渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ロケ地探訪 『彼のオートバイ.彼女の島』

2019年12月01日 | open
 


日曜日正午、給油してから、
さ〜てどこ
に行くべえかな
と思案する。
 
そうだ、ここに行こう!






生まれて初めて行く映画の
中の「彼女の
島」だ。
1986年公開の『彼のオート
バイ.彼女の
島』(角川/大林
宣彦監督)では広島県尾道

の岩子島(いわしじま)がロケ
で使われ
た。
このコオ(竹内力)とミーヨ
(原田貴和子)が
再会する場所
に行ってみよう、と思い立っ
た。
隣町の向かいの島の隣島で
近いのだが、
一度も行った
事がない。
 
尾道から一般道尾道大橋を
渡り向島(むかい
しま)へ。
そこから、赤い橋を渡り岩
子島に入る。
 
あの橋を渡って岩子島へ。


いよいよ初めての場所へ。


ん?


ヒャッハー!
この寒いのに水上スキー
やってる人が
いる!


てことで、向島大橋を渡り
「彼女の島」
に、着いたあ〜!




何かねえ。きょうは暑いよ。
あしたは雨だけどね。きょうはカンカン。


さーて、かの島ロケ地を探そう。


この島は、大林宣彦監督の
作品では何度
もロケで使わ
れています。
あと、『男たちの大和』も
ね。
それは、私のビリヤードの
友人宅の目の前
の海岸が撮
影に使われた。
蒼井優さんが友人宅に宿泊
していたって。
物凄く感じのよい人だった
そうです。
 
で、その海岸。
『彼のオートバイ.彼女の島』
と『男たち
の大和』のロケ地
です。
岩子島厳島神社の海の中の灯
籠がある浜。
向こうに映る元海の家が友人
宅かな。
今、東尾道でダーツとビリヤ
ードの店を
経営しています。






海沿いだとドン突きなので
進めません。


左手の向こうに見えるは三原。


別場所から。


三原バイパスの国道2号高架
が見える。
三原市内を9個のトンネルで
繋ぐ国道だ。
岬の突端が糸崎。
地形がよく分かるでしょ?
今見えている地形が戦国末
期の地形と
同じです。
三原に地面なんてなかった
んです。
今船が見えている向こうの
陸地は尾道市。




拡大。このように岬が海に
せり出した
場所が現在の三
原だったのです。
三原城は海上の小島を繋い
で埋め立てて
海の上に城が
作られた。
三原城下は海上都市だった
のです。
城ができる前に刀鍛冶など
そこにいる訳
がない。船の
上では刀は作れない。


当てずっぽうで走り回って
いたら、ここ
に出くわしま
した。




ここを定めてここに向かっ
たのではあり
ません。
映画を思い出して、高台に
ある小学校だ
ったなあと記
憶を頼りに、まるで野良猫
のように進んだの。
 
ここですね。




竹内力、若い!!


コオがミーヨの島に遊びに
来て、オート
バイに校庭で
乗らせるシーンの小学校。
島の盆踊りの場面でも使わ
れていた。
今は廃校になって、1986年
の映画公開当時
にあった木
造校舎も取り壊されていま
す。






どうしてもこのシーンの場
所を見つけられ
ない、と狭
い島内をぐるぐる廻ってい
たの
ですが、見つけました。


んだけどお!
崖崩れで登れず。諦めます。
なんだか、このガードレー
ルの場所まで
行く道自体も
狭くて廃道のようで、すん
げー道です(笑)。
映画は、編集合成により整
備された道の
ような印象に
なってますが、てんで違う。


ちなみに、このピクチャー
は映画宣伝
スチール用で、
作品本編での場所とは
別場
所です。
細島という無人島が写って
いる。


本編では細島は映っていま
せん。全く
別場所、別方角
向き。


本編で映る海の向こう側は
本州です。



さて、そろそろエイトコマン
ド綿貫マイク
の鈴鹿決勝
ースが始まりますので、
は動きまわるのをやめ
て、海
を見て祈ることに
します。
必ず帰って来い、できれば
トップで、と。




