。
 視点を変えて、第二層について売上に関係する「顧客」という切り口で「売上向上」を考えてみましょう。顧客は、既存の顧客と新規顧客に大別でき、これが第三層になります。既存の顧客をさらに分解しますと、例えば売上高ABC分析で、「Aランク顧客」「Bランク顧客」「Cランク顧客」というように分解でき、第四層に分解できるのです。
 このようにして分解して行き、例えば「Aランク顧客の売上高を伸ばすにはどうしたらよいのか」という切り口で検討しますと、具体的な売上増加の方法論を検討しやすくなります。
  思考を抽象的に進めない方策の一つが、ロジックツリーを利用することですし、これにより、思考全体を俯瞰的に見ることができますので、思考をさらに深く掘り下げることにもなります。

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月2日 SNSの友達申請に注意!! あなたのサイトが乗っ取られてしまうかもしれません

2024-08-03 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月2日 SNSの友達申請に注意!! あなたのサイトが乗っ取られてしまうかもしれません 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

  紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

8月2日(金)

 民間捕鯨会社が、体長19.6メートル、体重55トン以上(推定)のオスのナガスクジラを捕獲したそうです。岩手県沖のEEZ(排他的経済水域)で捕獲されたそうで、これは商業捕鯨としては50年ぶりだそうです。
 使われた船は、73年ぶりに国産の捕鯨母船としてつくられた「関鯨丸」という捕鯨船だそうです。
 日本は、2019年にIWC(国際捕鯨委員会)を脱退しています。捕獲できるクジラは4種類だけです。
 坂本農水大臣は、鯨肉の消費について「消費の需要喚起も含め、消費計画を計画的に行ってまいりたい」と記者会見の席で述べました。
 また、環境保護団体のシーシェパードの活動が活発化するでしょう。関係ない人が影響を受けなければ良いですね。

コーヒー

■「SNSの友達申請に注意!! あなたのサイトが乗っ取られてしまうかもしれません

~ SNSで乗っ取り被害に遭わないために ~

 Facebook、X(Twitter)をはじめとしたSNSサービスが悪意ある者から狙われるようになりました。

 IPAの安心相談窓口にも「自分になりすまして友達申請された」といった相談が続いており、特にFacebookに関する相談が多い状況です。

 Facebook社は、偽アカウントを3つ用意して乗っ取りに用いる方法に対する対策として、「信頼できる連絡先」機能を提供していますが、利用者がうっかりしていると、依然として同じような方法で被害に遭う恐れがあります。

 IPAのWebサイトでは、乗っ取りの被害例とともに、3つの偽アカウントを用いる仕掛けと、それを防ぐための注意点を解説しています。

詳しくは、以下サイトをご覧下さい。
  IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

  https://www.ipa.go.jp/

  出典: e-中小企業ネットマガジン

 

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。

   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930

  ■【今日は何の日】 8月3日 ■ 秋田竿燈まつり 残したい日本の伝統 ■ 司法書士の日

 


■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■カレーうどんの上手な食べ方は?  802
 子供はカレーが好きだと言われています。
 私が子供の頃は、カレーライスは滅多に食べられませんでした。
 肉が入っていないときもありました。
 当時は、S&B全盛の時代で、まだハウス食品がカレー粉やルーを販売していなかったかもしれません。
 後に校庭に宣伝カーでやってきて、良い匂いをさせながら実演して、ハウスカレーを宣伝していました。

 この時期、カレーうどんを注文する人はほとんどいないのではないでしょうか。
 しかし、私は、フーフー言いながら、食べ、汗をかきます。
 サウナに入った後ほどではありませんが、爽快感を楽しんでいます。

 カレーうどんで、汁を新品のネクタイやワイシャツに飛ばしてしまうことはありませんか?
 汁が飛ぶ原理を知っていると、パーフェクトではないにしろ、効果的な対応ができます。
 まずは、食べないこと・・・・・
 カレーうどん好きは、これができないから困っているのですよね。 m(_ _)m

