渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

武用刀の手入れ

2019年12月31日 | open
 

新年のお祓いの前に武用刀三口(ふり)を
手入れする。
古刀二口、現代刀一口。
錆一切無し。
ヤマハバルブオイルビンテージグレード、
おそるべし。
 
考えたら、この後輩の娘さんの新作
の色遣いは、鮫以外私の康宏と同じだ。




だが、武用で散々使っていて、柄のぬめり
を絞った濡れ手拭いで清拭していると、
やがてこのように色落ちしてくる。


時代黒がまるでまだら茶のようになる。


だが、私は正絹のコントローラブルな
微細な操作へのレスポンスが捨て難く、
柄巻きは正絹にしている。
鹿革以外はほぼ全て試した上での事だ。
私は正絹こそが使いやすい。
非常にシビアな柄による操刀が可能と
なる。
髪の毛1本程の加減の違いにリニアに反応
するようなのが私は良い。
好みですけどね。私はそうしている。