稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

技前(わざまえ)と残心(木曜会、2018年11月8日)

2018年11月09日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
今年38回目。参加者30名近く。
来週の審査対象は六段受審者が6名。(見取り稽古に七段受審者が1名)
来週15日は学校の都合でお休み。

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面を着けて伸びやかな切り返しと呼吸法の切り返し。
面を打った時は右腕が打ち切った形になるようにと全体に注意があった。

近い間合いからの一挙動の正面打ち。右足スイッチの正面打ち。
膝は曲げないで右足を真っすぐ床を滑らすように前に出す。
右足を擦りながら最後の最後に上がるように。

審査で大切なことは間合い。
普段の稽古から、礼をして蹲踞をした時に、審査の開始線の間合いになるようにする。
立ち上がってすぐに一歩前に入ってしまう人は打てないものだ。
立ち上がったすぐはしっかり構えること。
遠間触刃の間でしっかり自分の形が作れることが大切。
交刃の間でヤアヤアやってても全部中途半端になってしまう。
攻めるスペースと打つスペースは分けて、相手が守り切らないところで打つ。

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【審査を意識した稽古】

礼から蹲踞し、立ち上がって構えを作り、
そこから自分の打ち間にしっかり入って打つ稽古。(足の運び方は自由)
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肩残心、引き残心の徹底。
技前(わざまえ)の間合いの取り方と残心を意識して。
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出頭面の稽古。
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遠間、触刃、交刃、一足一刀、打ち間と言ってるが、
これは、間合いが5つに分かれているわけでは無い。
遠間と触刃はワンパック、交刃から先もワンパック。
相手の心理状況、出かたによって変わってくる。
交刃の先に一足一刀の間や打ち間があるわけではない。
交刃の間に入ったら「いつでも打てる」という状態になっていなければならない。
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回り稽古方式で、相面、出小手、相小手面引き残心、相面体当り引き残心、
小手引き残心、返し胴、面に対する応じ技。
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いずれも技前の作り方と残心(歌舞伎で言う見栄)に注意して。
肩残心は相手との間合いを一旦しっかり開けてから詰めるように。
審査で鍔迫り合いが1回でもあったら駄目。
引き残心をしている時は相手は打ってこない。
引き残心はピョンピョン跳ねないように。円塾性。
残心は歩み足でOK。
審査では肩から肩が面、拳から肩までが小手、脇から垂れまでが胴。
打った時に相手が避けて空間を打ったとしても打ち切って残心を取る。
(打った事に責任を取る)(審査は試合では無い)(試合のような残心も×)
返し胴は力を入れ過ぎない。打った時には力を抜く。右足は大きく出す。
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最後に審査を意識した1分間稽古。
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立ち上がってすぐに打ちにいくようでは駄目。
礼をして出る時、蹲踞する時によく相手を観察すること。
この時に合わせようとしない相手は自分勝手に打ってくることが多い。
受ける稽古はしない。残心=技前と意識して。
稽古の中で打った打たれたはあまり意識しないこと。
まずは姿勢と気勢。姿勢を良くするには気勢が良くなければいけない。
声が出ない場合は姿勢を良くすること。
技前、攻め、溜め、打つべき機会を捉えて捨て身の打突。
空振りしても打った責任を取って残心。身構え気構えから次の準備。

審査は打った打たれただけを見ているのでは無い。
有効打突の12項目の要素用件身構え気構えを見ているので、
たまたま相手が避けたとしても他の10項目が良ければ合格する。



(稽古前の風景)


(子供達の稽古は20時まで)


(六段七段受審者は稽古後にアドバイスを受ける)


【感想・反省点】

引き残心でピョンピョン跳ねるクセは我が身にそのまま当てはまる。
確かにピョンピョン跳ねていては重みも何もあったものでは無い。
稽古でも抜けれない場合が多く引き残心は多用する。
今後は気をつけていきたいと思う。
きょうの稽古は良い事を指摘していただけた。

審査を意識した回り稽古では、六段七段相手は互角稽古、
六段受審者には引き立て稽古とした。
休みの無い稽古はハードだった。左足の脹脛に違和感が残る。
コメント
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