鈴鹿でのマイクのレースが
終わっただろう
3時までず
っと海を見ていた。
 
さて、初めて来た岩子島を
後にします。
島内の道の狭さに驚きまし
た。
軽自動車でさえ離合できな
い道幅の道だ
らけでなく、
バイクしか通れないような
道が東西南北に走っていま
す。
地形から道の拡幅のしよう
がない。
何度も行き止まりのような
山中に入って
しまいました。
島内には二つの山があるこ
とを知った。
平野部はほぼありません。
ミカンの産地ですね。
 
不思議な出会いあり!
三原撞球会の最後のメン
バーが、畑で
ワケギを採っ
ていた!!
厳島神社の横の友人では
ありません。
うちの会社のパソコンメ
ンテも時々して
くれてい
た尾道の若いメンバー。
「なにやってるの!?」
「うおおお!
久しぶり!」
と思わぬ所で偶然の再会。
もう5年ぶり位ではなかろ
うか。
相変わらずいい笑顔でした。
レーシングライダーだった
宮城光さんの
若い頃に似て
るの。
「映画のロケ地探訪してん
だー」と言うと
「へえー」
と、つい先週会ってたよう
会話。
同好の士というか、仲間っ
てのはいいもん
です。
「じゃあね」「またー」な
んて別れた。
二人とも今ほとんど玉撞い
てないんだよ
なあ。
あいつ、岩子島に畑持って
たんだ。知らな
かった。
というか、その畑、もろに
映画の中に出て来る。
私が止まって話しかけたあ
たりに撮影カメラ設置して
の映像みたい。
 
岩子島を出てから、またも
風任せで向島
の海岸線を一
周しようと思い、走る。
でけえね、この向島てのは。
うちのワンコはこの島生ま
れす。
ブリーダーさんのとこから
来ました。


向島でなんだか良さげな店
を発見した
ので、入ってみ
た。
「音楽と軽食」と看板があ
ったので。
なんか床直し中みたい。


サラリーマンが土日のみ開
いている手作り
喫茶店との
ことだ。
外には屋根付きの駐輪場ス
ペースもある。
これは、バイクで行くには
いいぜ。
 
サンドイッチ待ち中。


ここ。
かなり分かりにくいが、


楽茶(らっちゃ)という喫茶店。
1日4本のバスが通るバス通
りの終点の
角にある。


日が落ちる前に帰るか、と店
を出て、
尾道市街を抜けずに
尾道大橋から尾道
バイパスで
三原まで弾丸。
岩子島ではプラグが被り気
味だったので、
それをこん
がりと焼き切った。
でも、今は日が落ちるのが早
いから、
5時過ぎには暗くな
ってしまった。
三原市内東部の道の駅神明
の里にて休憩。
ちょうどそこに東京ピンク
ドラゴンの
高橋誠一郎さん
から電話あり。
「マイク、どうなりました?」
とのこと。
ピンクドラゴンもお店の方々
みんなが
綿貫マイク選手を応
援してて、最終戦の
結果知り
たくてうずうずしてたんだっ
て。
まだレース直後なのでマイク
本人からは
連絡ないけど、家
族からの連絡で、優勝
したこ
とは分かってたので誠一郎さ
んに
それを伝えた。
大喜びしていた。
 
ここから駅前のうちまでは2.5
キロ程。


無事到着。
本日の走行、83.4km。
あれ?意外と走ってる。60
キロ位かと
思ったのに。




2週間以上乗ってなかったの
で、本日の
始動はセルでは
できなかった。
初爆を拾わないのよ。
これだからキック無しは難
儀だよ(笑)。
そこで出て来るキャブ車の
利点。
家前の坂を跨って下りなが
らお尻ドーン
で押しがけだ
よ(笑)。
一発でかかった。
インジェクションマシンで
は押しがけは
できない。
これ、旧車キャブ車の特権。
 
古い車もいいもんだぜ。