田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

佐賀城下ひなまつりーまち歩きを楽しむ

2018年03月27日 | 日々の出来事

 3月は各地でひなまつりイベントが開催されています。毎年出かけますが、家内は去年も来たからねえと食傷気味です。私は町の賑わいが好きで訪れます。この日は佐賀市のひなまつりに来ました。おひな様目当てというよりも、まち歩きを楽しみます。

 町の中心部の松原神社境内にある恵比須社。大きな石造りの恵比須さんが鎮座しています。中国製だそうで、日本の恵比須さんとは少し顔立ちが違うような気もします。黄色の法被は恵比須八十八か所巡りのボランティアガイドさんです。

 旧長崎街道近く。佐賀市もご多分に漏れず都心部の空洞化が進んでいます。最近になって、この辺りには仮設店舗のようなものが現れて、面白い空間が出来つつあります。今後どうなるか楽しみです。

 上の写真のすぐ前に、昨年はなかった桟橋が設置されていました。和船やカヤックの船着き場になっているようです。この日は体験試乗があっていました。柳川の川下りのようにはいかないでしょうが、面白い取り組みです。

  フラワーポットの花

 恵比須ステーションです。佐賀市内には多くの恵比須像が祀られており、「恵比須八十八か所巡り」というスタンプラリーが行われています。ここはその案内所です。八十八か所巡りについてはこちらをご覧ください。以前、私も少しばかり歩きました。その時の記事はこちらです。

 ここは休憩所にもなっており、入るとお茶のサービスがありました。恵比須の雛飾りです。さすがに内裏雛は恵比須さんではありません。

 

  いろいろな恵比須さんがあります。

  こちらは街角にある恵比須像のレプリカですね。

 長崎街道沿いには旧銀行や商家などの旧家が点在しており、ひなまつりの展示会場になっています。下の写真は旧古賀銀行です。

 館内には鍋島段通の作品が展示されていました。数年前まではここでお菓子の製作実演や販売が行われていて、楽しみでした。長崎街道はシュガーロードとも呼ばれていて、街道沿いの町には名物のお菓子が生まれています。

  旧古賀家です。

  明治期のお雛様です。鍋島小紋雛という創作雛も展示されていました。

  長崎街道を歩きます。

 古い建物が多い中で新しい動きもあります。織物工房がこちらへ移転してきました。

  こういう看板を見ると懐かしさを覚えます。

 これは「たたみ恵比須」です。畳屋さんをお守りする恵比須さんのようです。街角の恵比須さんは地元の方がお世話しています。

  松原神社まで戻ってきました。この辺りは昔の繁華街でしたが今は商業の中心地から外れ、時代に取り残されたような古い建物が多いです。久し振りに来ましたが両角が更地になっていました、少し動きが出て来たのかも知れません。

 こういう水辺空間があると、ほっとした気分になります。佐賀は城掘も保存されており、クリークの名残りも形をとどめています。水のある風景は人間に生気をもたらします。

  境内の緑の中にある瀟洒な建物。これは公衆トイレです。

 ここは県庁前の通りに面しています。昔はアーケード街でした。大部分が取り壊されて僅かに残っています。佐賀市が舞台となった映画、「張込み」が撮影された昭和32年頃は賑わっていたでしょう。

 徴古館です。旧藩主鍋島家ゆかりのものを展示しています。 まつり期間中は雛道具などが展示されています。

 

 小さな町ながら、かつての城下町であり県都でもある佐賀市は、昔の文化が残っていてちょっと気がそそられる町でもあります。区画整理事業で生まれた新市街地は町の表情が散漫で面白みがありません。

 

 

 

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