【トップガン】この映画は
飛行機映画ではない...
嘘だらけのトップガンに隠さ
れた真実【岡田斗司夫 / サイ
コパスおじさん / 人生相談 /
切り抜き】
日本の時代劇みたいなもんだ。
日本の時代劇には将軍吉宗の
時代に江戸城天守が出て来た
り、腹心の老家臣が髭生やし
ていたりする。
好きだったドラマ『JIN -仁-』
でも、江戸にタイムスリップし
た直後に、江戸の街で縞々スイ
カが売られてたりしてガックシ(笑
縞スイカの登場は昭和だっっー
の。
なので、薩摩藩士が西瓜売りに
変装して異国船に切り込みをか
けようとしていた時の西瓜は、
縞の無い緑のウリみたいな西瓜
だった。
あと、非常に多いのが江戸の居
酒屋や蕎麦屋でのテーブル。
無いです、ちゃぶ台もテーブル
も椅子も。
座敷で丸盆に載せて出すのが本
当。客は座敷で胡坐か正座で飲
食した。土間のテーブルと椅子
というのが登場したのは明治初
期。元幕臣講武所教授の榊原謙
吉が明治初期に開いた居酒屋は
樽を椅子にしてテーブルを設置
した当時目新しい設えだった。
幕末以前には町の店舗でテーブ
ルと椅子は存在しまへんえ。
長崎の異人館とかにはあったが。
日本の時代劇でも、八百屋など
が出て来るシーンでは製作者は
歴史考証をしっかりやらないと、
当時は日本に存在しない野菜を
並べたりしたらアウトだ。
しょっぴいた番屋にライトが
あるのと同じで。
てか、岡っ引き、下っぴきが
十手を表に出して差してるの
も大嘘。
既婚者女性のお歯黒まで再現
するまでもないが、せめて「無
かった物」を登場させるのは
やめたほうがいい。
「あった物」を登場させないの
はアリだろうが。
まあ、映画はエンターテイメン
トなので作り物の虚構が多すぎ
るというのはある。
ハリウッド西部劇にしても、
殆どが1896年以降のコルトを
使っていながら1880年代の決
闘や1870年代の撃ち合いを撮
っている。
アメリカ映画で西部劇にリア
リティを求めたのはクリント・
イーストウッドが初めてだが、
1994年前後からようやくきちん
とした時代考証がなされるよう
になった。
それまでの西部劇はそもそも
銃もそうだが、ガンベルトさ
えもウエスタンショー用の開
拓時代には実在しない物をほ
ぼ100%使っていた。
それらのテケトン大魔王製作
が見直されたのが1994年前後
だった。それまで1930年代か
らず~っと西部劇は出鱈目。
日本の時代劇でいったら、幕末
洋式兵装用の刀の鞘の突兵拵
が江戸中期や戦国時代に出て
来るようなもの。
源平合戦時に槍が出て来たら
おかしいように、そういうの
は駄目なのだ。
ただし、源平合戦時に実在し
た長刀を登場させないのはク
リアとなる。
その良否の違いを理解していな
い映像制作者が地球上には多す
ぎる。
そして、演技も嘘まみれ。
銃で腹撃たれた人がのけ反って
倒れたりとか、時代劇でも腹斬
られてのけぞるとか。
あり得ないっつーの。
強烈なボディブロー喰らった瞬
間に背中伸ばしてのけ反るボク
サーいますか?っての。
あとさ~。日本の最近のダメダ
メ時代劇も外国人が作る無知映
像みたいに日本刀を鞘から払う
時にシャ~ッという擬音入れる
のやめてくんない?
特に日本人の製作者たち。
日本刀舐めてるにも程があるぜ。
無知蒙昧だからそうなる。
あれでは、武士が歩くたびに
アトムみたいにピッコピッコ
音出してるのと同じだ。
トップガンの製作陣が無知ゆえ
嘘代表5点を散りばめたのか、
それは否。演出だ。
とにかく映像作品は嘘まみれと
いうのは確かにある。
各々方、心して鑑賞されよ。