昼食をとった後、どこかに出掛けようという話になり、家内がまだ行ったことがないというので、大川市にある古賀政男記念館を訪れました。
古賀政男は明治37年に福岡県三潴郡田口村(今の大川市)に生まれました。歌謡界での活躍は皆さんご存知の通りです。
大川市は家具の町として知られ、市内だけではなく近隣の町にも家具の展示場や関連の木工工場がたくさん立地しています。商品の特性から展示即売場は建物が大きいですね。ただ近年は、生活スタイルの変化や外国製品に押されて厳しい状況が続いています。
今は、結婚しても昔のように婚礼ダンスの3点セットを用意する人は少なくなりました。住む家も洋式になり昔風の家具は合わないのでしょうか。いま大川市ではインテリア産業として脱皮するため、色んな取り組みをされています。
話がそれました。古賀政男記念館です。東京には古賀政男音楽博物館があります。
展示室の入り口です。以前来た時は、「東京ラプソディ」の軽快な曲が流れていましたが、今日はギターの伴奏で「誰か故郷を想わざる」の合唱が聞こえてきます。
入ってみると、30人ほどがパイプ椅子に座って歌っています。そういえば駐車場には大型バスが止まっていました。後で市のホームページを見ると、館長のギター演奏で来館者が合唱するサービスだそうです。皆さんファイルに入った歌詞を手に持って歌っています。
古賀政男さん愛用の遺品や記念品などに囲まれて古賀メロディーを歌うのは、気分も盛り上がることでしょう。ただ狭い展示室に大勢座られると、私たちのような一般の来館者は展示品に近づくことが出来ません。結局、私たちと他の一般客は団体客が帰ってから、残された椅子の間を歩いて観覧しました。
集客努力と来館者の満足度と、難しいですね。団体客には喜ばれるでしょう。普段は来館者も少ないと思いますし。まあ、私もイベントに出くわした様な、いい雰囲気でしたから、良しとしました。
記念館の前には古賀政男の銅像が置かれています。
記念館の横には古賀政男の生家が復元されていました。記念館から中に入ることが出来ます。
帰りに諸富町の直売所に寄りましたが、すぐ側には昇開橋が架かっています。旧国鉄佐賀線の昇開式可動橋です。国の重要文化財であり、日本機械学会から機械遺産に認定されていますが、現役で動いています。写真は中央の稼働桁が下りている状態です。この橋については、いつかご紹介したいと思います。
でも、一般客が展示品に近づけない、イベント後に椅子をよけながらの観覧というのは、残念なことです。
折角のイベントとの共存には対策や工夫があったらよかったかなと思いました。
団体客へのサービスと、一般客への配慮の両立は難しい問題ですね。何しろ施設が小さいのです。狭いながら中庭もあるのですが。
高校の時、学年の合唱コンクールがありました。私たちは男だけのクラスでしたが、合唱部の部員がおり、彼が指揮者になり、クラスを音程別にパート分けをして猛練習をしました。もちろん優勝しましたが、楽しい体験でした。