 最初の一箸をできるだけ麺が揺れないようにそっと口に運びます。
 下に下がっている尻尾の先端を掴み、唇の間に押し込むようにして静かにすすります。
 次にすすり上げるときに、面の垂れている途中を箸でたくし上げながらすすり上げます。
 これを続けて、すべてを口に入れたら、後はご自由になさってください。

■ 【心 de 経営】ブログのバックナンバーを閲覧するには

 下記URLのいずれかををクリックしてください。

  http://keieishi.dgblog.dreamgate.gr.jp/c2599.html

  http://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/c0de6df80dd146916f8efdb2b4de2a54

 

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

 「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立して、最初から発信していたします。

 

 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。

【これまでのあらすじ】
 竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
 その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。

 1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
 角菊貿易事業部長の推薦する佐藤ではなく、初代駐在所長に竹根が選ばれました。それを面白く思わない人もいる中で、竹根はニューヨークに赴任します。慣れない市場、おぼつかないビジネス経験の竹根は、日常業務に加え、商社マンの業務の一つであるアテンドというなれない業務もあります。苦闘の連続の竹根には、次々と難問が押し寄せてくるのです。
【過去のタイトル】
 1.人選
 2. 思いは叶うか
 3.アメリカ初体験
 4.迷いの始まり
 5.中小企業を育てる
  <最新版> 3 商社マンの基本を実直に

  毎週金曜日正午頃発信

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

 明細リストからだけではなく、下記の総合URLからもご覧いただけます。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17

 

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■バックナンバー
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【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業5章 中小企業を育てる 3 商社マンの基本を実直に

2024-08-02 12:01:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

  【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業5章 中小企業を育てる 3 商社マンの基本を実直に 

 
■ 【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業 
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。
 これからコンサルタントを目指す人の参考になればと、私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまであらすじ】
 竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
 その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。

 1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
 角菊貿易事業部長の推薦する佐藤ではなく、初代駐在所長に竹根が選ばれました。それを面白く思わない人もいる中で、竹根はニューヨークに赴任します。慣れない市場、おぼつかないビジネス経験の竹根は、日常業務に加え、商社マンの業務の一つであるアテンドというなれない業務もあります。苦闘の連続の竹根には、次々と難問が押し寄せてくるのです。
 日常業務をこなしながら、アテンドという商社マンにつきものの業務を自分なりに見つめ直す竹根です。

◆5章 中小企業を育てる
 商社マンは、商品を輸出すれば良い、というのが、それまでの商社の生き方でした。
 はたしてそれで良いのか、疑問に纏われながらの竹根好助でした。その竹根が、何とか現状で仕事をしながら活路を見いだそうと考えていました。
  ※ 直前号をお読みくださるとストーリーが続きます。
     直前号 ←クリック

◆5-3 商社マンの基本を実直に
 アメリカ詣でという名称で、日本からいろいろな会社の経営者・管理職や現場の人達が竹根のいるニューヨークにやってくる。
 来客者は、アメリカに来ても、どこを訪問して良いのか決まっていないことが多い。来客者の会社の状況や事前に本社から連絡を受けている訪米目的に応じて、事前に訪問先のアポイントを取っておくのも商社マンのアテンド業務の中で、時間のかかる作業の一つである。
 しかし、それだけでは情報が不十分であり、必ずしもニーズにピンポイントでマッチするわけではない。むしろ、見当違いの企業にアポイントを取ってしまうことの方が多い。それでは来客者のアメリカ詣での目的を果たせない。
 朝食に付き合いながら、アメリカ詣での目的や、会社がどの様な方向に進もうとしているのか、何に困っているのか等々を訊き出すようにする。その情報と自分のつたない経験で、どの様な企業や団体を訪問したら、来客者の目的にちかづけるかを考える。
 その結果を秘書に連絡をし、情報を集めさせたり、調べさせたりする。

