Y's クロニクル

旅行等の一生思い出に残る事から日々の小さな出来事まで少しずつクロニクルに残せたら・・・と思っています。

黒豆の枝豆 FROM 丹波篠山 猫屋敷

2010-10-27 08:04:53 | 日記
  毎年グリーティング・カードのような宅急便が季節に合わせて届く。
  この季節なら丹波篠山から黒豆の枝豆だ。この枝豆が届くようになって何年だろう?
  送り主は私の長年の友人である。
  彼女は京都から丹波篠山の古ーい農家であった今の家に移住した。
  話によると、そこそこ広い畑も付いているらしく、野菜をつくっている。
  お土地柄、黒豆も作っていて毎年、この時期に送ってくれるのだが、今年は
  猛暑の期間が長く、生育が遅れたらしい。

         

   この写真では解らないが普通の枝豆よりも粒が大きく、皮に黒っぽい斑点
   の様な物がある。
   この枝から豆を外すのが面倒なのだが収穫してからこの状態にするのも
   大変なのだろうから、それを肝に銘じつつ鋏をいれる。
   枝つきの方が美味しさが長持ちするらしいが、めんどくさがり屋の私は
   少々、鬱陶しい。

         

    枝豆といったらビールだろうという事で、今日はとても肌寒いのだが
    ビールを頂く。
    黒豆の枝豆は独特の風味があり、甘みが強い。なーんか健康にも良いらしく
    食べていると有難たーい気持ちになる。

    その友人は無類の猫好きで(そこは私の理解しがたい所では有る)7,8匹
    の猫、2匹?の犬と共に生活している。
    私はその友人には言ってはいないが、密かに心配している事がある。
    近い将来あの落合恵子さん+魔女のような風貌になったりしないかと言う事である。
    落合恵子さんと言えば、おそらく尊敬すべき女性なのだろう。あの団塊の世代独特の
    雰囲気に溢れている風貌は私をして凌駕する。
    そこに猫好きときている。将来は魔女になるしかないのではないか?
    遠くに住んでいるので、長年逢っていないが、それだけが心配なのだ。

        



        

        丹波篠山に生息するリアルタイムの猫写真。
  
    話を聞くととてもアナログな生活をしているらしい。イノシシにすら詳しくなっている。
    私の心配もあながち杞憂では無いのかもしれない。
    ここまで万が一共通の知人が読んでくれているとしたら、そうです、KEMOちゃんと
    キッコだよ!心当たりある方メール下さい!こうして元気に生きてます

    PS・・・・・ストーブの周りにまるで測ったように並ぶ猫がミラクル!

   

不況と夕飯

2010-10-26 08:10:15 | ウチご飯
  我が家の給料日は月末である。なので、今は一番貧しい環境にある。
  私はHOUSE WIFEなので、夫から給料をもらう。年棒せいではないらしい。
  昨今の不況で私がもらう月々のものも交渉なしに、減らされた。

  減らされた上に、夫に貸しているお金も戻って来る様子も無い。
  我が夫は数年前に社長になった。大会社の社長なら目出度いが、自分で
  起業したので、社員も少ない零細会社だ。
  サラリーマン時代は自分で会社を経営している夫を持つ妻はきっと優雅に暮らして
  いるに違いないと思っていた。それで、夫が会社を創る事になって私は反対する事無く
  ウエルカム状態だった。が、現実は違う。
  オーナー社長ならきっと美味しい事もあるのかもしれない。個人事業主の方が
  家を事務所にしたり、光熱費もひょっとして経費に出来るかもしれない。
  が、家の様な形態はちっとも美味しい所が無い。美味しいどころか、お給料が無い月
  もあった(@_@;)
 
  資金回収が出来ない場合があり、夫の会社の様に資本が少ないとすぐに経営に
  響くらしく、社員にはお給料を支払わ無い訳にもいかず、社長が後回しになるらしい。
  そんな訳で、ボーナスなんて願うべくもない。

