遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。元日と二日に初詣に行きました。最初は日吉神社です。市内に日吉神社は十数社鎮座していますが、お参りしたのは自宅近くの神社。昔の地元の人は山王さんと呼んでいたようです。日吉神社の別称ですね。
境内にある国分僧寺講堂跡の標柱と教育委員会が設置した説明版。律令時代、ここに筑後国分寺がありました。すぐ近くには国分尼寺の比定地があります。もちろん総国分寺は奈良の東大寺です。数キロ北には筑後国府跡があり、古はこの辺りが筑後の国の中心地でした。
日吉神社の次は久留米成田山へ。でも階段を上るのに行列ができているのを見て、ここで引き返しました。一人だと、こういう時に元気が出ません。
あくる日は水天宮へお参りしました。ここが総本宮なので、地元の人は久留米水天宮とは言いません。安徳天皇を祀っていて、壇ノ浦の戦い以後の由緒ですから水天宮の歴史はそう古くはありません。
数年前、何本か楠の大木が伐採されたので境内が明るくなりました。
主な御利益は安産祈願と水難除けです。孫の安産祈願はここでしましたし、子どもの頃は夏の間、水難除けの小さな瓢箪守りを首からさげていました。
初詣ではありませんが、水天宮近くの梅林寺へも行きました。お寺は一般的に神社のような拝殿がなく、また御本尊を拝める機会も少ないですね。ただ正月の大般若会には一般の人も参加できると告知されていました。
梅林寺はそう大きな寺ではありません。ただ臨済宗妙心寺派の厳しい禅の修行場として知られていて、五木寛之の「百寺巡礼」でも紹介されています。左に本堂、正面が大庫裏、右手が禅道場です。同じ寺院でも、成田山とはずいぶん雰囲気が異なります。庫裏前の松が清々しい。
禅道場の花頭窓。2月の終わりころ、白壁に椿の花が影を落とします。
梅林寺のすぐそばにJR久留米駅があります。市街地と水天宮や梅林寺は鉄道で分断されていましたが、新幹線が開通した時に駅舎2階に自由通路が出来て便利になりました。通路を渡ってバスセンターへ行こうとしたら、ピアノ曲が流れています。帰省客でしょうか、スーツケースを横に誰かが弾いていました。昨年、駅ピアノが設置されたのです。
改札前に大善寺玉垂宮の神事「鬼夜」のポスターがありました。今年は数年ぶりに火祭りも斎行されるようです。国の重要無形民俗文化財で、私も一度だけ見たことがあります。勇壮な夜の火祭りです。もう一度行きたいのですが、真冬の夜の行事で帰りが深夜になるので、高齢者にはちょっとハードルが高い。
天候に恵まれた西日本、東日本太平洋側、どこもかしこも、初詣等、大変な人出だったようですね。
私ども、今年もパス、
近くをうろついてばかりで、正月も終わってしまいました。
コロナ感染が再び拡大しているようですが、今年こそ、開放されて、思い切り旅を楽しみたいものですね。
毎年、どうしようかと思いますが、新しい年を迎えるけじめとして重い腰をあげています。
takezii様の土地の様子や昔の思い出話は、いずこも同じだと思ったり、ヘエーそうなんだと感心したりしています。
今年も楽しく拝読させていただきます。