 予定に基づいて、来客者が行こうとする場所に案内する。訪問先が車で行ける場合には、ホテルまで車で来て、ホテル近くの安い駐車場に止めておき、その車で移動する。地理不案内の竹根には、地図が不可欠である。書店で売っている地図は、書籍タイプになっていることが多いので、車の中で調べるには扱いにくい。訪問先近くのガソリンスタンドで給油をし、その時に地図をもらう。その近辺の地図は無料で提供してくれるので、便利である。時には、ほぼ満タン状態で、給油するガソリンの量が少なく、申し訳ないので、買えなくても良いオイル交換をしてもらうこともある。
 列車で移動した方が効率が良いこともある。その場合には、グランドセントラルなど、ターミナル駅までタクシーで行く。竹根ひとりなら地下鉄で移動するのであるが、ニューヨークの汚く、危険な地下鉄に「お客様」を乗せるわけにはいかない。
 訪問先では、来客者のために通訳をしなければならない。専門用語が多く、専門用語はそのまま英語で通訳をする。来客者のほとんどは、英語の専門用語を知っていることが多いので、専門的な知識がなくても何とか通訳をすることができる。竹根は普段、Thinking in English(英語で考える)でやってきているので、日本語を介さないでコミュニケーションをとっている。そのために、通訳という英文和訳や和文英訳はあまり得意ではない。得意ではないことをやらざるを得ないので、気疲れに加え、そのストレスが加わり、疲労感が大きい。
 訪問先で商談を終え、ホテルに戻り、夕食に出かける。夕食をとったあと、ホテルに来客者を届けると事務所に戻る。
 朝食の時に訊きだした来客者のニーズに即して、秘書が調べてくれたり、資料を集めてくれたりしたものをもとに、来客者のニーズに合うような企業の選定をし、アポイントを取るように秘書に指示書を作成する。本社からの通信をもとに本社に返事を書いたり、来客者関連のレポートを作成し、それを本社宛に郵送する。秘書からの細かいメモに目を通して、諸対応を指示書に追記する。
 アテンド業務中は、帰宅するのは真夜中を廻ることが多い。
  <続く>
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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月1日 家具職人の技光るサウナ

2024-08-02 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月1日 家具職人の技光るサウナ 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載いたしていますが、お陰様で大変好評です。。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信掻くべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】
 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。
8月1日(木)
 8月1日をもちまして、「老いぼれコンサルタントの日記」も二年目にはいいます。
 読者の皆様のおかげで、三日坊主で終わらずに済みました。
 引きつづきご愛読の程をよろしくお願いします。
 ロジカル・ネゴーシエイションに関する研修の問い合わせが某社よりあり、早速、過去の研修資料を紐解き始めました。
 半日の短時間研修ですので、手持ちの材料で何とかできそうですので、受諾することにしました。
 その資料の中で、孫子の「闘わずして勝つ」ということを私が述べていることが分かりました。
 孫子の兵法は、経営管理にも参考となることが多いですので、再び孫子の兵法について、書いてみたいと言う気になりました。
 書くといいましても出版とまでは考えていなくて、ブログとか雑誌など向けに、これまでの経験からまとめてみたいと思います。
 やりたいテーマは山積しているのですが、手をつけられずにいることが多いのです。このように、何かのきっかけができると俄然ファイトが湧いてきます。
 私の事業を引き継いでくれた竹根好助ですが、その部下が時々自分の顧問先や元気な会社に私を招待してくれます。私が企業で、何を観て、何を話すか、私の半世紀のコンサルタント経験を盗み取り、コンサルタントとして、それを顧問先に活かしたいという考えのようです。
 竹根の部下が紹介してくれた企業は、遠方にあるので、オンラインでインタビューと社内見学をさせていただきました。
◆【成功企業・元気な会社・頑張る社長】 家具職人の技光るサウナ…人との縁が事業を拓く 3125-4801
 世は空前のサウナブームだという。おじさんたちのリフレッシュの場という昔のイメージは一変し、Z世代の若者たちが流行の牽引役になっている。若い女性にも受け入れられ、美容やストレス発散に利用する人が増えているそうだ。2021年の新語・流行語大賞に「ととのう」という“サウナ用語”がノミネートされたが、それから時間を経過した今もその人気は衰えを知らず、もはや文化として定着しているようにも感じられる。