  このブログのリンク先に夫のブログがある。見て頂ければ、あまり儲かりそうな
  仕事をやっていない事をすぐに、ご理解頂けるだろう。

  と言う訳で、今週は家計を引き締めなければいけない。今月はなーぜかお金が
  かかった。服やブーツを買ったから。それに息子の就活スーツも買った。
  コナカに苦情を言いたい。ダイレクトメールがコナカから送られて来て、中を見ると
  以前の日記に書いたが石川遼が表紙のモデルであった。
  その下に19800円と書いていた。私は安いと飛び付き割引券も同封されていたので
  コナカへと急ぎ、「遼君が着ているスーツ、ネクタイと同じものを下さい!」といった。
  そうしたら、なんと!!!値段がぜーんぜん違うではないか!何倍も高いよ!
  TVのCMでも19800円とあったぞ。まーったくコナカあれは違法表示ではないの?

  そんな訳で寂しいお財布の中身なので、いつもはお野菜を買いに高島屋に出かけるのだが
  今日は庶民の味方「オオゼキ」にした。今、「オオゼキ雷門前店」は改修中である。
  2年かかるらしい。仮店舗は狭いので以前より足を運ばないが、今日行ってびっくり!
  あんなに今年の野菜は高い高いとTVでも連日、話題になっていたが、安くなっている
  ではないかやっぱりオオゼキにして良かったと、自分の判断力の冴えに感謝する

  3日分に相当する材料を買いこみ、今日からは真面目に夕飯を作ろう。
  安い材料の時こそ、丁寧な料理を作らなければならないのだ。

    出来あがった夕飯はと言うと・・・・・・・

     
           そいの煮魚、簡単チャーシュー、きんぴら、栗ご飯。   

    もちろん、そいは北海道産、簡単チャーシューは白みそ、醤油に豚肉を漬け
    ロースターでやき、オリーブオイルで焼いたレンコン、ししとう添え。
    一番手がかかったのは栗ご飯。皮を剥くのが好きじゃない!このそいは
    活きが良くて、お腹の中にはアナゴの小さめを食べていた(@_@;)
    これで、一人前600円以下で出来たのだから、オオゼキ様さまです<(_ _)>
              

休日のお散歩 錦糸町JRAディープな世界

2010-10-25 08:29:51 | スカイツリー周辺

   日曜日のお散歩は出発が大幅に遅くなり(前の日に飲み過ぎて寝坊)遠くまでは
   行けないので、三つ目通りを菊川方面に歩き小名木川にぶつかった所で川沿いを
   四つ目方面に歩く。小名木川も最近じゃ水もずいぶん綺麗になり、魚の群れも
   見える位になった。あれはボラかしら?けっこう大型だ。

   住吉にでて猿江公園を歩く。この公園には始めて来たが銀杏の木が多くあの
   独特な臭いで参ったが、他の木々も多く広いしよい所だな。そこから錦糸町へと
   出た。JRAの裏手に出たので昨日は菊花賞でもあるし、馬の名前も知らないが
   400円しか投資しないので、適当に3連複を買いしばし夢を見た。

   それからJRA裏のディープな世界へと足を運ぶ。ここは朝早くからもつ焼きや、
   ギョーザ屋などのお店が競馬中継を流しており(今はどこも液晶TVだ )これまた
   ディープなおじ様達が朝からレバさしなどで、アルコールを嗜んでいらっしゃる。
   その中の一軒にたこ焼き屋さんがあり、買ってみた。お店の名前は「たこ坊主」
   この辺りのお店には似合わないイケメン2人のお兄さんが焼いている。
   とろーりとして美味しいたこ焼きでしたこんなにトローリは最近食べた事が
   ないな。亀戸餃子の店は長蛇の列。そろそろお昼時だものな。
   沢山の水槽に魚介類が入っていて、それを焼きながら食べさせてくれるお店も
   こんな時間からやっていてなーんか楽しそう

   お昼を買って家に帰る事にした。スーパーで駅弁大会が開催されていたので
   駅弁を買って帰る。 

               

