セベが7日に亡くなった。54歳という若さだった。2008年から脳腫瘍で
闘病中でその間に4度も手術をしていたのだ。
その悲報を聞いた時にドイツの作家・評論家であるシュテファン・ツヴァイク
の著書「人類の星の時間」を思い出した。
人類の星の時間とは悠久の人類の歴史の中で現れた無数の天才たちの
物語だ。どの天才もこの宇宙的な時間の中では輝くのは一瞬の事だろう。
しかし、その一瞬の光でも歴史の中でずーっと輝き続けるのだ。
セベ・バレステロスは16歳でプロになった。18歳で全英で2位。
メジャーで5勝(全英3度、マスターズ2度)マスターズ初制覇は23歳の時で
ウッズが21歳で優勝するまでは最年少記録だったんだよな~。
セベ・バレステロスはヨーロピアンツアーだったし、引退が2007年と早く96年
以降は優勝していない早熟の天才だったのでプレーを見る機会にはなかなか
恵まれなかった。日本オープンの時に見られる位だった。その日本オープンでは
77,78年に連覇している日本ではそれも含めて6勝もしているのだ!
昨年遼君がその日本オープンの最年少記録を抜くか?とか話題になっていなかったっけ?
そうか・・引退して翌年には腫瘍が見つかったという事だな~。
新しい材質のクラブに適応できなかったとか言われていたが、やはり体の
不調もあったのかもな~。
マーク・オメーラと同じ年だものな~。そう思うとデビューが早かった分
30代後半からは腰を痛めた事もあり思うような活躍ができなかったのは
とても残念だ。今のようにゴルフのメジャーが大々的にTVで放送される
ような時代ならば伝説のダイナミックでチャレンジャーなプレーを
もっともっとこの目で見る事も出来ただろうに・・
スペインが生んだ天才ゴルフプレーヤー、セベ・バレステロスは
間違いなくこれからも天上から星の輝きを放ち続けるだろう。