ミサゴ。別名魚鷹。
日本で魚鷹と呼ばれるのは、海辺
で魚を捕食する鷹だからだ。
数は減少しているが、日本の沿
岸各地でよく観られる。留鳥な
ので一年を通して日本各地で観
察される。
一度だけ、これは1980年代だが、
ミサゴが広島県三原市内の河川の
河口付近の海に急降下して魚を
捕獲する瞬間を見たことがある。
うぉお!と感動した。
だが、飛行途中で魚を落として
しまった。
観察していたら、旋回してまた
別な魚を狙うのかと思ったら、
そのまま直線的に飛び去って
しまった。一撃のみで、次の攻撃
は暫く間を置くのかもしれない。
今でも瀬戸内海の海辺ではミサゴ
の飛行を多く観察できる。
海辺で上空を旋回している大きな
鳥はほぼミサゴだ。腹部が白い
のは海側から見た空に溶ける迷彩
色だろう。人間が作る戦闘機が
同じ迷彩を施されている。腹側は
白っぽくし、背面は海に溶けるよ
うに濃い色で戦闘機は塗装される。
取引先の四国の社長でアマチュア
写真家がいる。
その人が撮影した作品に、ミサゴ
の写真があった。何かで入選した
作との事だった。
飛行中と木にとまっているミサゴ。
かなりの写真なので、どうやって
撮影するのか尋ねたら、こちらも
ハンターのように察知されない
ように偽装してブッシュに潜って
ランチャーのようなレンズで狙う
のだという。
ミサゴの和名は水を探る事から
来ているという説がある。
そして魚鷹との名も持つ。
英語ではオスプレイもしくはシー
ホークだ。シーホークは直訳する
と海鷹になる。
オスプレイのオスとはラテン語の
口の事だ。そしてプレイは獲物の
事である。海の捕食者といった
意味合いだろう。日本語と原意は
同じになる。魚鷹より海鷹のほう
がカッチョよく感じもするが、
日英で同じ感覚で呼んでいたと
いうのも面白い。
ミサゴは極地を除く全世界に生息
している。地球上で一番広範囲に
生息する猛禽類ではなかろうか。
いわば、地球の鷹。
戦後の英国のジェット戦闘機の
シーホークは私はかなり好き。
英軍だけでなく西ドイツ軍やオ
ランダ軍にも配備された。
ロールスロイス・ニーンエンジン。
1940年代に開発。
火が入ったのは大戦末期だったの
で、第二次大戦投入は間に合わな
かった。当時世界最高水準の推進
力と安定性を誇った世界一のジェ
ットエンジン。
スピットファイアの次はこれよ、
これ。ホーカー・シーホーク。
めちゃくちゃカッケー。
これからはこれぜよ!
って、おいらが生まれる前に
運用終了だったが。