   「富山のマス寿司」、松江の「島根牛みそ玉丼」、旭川駅「浜ゆで蟹釜めし」
   明石の「ひっぱりダコ」を買った。

   今の時期のマスは美味しいのだろうか?いつもよりとても美味しく感じた。
   蟹釜めしは美味しかったな~。
   駅弁は大好きなのだが、あれは電車で食べるから美味しいのであって
   家で食べると今一だが、今日は6人でいろいろな種類のビールを飲みながら
   それぞれ批評しあいながら楽しく食べたので、どれも美味しく感じた。


居酒屋 蔵  本所吾妻橋店

2010-10-24 08:08:53 | スカイツリー周辺

   かなり前家の近所にロッジ風なインテリアからおしゃれ感を抜いた感じの
   居酒屋がオープンした。しばらくたって、TVに出ていてオーナーは昔、歌手を
   やっていた方で「麦畑」とかいう歌がヒットしたらしい。(ベストテンできいたかもな~)

   それから又しばらくしてその店の名前が「蔵」という名前に変わっていた。
   チェーン店風でもあるが、その様な名前のチェーンは聞いた事がなかった。
   チェーン店風なので当然入る気にもなれずにいたが、ある時前を通りかかって
   今日のお勧めなるメニューが張り出されており、その時は近海魚のお造りで
   「このお店で、このお魚が、本当にこの価格?」と不思議に思うと同時に急に
   興味が湧いてきた。

   ネットで調べると本店は森下にあるらしい。なかなか評判も良い。
   今度、亀戸にも出来るそうだから、城東地域のチェーン化をとりあえず目指す
   と言う事か。本店はホッピーが美味しいとか。
   その評判に押されて言って参りました!

              

    連れはさっそくホッピーを注文。なにが違うかと言うとここの焼酎はシャーベット
    になっている(@_@;)新しーい。連れは「これは美味しい!」と言っていた。
    メニューを眺めていると「新鮮 牛のレバーさし・650円」とある。
    牛レバーが安い!レバさし好きの私は迷わず頼む。


                

      いつもはごま油で頂くのはあまり好みでは無くニンニク醤油で頂くのだが
      しょうがないので、ごま油にお醤油を混ぜ食べてみたところGOOD!
      一切れがわりあい厚く切ってあり、甘みも十分。この値段でお得としか
      言い様がないよ!
          
                

     携帯画像は最悪・・・これは「酢もつ」です。まちがいなく美味しい。

                

    「 牛筋煮込み」400円というお手頃価格。・・・と思えぬ位牛筋も良い物を
    使用しており、柔らかさも問題が無く良い良い。

    この他、おでんとおまかせ刺身盛りを注文。魚料理も充実。おでんは、お好みで
    注文だが、コンビニと変わらぬ価格。薄味でお出汁が良く効いており、お出汁を
    飲んでしまった。卵が美味しかったな~。

    森下の本店は九州料理の店と言う事になっているらしいが、本所店では
    特別九州料理を謳ってはいないが、モツ鍋があるので、そのくくりか。
    今度はモツ鍋をたべてみよう!

    この辺と比べると、お酒類の価格は安いとは言えないが、ふつーではある。
    本所4丁目の交差点近く春日通りに面していて、すぐ近くに今ではもつ焼き界
    の超有名店となってしまった「わかば」の近く。
    わかばは有名店になりすぎて、入るのに一苦労するが、ここは空いているので
    本当に穴場だ。この辺りはB級グルメの名店が多いし古くから地域の常連さん
    が付いているお店が多いので、苦戦しているのかな?
    そうそうすぐ近くにアド街にもでた鮨屋「一八」もある。
    家の子たちはここの鮨じゃなきゃ鮨とは認めないなどと生意気を言っているが。

    それにしても外観で食わず嫌いをしちゃあイケないな。
    これから何度も訪れる店になるだろう。

    なーんとラッキーな事に本所吾妻橋店5周年記念ということで1グループに
      1本スパークリングワインを頂いた。最初はミニボトルだろうと鷹を括っていたが
      フルボトルでした
    

    
   
       

   


カフカ 「城」を読む。

2010-10-23 08:11:09 | TV・映画の感想、書評など

  読書の秋なので、珍しく外国の小説を読んでみた。(日本のもあんまり小説は読まない
  のだけれど)海外物は翻訳に頼る事となり、翻訳された表現がなかなか咀嚼でき
  ないというか、まあーピンとこないという方が正解だ。

