
ハニーは自分が関わってきた選手の中で、極めて優秀な子だった。
決して強くもないし、普通の女の子よりも華奢で、性格的にも柔道向きではないと思う。
そんなハニーのどの部分が優秀だったか。
それは、私が練習の指揮をしていて、ダラダラと練習が締まらない時、低学年の集中力が切れかけた時、一番に察知して声を出したり、低学年に駆け寄って優しく声をかけていた。
とにかく気が利く子だった。
上手く言えませんが、大人の目を意識したものではなく、自然とそれが出来る子でした。
あと、大和達の一つ下と言うこともあり、幼稚園や1年生の時には日本一畳に叩きつけられていた女の子だったと思います。
当時の私でさえ、ハニー、大丈夫か・・?と心配するぐらいボコボコにされていましたが、泣きを入れることなくケロっとしていた。
とにかく華奢で、中学年から高学年にかけてなかなか勝てなくなりましたが、本当の勝負はこれから。
ハニーの芯の強さ、気遣いの出来る優しさは、間違いなく一時代を築いたチームの重役を務めてくれました。
ありがとうハニー。
これからもコツコツ頑張ってください。
また、ややこしいこの親父さんも卒業です。
組織には嫌われ役、怒られ役といった様々な役目があると思っています。
親父さんには長い間、怒られ役をして頂きました。
年下の私から幾度となる怒鳴られ、道場から追い出され、何度も喧嘩をしました。
ただ、私の中では道場から追い出しても、喧嘩をしてもこの人なら必ず思いが伝わると思っていました。
チームが天狗にならないよう、浮つかないよう、感謝の気持ちを忘れないよう、緊張感を与える為に、ポイントポイントで厳しく指摘させて貰いました。
私が年下の人間から同じことをされて耐えれたかと言うと、きっと無理だったと思います。
長い間、チームの盛り上げ役、怒られ役、お疲れ様でした。すいませんでした。ありがとうございました。
またいつか集まって、思い出話、馬鹿話しましょう。