 愛知県春日井市でオーダー家具や店舗什器を手掛けるA社は北海道・知床にあるリゾートホテルのサウナ施設の製作にチャレンジし、事業領域を広げる足がかりを作った。流線形が美しい3D加工のサウナはこれまでのイメージを覆す斬新なデザイン。業界の大きな注目を集め、製作依頼や相談が相次ぐようになった。
 代表取締役のM氏が1994年に創業したA社は20人以上の家具職人を擁する東海地区で最大規模の職人集団だ。熟練した職人の技と、3D設計や5軸CNCと呼ばれる切削加工機を駆使。複雑な造形も難なく作り上げる技術力を強みとしている。しかし、コロナ禍で店舗什器やオーダー家具の受注が減少。新たな販路の開拓が課題となっていた。
 そんなA社とサウナを結びつけたのは、人と人との不思議な縁だった。立役者となったのが営業開発部長のO氏。「一つの業界の中で営業をするには限界がある」と感じ、さまざまな分野のビジネスパーソンが集うオンラインサロンに参加した。サロンのメンバーとの交流からビジネスチャンスを模索する一方、サロンに参加していた学生たちとものづくりのプロジェクトを展開した。
 学生たちがアイデアを出し合い、自社の加工技術を駆使して作り上げた木製作品は大きな話題を呼んだ。それがきっかけとなって、サロンのメンバーを通じて、知床のサウナのプロデューサーとつながった。専門のサウナメーカーもしり込みするデザインで、引き受け手がなかなか見つからなかったそうだが、O氏は「サウナは作ったことがないが、できる。挑戦します!」と二つ返事で引き受けた。
 面白いことに製作したサウナが評判になると、今度はサウナ愛好家たちとの縁が広がった。サウナ好きの経営者グループや異業種の企業、地元百貨店との交流も生まれた。「サウナに入りながら、ビジネスの提案をいただくことがある」という。2月末には百貨店で開催される東海地区初のサウナ催事を監修する。北欧でサウナは社交場の役割を持つそうだが、北欧流の裸のつきあいからA社がどんなビジネスを“ととのえる”のか。今後の活躍が楽しみだ。
【 コメント 】
 もともとは、オーダー家具や店舗什器の製作をしていた会社が、「情報」をもとに、これまでとは異なる分野に自社技術を活用するというCHANCEをCHANGEにと、挑戦したことに始まります。
 機会を活かせるかどうかが、その企業の実力の高さに繋がるという典型的な好事例と言えます。
 情報の源が人脈にあるということも重視した行動が、成長の根底にあると言えます。また、設備投資の重要性も分かっているようです。
 自社の実力の範囲を常に意識して、新たなチャレンジをするかどうかを判断することを誤ると火傷をしかねないことを心得ている必要があります。

■【今日は何の日】

 当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

 この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ 水資源と異常天候 801

 私の住んでいます関東地方でも、ときどき取水制限が行われます。

 一方で、地球温暖化の影響でしょうか、集中豪雨による局地的な災害が多く発生するようになりました。

 2020年には、東京でも多摩川の氾濫が何十年ぶりかで起こりました。

 雨をコントロールするのは神様なのでしょうか、カミナリ様なのでしょうか?

 でも、20世紀以降、人類はあまりにも地球を痛めすぎてきました。

 その報いを、神様・雷様が与えているのではないでしょうか。

 それに対して、真摯に取り組もうという姿勢に欠けています。

 あまりにも自己中心的な考え方が蔓延していることに対して反省もありません。

 これでは、神様も雷様も許しては下さらないでしょう。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

 

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【心 de 経営】 徒然なるままに日暮パソコンに向かいて 第59段 大事を思ひ立たむ人 やりたいことに集中

