田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

海中鳥居とフルーツバス停-国道207号の風景

2023年11月12日 | 肥前鹿島

 少し前のことになります。先月下旬、鹿島の道の駅へ行きました。秋日和で、久し振りのドライブを楽しみました。道の駅で弁当を食べ、国道207号を長崎との県境まで少し足をのばします。ここで食べる地元の弁当はなぜか美味しい。

 鹿島の隣町、太良町の国道沿いにある海中鳥居です。最近、インスタ映えするということで訪れる人が増えました。いまでは綺麗なトイレができ、駐車スペースも広くなりました。ただ漁業繁忙期には利用が制限されることもあります。

 この沖合いに満潮時には海に沈む岩礁、沖ノ島があります。そして手前側、国道を越えたところには大魚神社が鎮座。並ぶ鳥居は海の参道です。地元には悪代官と沖ノ島、そして大魚にまつわる言い伝えが残っています。お隣の鹿島にも沖ノ島にまつわる別の伝説があり、年に一度、島で祭りが行われています。

 満潮時の鳥居(太良町のホームページより)

 鳥居のそばにある海床路。海苔の養殖期にも使われる産業道路で、満潮時には水没します。この辺りはアサリの養殖場でもあり、海岸端は貝殻で白く埋め尽くされています。

 さらに車を走らせて、長崎県に入りました。小長井町にある県営バスの阿弥陀崎バス停です。小長井町のバス停はフルーツバス停と呼ばれています。ここはミカン。

 国道の反対側のバス停はスイカ。このほか小長井町にはイチゴやメロンなど果物のバス停があります。こちらもインスタグラムで人気が出ました。

 バス停から望む島原半島、雲仙国立公園。海沿いのドライブは快適です。

 車を小長井町で折り返して鹿島へ戻ってきました。道の駅の手前にある長崎本線の肥前七浦駅です。鹿島に来た時に立ち寄ります。

 この駅は無人駅で、待合室は昔の駅事務室だったところです。地元の人が世話をしており、カフェのような雰囲気です。以前から大切に手入れされていましたが、この数年でさらに明るく変貌しました。

 下の写真は私が初めて訪れた4年前の待合室の様子です。洒落た、いまの待合室もいいですが、くすんだ昭和の風景も気に入っていました。

 ガラス窓の向こうが長崎本線。

 秋の陽射しを浴びて。コーヒーでも出てきそうな気がします。

 青い車両が停車しました。降りる人はいません。新幹線が開通して長崎行き特急かもめが廃止され、この車両は有明海をイメージしてリニューアルされた普通列車です。

 鹿島を去る前、国道207号から少し脇道に入って塩田町へ来ました。

 ここは旧長崎街道の宿場町、川港の塩田津です。角の白壁居蔵造りの旧家はいまは陶器店。少し前にお気に入りのぐい呑みを割ったので、掘り出し物がないか入ってみました。有田焼のちょっと良いのがありましたが、一個3千円近くの値札が付いていました。

 昔の街並みが残っています。

 この建物は昭和初期の旧検量所。向こうに旧塩田川の土手の緑が見えます。天草から運ばれた陶石はここで荷揚げして、水車で陶土にしたあと近くの有田や波佐見などの陶磁器の産地に運ばれました。

 この日はあちらこちらへ立ち寄りました。いつも気になる仕舞屋のウィンドウ。

  昨日は隣町にある日本酒の蔵元を訪ねました。新酒まつりがあったのです。秋の新酒もあるのですね。今月は週末ごとに各地でイベントが行われています。紅葉も進みそうで、いい季節になりました。

 

 

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは (九州より)
2023-11-12 18:38:05
207号沿いには色々見るところがあります。
昔、年に何度か長崎に通っていた道で、
いまは鹿島までお気に入りのドライブコースです。
寒くなりました。ご自愛ください。
返信する
九州よりさんへ (徒然)
2023-11-12 13:01:21
とっても雰囲気のある街並み
いいですね 
鳥居もインスタ映え好いところ

ありがとうございます
返信する

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