田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

八女伝統工芸館と燈籠人形

2016年02月19日 | 美術館・博物館

 先日、八女の雛祭に行きましたが、家内が町家の雛飾りも見たいの言うので再度出掛けました。

 しかし、どこも通りからガラス戸越しに見るだけで、ちょっと物足りません。そこで伝統工芸館に足を延ばしました。

 伝統工芸館の雛飾りです。ほかにも箱雛が展示されていました。手前にあるのはおきあげです。藩政時代は武家の内職として作られ、明治時代が最盛期でした。江戸や京都から伝わったようです。久留米おきあげは羽子板に多く使われます。一般的には押絵というのでしょうか。

 

  ぼんぼり祭りの期間中に、一般公募で選ばれたカップルが結婚式をあげます。その時に着る十二単衣と束帯です。この衣装で式を挙げ、お披露目パレードをします。衣装は京都で製作されたものだそうです。  

 

 伝統工芸館には実演コーナーがあります。今日は提灯の絵付けと刃物・包丁研ぎです。この日は10人ばかりの小学生が社会科見学に来ていました。みんなデジカメで写真を撮っていました。レポートに使うのでしょう。今風の見学は違いますね。 

 

 隣の民俗資料館では国の重要無形文化財である「八女福島の燈籠人形」のビデオが上映されていました。

 この燈籠人形はからくり人形の一種で、江戸時代から伝わっています。福島八幡宮の放生会に人形の燈籠を奉納したのが始まりで、現在は秋分の日の前後3日間、八幡宮で行われます。

 この舞台は二階建て3層で、釘などは使わず1週間で広場に組み立てられます。舞台の左右が横遣いで、長い棒で人形台に取り付けられた棒に触れ、それぞれに結び付けられた糸が屈伸して手や首が動きます。

 舞台の下が下遣いで、人形の下から直接糸を屈伸させて動かします。舞台の上は囃子方です。これらは板や障子で遮られていますが、最終日だけ三層とも開け放たれます。

 

  この日上映されていたのは「春景色筑紫潟名島詣」です。からくりで衣装の早変わりがあります。

 

 

 

  

私はまだ実物を見たことがありません。一度は見たいと思っていますが、夕方から夜の上演なので足が重いです。

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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八女伝統会館 (<tango>)
2016-02-19 14:29:50
はじめて見ました~^
素晴らしいですね!
私も興味を持っていましたが足を踏み入れることは
ありませんでした
九州でもまだまだ見てないところがたくさんあることに
気が付きます
素どうりはもったいないですね!
我が家も人形の久月でお雛様と羽子板を買いました
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こんにちは (九州より)
2016-02-19 16:13:12
伝統工芸館は普段は人が少ないです。
ただ隣接して手漉き和紙資料館と民俗資料館があります。和紙は買うこともできます。
伝統工芸館の前には観光物産館もありますので、併せ技で一度は行く価値はあると思います。
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