2024-08-01 12:01:00 | 【心 de 経営】 徒然草に学ぶ
■【心 de 経営】 徒然なるままに日暮パソコンに向かいて 第59段 大事を思ひ立たむ人 やりたいことに集中      
  「徒然草(つれづれぐさ)」は、吉田兼好による随筆集の冒頭の文章です。作者は、兼好であるという明確な証拠はないようです。おそらく大半の方が、何らかの形で、この文章に接しているのではないでしょうか。
 徒然草といいますのは、清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』とならび日本三大随筆の一つといわれています。
  高校生時代に戻った気分で、また、社会人として人生を歩み、自分の高校時代には理解できなかったり、誤解していたりすることを発見しながら、独断と偏見に満ちた、我流の解釈を僭越ながらお付けしました。
 徒然なるままに、日暮パソコンに向かいて、よしなしごとを、そこはかとなく書き付けてまいります。
 お届けも、徒然なるままにアップロードしますので、読者の皆様も、日暮パソコンに向かいて、末永く、徒然にご覧下さるよう、お願いします。
◆第5 9段 大事を思ひ立たむ人 やりたいことに集中
 出家を思い立った人は、俗世から離れ、俗字を捨てなさいと主張しています。
 「大事」、すなわち出家することは、今も当時も変わらず、それほど容易なことではなかったことが、この段から読み取れ、それを体験している兼好であるから強くいえるのでしょう。
 死ぬときには、愛着を持った人や物などとの関係が絶たれるのが必定であるので、やりたい事を一旦決心したら、道を究めることは容易ではないですが、それに全力を注ぐべきであるといっているように思えます。
 徒然草の中では、最も兼好らしい、聡しの段の一つといえます。

【原文】
 大事を思ひ立たむ人は、さり難き心にかからむ事の本意を遂げずして、さながら捨つべきなり。
 「しばしこの事果てて」、「同じくは彼の事沙汰しおきて」、「しかしかの事、人の嘲りやあらむ、行末難なくしたためまうけて」、「年ごろもあればこそあれ、その事待たん、程あらじ。物さわがしからぬやうに」など思はんには、えさらぬ事のみいとど重なりて、事の尽くる限りもなく、思ひたつ日もあるべからず。
 おほやう、人を見るに、少し心ある際は、皆このあらましにてぞ一期は過ぐめる。

 近き火などに逃ぐる人は、「しばし」とやいふ。
 身を助けむとすれば、恥をも顧みず、財(たから)をも捨てて遁れ去るぞかし。
 命は人を待つものかは。無常の來ることは、水火の攻むるよりも速かに、逃れがたきものを、その時老いたる親、いときなき子、君の恩、人の情、捨てがたしとて捨てざらんや。

【用語】
 大事: 出家をして仏堂に入り、修行を通して悟りを開く
 去りがたし: やめられない、捨てにくい
 さながら: すべて、そっくりと
 年頃: 何年も
 物騒がし: せっかち、性急な
 おほやう: おおかた、大体において
 あらまし: 予定、計画
 一期: 人の一生、人生
 無常: この世の中の一切のものは常に生滅流転 (しょうめつるてん) して、永遠不変のものはないということ。特に、人生のはかないこと(goo辞典)、ここでは「死」を意味する
 いとけなき子: あどけない子、幼子、幼い子供
【要旨】
59 現代語要旨 大事を思ひ立たむ人




 道を求めて悟りを開こうという一大事を決意している人は、放っておけず、心にかかる事があっても、希望を果たそういう方法で、それを解決しようとせず、そっくり捨ててしまうべきです。


 「いま少し待とう。これが終わってからにしよう」とか、「同じことなら、あれこれと片を付けてから」「これこれのことは、人に嘲笑されるかもしれない。将来非難されないように、ちゃんと整理してから」「長年こうして過ごすことができたのだから、そのことの結着を持ったとしても、それほどには時間はかからないだろう。そうせっかちになるほどの事ではなかろう」などと考えていたら、放置できないような、為さねばならないような用事ばかりが、次々と出てきて溜まってきたしまいます。


 しかも、為さねばならない用事が消えてなくなることもなく、ついには出家をし、仏道に励もうという一大事を決行する日も失われてしまうようです。


 世間の人々を観察しますと、大方の場合、多少はしっかりした面を持つ程度の人は皆、このようにして計画倒れになったまま、その一生を終えてしまうそうです。


 近所に火事があった時に、逃げる人は、火を前にして「ちょっと待ってよ。これでいいのだろうか」と言うでしょうか。まず、そう言う人はほとんどないでしょう。


 助かりたければ、恥も外聞もなく、財産さえ捨てて逃げるのが普通でしょう。


 いったい、寿命というものは、自分の都合を考えて来てくれるわけではありません。死が迫ってくる状況というのは、洪水や猛火が襲いかかるよりも速く、逃れることはできません。