  なぜ「城」を読もうという気になったかというと、産経の書評にカフカの写真入りで
  紹介されていたからだ。その写真はプラハのユダヤ人街に行った時に、あちら
  こちらで飾られていた写真だ。今までカフカと言うと、「変身」しか読んだ事は無かった。
  この「城」はカフカ作品で一番長編だそうだ。
  カフカは準役人のような仕事をしながら小説を書いていたらしい。何部か長編はあるのだが
  どれも未完だそうだ。この「城」も未完だったのだが、最近終わりの部分の原稿が見つかった 
  新聞で読んだ。しかしそれもカフカが本当に書いたものかは、断定できないらしい。

  この「城」のあらすじは、Kという主人公がある地方の「城」から測量士として雇われ
  その地で働く為に「城」迄赴くのだが、その「城」にどうしても辿り着けない。
  雪の中、彷徨って夜遅くなり安宿やに宿泊し村の人々と出会う事になり、そこから
  城に関しての情報を聞く。様々な人との出会いがあり、「城」に入るには手続きが
  煩雑な事をしる。(この村には、どうでもよい手続きや約束事で溢れているのだ)
  時だけ、過ぎるが、一向にKは「城」の正確な位置すら知ることもできない。

  感想・・・読むのに本当に苦労した。遅々として物語が進展しないどころか、堂々巡り
  なのだ。ハリーポッターなどもそうだったが、最初は飽きそうになっても俄然、興味ある
  シーンへと展開するものなので、(歌舞伎なども長芝居は途中で必ず、寝るがあの
  拍子木の音でびっくりして目覚めるのと同じ)この小説もそれを期待したが最後まで
  何も起こらなかった。

  が、つまらないのかと言われれば真逆で非常に興味ある作品ではある。
  この作品には「実在」が感じられないのだ。胡蝶之夢のようだ。
  第一、Kがこの村の宿屋または路上で出会った人々はKが声を発しなければ
  実在の人間と認識できたのであろうか?言葉を交わしてさへ存在が希薄の
  ように思われる。村の人々はまるで魂の無いロボットのようだ。だが「城」への
  畏怖は異様に強い。が、誰も実際には城の事は知らないし、場所さえ知らないのでは
  ないだろうか。村の高級宿屋に泊るという高級官僚や他の場所でも彼らを目にすると言うが
  誰もそれが本当に彼らかの確信も無いというのだから。

  Kが職の手続きをしようと思っても手続きの為の手続きがいる始末で、最終的に
  城に出向かなくてはならないのだが、城に出向かわなくてはKの存在も証明されない
  が、その城にはたどり着けないというなんという矛盾。

  出会う人それぞれが、真っ当な理屈を言う。しかしどれもKの存在が無いかの様な
  またはKのアイディンティティーを否定するかのような理屈ばかりだ。
  それでもKは諦めず、前向きに方法を探そうとしている。

  そこで私は思う。カフカと言う作家はユダヤ人だったのだなと。プラハでシナゴーグや
  ユダヤ人墓地を見学しあの閉ざされた空間の中で、ユダヤ人以外からは同じ空間で
  生活しているにも関わらず、その実在を証明する機会を与えられなかったのだろう。
  また、証明される機会が訪れたとしても、何の為の手続きかもわからないような
  国の機関や仕組みに阻まれ、結局は断念せねばならない事が多すぎたのだろう。

  この作品の初めの部分にでてくる、この文が切なく心に響く。

  「Kが今日中にも辿り着こうとおもっていたかなたの城が、すでに不思議に暗くなり
  ふたたび遠ざかって行った。それでもしばしの別れの合図は送ってやるぞとでもいわん
  ばかりに、城の方から喜ばしげな鐘の音がひびいてきた。すくなくとも一瞬のあいだ
  その響きに胸がしめつけられる思いがしたーーーーーひたすら憧れながら
  かなえられるかどうかおぼつかないものにおどかされているような気持だった。」
  

後記*カミュの「シーシュポスの神話」を読んで、この「城」の大変なヒントになったので
        ここも併せてお読みください。