※※※
会いたい と つぶやいてみる
だれに会いたいのか と 尋ねてみる
答える言葉が どこにも見えない
そんな今のわたしに
時は 残酷にも早く早くと急かす
もう忘れていた
ときめくことなど どこにもないと
昔むかしのことだと
ちょいと鼻で笑っていた
それなのに
もうあり得ないことだと思ったとたんに惜しくなる
なんという傲慢なココロ
”鏡を見なさい”
ココロの中のわたしが かすかに耳元でささやく
窓辺に置いた鏡の中にいる年老いた女は だあれ?
※※※
ぬくもりを照らし
だれかは そこにとどまり
だれかは 旅立つ
ひとつの場所に咲き始める小さな花を
摘み取らずに見守りたいと
摘み取らずに咲かせておきたいと
思う立場はそれぞれ違っても
いとおしく思うココロは
だれにも負けないと
密かに誓っている
そんなふたつの影を
わたしは知っている
※※※
夜は しずかにその手を広げ
だんまりを決めたわたしを包み込んでいく
そう 何も言わなくても
ただ そこでじっと待っていればいい
灯りのもと
闇を照らすものの存在が
どんなにありがたいかを
夜は 思い出させてくれるのだ
あぁ
灯りというのは
だれかの忘れ物なのか
この世に灯りをもたらしたものへ
今夜は畏敬の念を払おう
※※※
会いたい と つぶやいてみる
だれに会いたいのか と 尋ねてみる
答える言葉が どこにも見えない
そんな今のわたしに
時は 残酷にも早く早くと急かす
もう忘れていた
ときめくことなど どこにもないと
昔むかしのことだと
ちょいと鼻で笑っていた
それなのに
もうあり得ないことだと思ったとたんに惜しくなる
なんという傲慢なココロ
”鏡を見なさい”
ココロの中のわたしが かすかに耳元でささやく
窓辺に置いた鏡の中にいる年老いた女は だあれ?
※※※
ぬくもりを照らし
だれかは そこにとどまり
だれかは 旅立つ
ひとつの場所に咲き始める小さな花を
摘み取らずに見守りたいと
摘み取らずに咲かせておきたいと
思う立場はそれぞれ違っても
いとおしく思うココロは
だれにも負けないと
密かに誓っている
そんなふたつの影を
わたしは知っている
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夜は しずかにその手を広げ
だんまりを決めたわたしを包み込んでいく
そう 何も言わなくても
ただ そこでじっと待っていればいい
灯りのもと
闇を照らすものの存在が
どんなにありがたいかを
夜は 思い出させてくれるのだ
あぁ
灯りというのは
だれかの忘れ物なのか
この世に灯りをもたらしたものへ
今夜は畏敬の念を払おう
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