 人生が、それほどまでに緊迫した状況に置かれているにもかかわらず、その時に、老いた親、幼い子、主君の恩、人の情けなど、「それは捨てがたいことだ」といって、捨てないでいられるかといいますと、捨てないでいられるはずはありません。




59 コメント 大事を思ひ立たむ人


 洪水の時に、初めのうちは「水が来ないかもしれない」と正常化バイアスが働くかも知れませんが、目の前まで迫ってくるときに、私達は、会社のことや困っている人達のことよりは、まず、自分の身の安全を考えてしまいます。


 しかし、道を究めようとする人は、人情や人のしがらみなどにこだわっていないで、それら、いっさいを捨てて、速やかに、出家という一大事を決行しなければ、状況の変化に流されて、その実現のタイミングを失してしまうだろうと、兼好は警告を発しています。


 これは、仏道に入るだけではなく、私達の人生においても、「いまでしょう」と考えられることが多いです。




 景気の悪いときには、就職を決めることが厳しいです。学校・大学側の就職指導の担当者は、自分のやりたいことができる会社を選びなさいとアドバイスをするでしょう。その結果、「自分のやりたい仕事に就きたい」という学生さんが多いようです。


 「やりたいこと」というのはすぐにも見つかるような印象がありますが、一生をかけたいことというのは、表面的なものを見ただけでは見つかりません。学生生活を通して見た社会というのは、氷山の一角でしかありません。


 いろいろな経験の中から、自分がやりたいこと、自分に適していることを見つけ出すことができるのではないでしょうか。


 まず、目の前にある、やりたいことを見出したら、それに全力を尽くして集中してみてはいかがでしょうか。いつのまにか、それが自分のやりたいことになってくることもあります。そうでないこともあるでしょう。


 その上で、自分で決断し、右に行くか、左に行くかを決めれば良いではないでしょうか。私は、このやり方は、兼好の言っていることと矛盾するようですが、兼好が本当に言いたいことは、このようなことではないかと思います。
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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 7月31日 「あたりまえ経営のきょうか書<戦略思考編> 5-16 経営理念の構築・再構築における自社の見直し視点

2024-08-01 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 7月31日 「あたりまえ経営のきょうか書<戦略思考編> 5-16 経営理念の構築・再構築における自社の見直し視点 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

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 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

7月31日(水)

 プレジデントオンラインによりますと、高齢者の4人に1人がYouTubeを見ているそうです。

 この費率を高いと見るか、低いと見るか、いや当然のことと見るかで見え方が違って来ますね。

 それらの高齢者を、私は「電脳高齢者」と呼ぶようにしました。

 コンサルタントを目指す人達の集まりがあり、【あたりまえ経営のすすめ】について、お話をする機会を得ることができました。

 下記のようなテーマでお話しました。

 

■第5部 【あたりまえ経営のすすめ 戦略思考編】 戦略思考で経営者・管理職のレベルアップを図る

 企業経営では、日常業務におけます事項から、経営戦略など、企業の根幹になるようなじこうまで、いろいろなレベルや内容の意思決定をしなければなりません。
 高度な戦略的な意思決定を行うには、戦略思考ができませんと、誤った方向に企業が走り出しかねません。
 一方で、戦略思考というのは、容易には身に付けることは困難です。この課題に取り組んで行きましょう。

5-2 経営理念とは何かを考える
 企業が、安定的に成長して行くためには、企業としての基礎がはっきりしていなければなりません。
 企業が目指すべき方向にそった「経営地図」が不可欠です。それが戦略であったり、経営計画であったりします。
 では、その戦略や経営計画は、どの様に構築すべきなのでしょうか。また、構築した戦略や経営計画が、それでよいのか確認する方法はあるのでしょうか。
 このような、企業の意思決定をするときの原点であり、「ものさし」であるのが「経営理念」です。

