もし仮にアメリカの西部開拓
時代に日本人が1900年代初頭
に完成させたインスタントコ
ーヒーがあったなら、ワイル
ドウエストのフロンティアの
人たちは全員それを愛飲した
のではと思う。
お湯を注ぐだけでコーヒーが
できる。こんな便利な物は他
にあろうか。
カウボーイスタイルという西
部開拓時代のコーヒーの淹れ
方はかなり乱暴だった。
まあ、基本的に移動の旅は野
宿だから仕方ないのだけどさ。
日常生活が全部キャンプとい
う具合なので。
カウボーイスタイルのコーヒ
ーの淹れ方は、焙煎したコー
ヒーの豆を布に包んで、砕い
てやかんにぶっこんで湯で煮
立てるだけというやり方。
実際にやるとドリップやサイ
フォンで淹れたコーヒーを想
像すると苦くて飲めたもんじゃ
ないけど、それが西部の荒野
の野営では一般的だった。
まあ、大雑把に言えばインス
タントコーヒーみたいなもの
か(笑
ただし、結構薄くして飲んで
た。
現在日本でキャンプなどで行
われているカウボーイスタイ
ルのコーヒーの淹れ方は濃く
しすぎてない?
アメリカンの意味が損なわれ
ているように思える。
煮立て豆汁ではあるのだけど、
アメリカでは結構薄くするか
ら何杯も飲めるのであってさ。
本場アメリカのコカコーラは
日本のように砂糖まみれで甘
くないからガブガブ飲めるの
と一緒で。
濃いエスプレッソなどはカッ
プも小さいでしょ?
あれの意味。
でかいマグカップで超濃いの
は、さすがのタフガイのアメ
リカンでもあまりやってはい
ない。
日本で今やられているカウボ
ーイスタイルのコーヒーは、
お湯をあとからもっと足した
ほうがいいと思える。