心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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読みかけの本、これから読む本

2018年02月05日 | ほんのすこし
ようやく読み終えた『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子著。

芥川賞の発表があってから市内の書店コーナーでは欠品、入荷待ち状態。
他の賞作品は並んでいたのに、この本だけが無いのはお隣岩手県の作家だということも関係あるのだろうか。かくいうわたしはそのお隣さんだということと同年代だということに興味があったのだ。
先日、ようやく入っているのを見つけ、早速手にした。伊坂幸太郎の『砂漠』も。こちらは文庫本用に書き下ろしだというので選んだ。久しぶりに井坂さんの本を購入した。



画像が暗くてわかりにくいのが残念。

そして読みかけの本は『わたしの台所』沢村貞子著。



エッセイなので、少しずつ楽しんで読んでいる。どこを読んでも「あぁ、そうだったんだ・・・」と感心させられることばかり。
大事な本になりそうな予感がする。

さて。読み終えたばかりの『おらおらでひとりいぐも』。
桃子さんという75歳の女性。10年前に最愛の連れ合い周造を亡くしてからの一人暮らしが続く。
今まで読んできた小説とは全然違う。ストーリーがあって、紆余曲折があって、事件があって、解決したりさらに困難なことがあったり・・・というようなものとは違う。
もちろん桃子さんが生きてきたこれまでのことが断片的に出てくることはあるのだけど。何が違うかというと。
独白、桃子さんの独り言。
桃子さんの頭の中でうごめいている柔毛突起(桃子さん流表現)がこれでもかこれでもかと現われて、読む側を桃子さんの頭の中に入り込ませる。
それはまるで、小説というより散文や長い詩を読んでるような錯覚を与える。
とても不思議な感覚だ。最初は読みづらいなと思った。方言部分を声を出して読むのは面白いけど。

でも、読んでいるうちに分かった。
自分もまた桃子さんみたいに老いを見ていくんだなと。桃子さんと同じではないにしろ、抱える問題も気分もやがてはやってくる、いやすでに在る!
桃子さんの記憶の向こうにある祖母の存在は、わたしの祖母でもあり、懐かしくもう戻れない場所でもあると。

桃子さんが老いを確かめ、おらおらでひとりいぐもと思ったあとにやってくる、孫とのシーンは、これからの桃子さんに今までとは違う何かが生まれたような気がするのはわたしだけか・・・

好みを二分するような文体。きっと好きな人はすごく気に入るだろうけど。
だから芥川賞なのかな・・・



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