【あたりまえ経営のすすめ 戦略思考編】 5-16 経営理念の構築・再構築における自社の見直し視点

 それでは、自社を見直す「視点」について念のため見ておきましょう。
 再三お話していますように、時代の先行きが見えない、不透明な時代です。経営計画を立てることも難しいですし、立てても途中で修正せざるを得なくなる、といって経営計画を立てないとその場しのぎの経営になってしまいます。
 時代が不安定な時期には宗教が盛んになります。これは人々が心のよりどころをどこかに求めたいと潜在意識がそうさせるものなのでしょう。英雄が出てくるのも激動の時代です。不透明な時代であればこそ心のよりどころ、経営のよりどころ、判断のよりどころが必要なのです。
 経営理念とは、経営戦略の中核をなすべきもので、経営者の経営に関する基本的思想、信条のことで、企業としての使命感を明確にしたものです。その視点で見るときに、チェックポイント的な事項をここでご紹介しておきます。
  ①社会は、わが社に何を求めているのか
   ②社会の求めに応じるためのわが社の存在意義は何か
  ③それを実現するためのわが社の役割、目的は何か
  ④わが社はどの方向に進むべきか
   ⑤その結果わが社はどの様な企業になれるのか、わが社の将来像は何か
 これらを成文化し、ことあるごとに口にし、文書にし、全社員に理解させ、社員の判断・行動基準になるようにします。掲示しておくだけでは、絵に描いた餅にすぎません。絵に描いた餅では会社は良くなりません。
 経営計画、年度方針書など、すべての決定に対して正しいかどうか、取るべき道が間違えていないかどうかの判断基準にします。これがまた、社員に経営理念を徹底することにもなるのです。

 すでに、経営理念を経営に活かしている企業の業績は好調であることをご紹介しました。では、なぜ、経営理念を活用しますと、業績向上に繋がる企業が多いのでしょうか。経営理念の生み出す効果について触れておきましょう。

◇ 一体感
 経営理念は、組織の共通の価値を明らかにし、組織と従業員の一体感を高める効果があります。「共通目標・共通認識・共通行動」という全写真の指揮や行動のベクトルがそろっているからです。共通する価値の共有による一体感は、規則や賞罰以上に従業員のモチベーションを高めることに繋がります。

◇ やる気を生み出す発火点
 経営理念は、企業の社会的役割や責任、企業の目的、共通の価値基準を明確にしたものです。
 このため従業員は「なぜこの仕事をしているのか」「なぜこの仕事が重要なのか」「この仕事は会社のどの部分に位置付けられるのか」など、自己に与えられている仕事の意味を理解することができます。
 これにより、社会に対する貢献意欲や自己実現の欲求が、さらに明確になり、やる気を生み出す発火点になるのです。これはマズローの欲求5段階説でも説明がつきます。

◇ 企業宣言
 経営理念を内外に発表することは、企業の社会的役割や責任、企業の目的、共通の価値基準を宣言することになります。これは、コーポレート・アイデンティティー(CI:企業イメージの統一)の一部として企業のイメージ高揚に繋がり、宣伝効果を上げることにもなります。 

◇ 企業の憲法
 小学生でもわかる表現をしますと、経営理念は「企業の憲法」のようなものです。法律が憲法に則っているように、経営理念など下位概念が経営理念に基づきます。
 すなわち、経営理念は、企業のルールの基であり、行動規範を示す原点でもあります。



 


■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。
  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。
      https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930

  ■【今日は何の日】 8月1日 ■ 花火の日 ■ 水の日 異常気象は嫌ですね

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ 音楽プレーヤーの始まりはエジソンの蓄音機の発明にある?? 731
 デジタル録音の時代に、アナログのレコード盤の良さが見直され、一部の人が再び愛用しだしたようです。
 蓄音機は、レコード盤のプレーヤーです。
 その発明は、発明王トーマス・エジソンであると信じられています。
 しかし、それは、「誤解」です。
 蓄音機の特許は、エジソンが持っているので、その様な誤解を招いています。
 実際に、蓄音機が発明されのは、エジソンが特許を取る2年前のことです。

 誰によるものかは、【今日は何の日】をご覧下さるようお願いします。

  ■【今日は何の日】 7月31日 ■ 千日詣り 京都愛宕神社の行事 ■ 蓄音機の日 発明者は誰もが知っているリンクblog.goo.ne.jp

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。
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